2019年10月26日

中央公園10月26日調査報告

10月は2週続けての降雨。
今日は久しぶりにみんなでの調査です。

集合場所の周りからはシジュウカラ、エナガ、メジロの騒々しい鳴き声。
さらに、ジョウビタキの鳴き声も聞こえてきます。
今朝は、他にもジョウビタキの鳴き声が頻繁に聞こえてきました。
越冬地に到着し、早速縄張り争いをしているようです。

上空をか細く鳴きながらシメも通過。
冬鳥たちの季節到来です。
ただ、今朝はツグミやアオジなどは記録できませんでした。

大池は相変わらずカルガモが疎ら。
すべての池を入れてもわずか11羽にすぎません。
明らかに昨年から越冬数が減ってきました。

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 (近年の秋季のカルガモの10日ごとの記録数の比較)

以前は数が少ないもののオナガガモやマガモも越冬しました。
しかし、ここ1、2年は記録されても1日のみで長居はしません。

カモ類が低調なせいか、秋季の記録種数も増加しません。
今年の10月は代替日の調査を含め4回で31種。
昨年よりは多いものの6、7種少なめです。

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 (2014年以降のひと月の記録種数の比較 赤が2019年)

でも、種数は少なくてもメジロやエナガ、シジュウカラの個体数は多めです。
特に、メジロは多い時には50羽以上の群れが記録されています。
そのためか、今年はツミがよく飛び回っています。

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      (柿の実にきたメジロ)

また、今年はカエデの実も豊作です。ケヤキの実もそこそこ多いようです。
昨年ほとんど記録されなかったイカル。
今年は一昨年のように多数越冬してくれるかもしれません。
今から楽しみです。

参加者6名 記録種20種、記録個体数130羽
次回は、11月2日午前7時からです。担当:BR平野
posted by ばーりさ at 14:22| みにクル報告(宇都宮)

2019年10月25日

荒尾干潟水鳥湿地センターに行ってきました

10/20(月)荒尾干潟水鳥湿地センターに行ってきました。今年の8月に開館したばかりの新しい施設です。

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近年は有明海の環境が悪化して、すっかり捕れなくなってしまったタイラギ貝漁の潜水具。これで潜って貝を捕ってたんですね。
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ジオラマかなと思ったら、本物のトビハゼが動いていました。クリックして大きな写真をご覧下さい。
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荒尾では有明海と八代海の野鳥関係者が集まって、来年1月にこの海域全体で水鳥調査をする相談をしました。11/24(日)に佐賀市で調査集会を開催します。全国と有明海のガンカモ類についてお話しして、それからカモの大群をカウントする練習をする予定です。調査参加者に限らずお越しいただけますので、ご興味があれば、ぜひどうぞ。

佐賀市の調査集会については、こちらをご覧下さい。
posted by ばーりさ at 10:47| 活動報告

2019年10月23日

近況報告2018≫ 川はユリカモメの道しるべ?

バードリサーチの研究支援プロジェクト(2018)で、皆様からご支援いただいている研究の近況報告が届きました。

竹重志織さんによる「川はユリカモメの道しるべ?」です。

この調査研究プランは、東京湾にそそぐ都市河川の上をなぞるように飛ぶユリカモメの行動について、目的地にいくための道しるべとして川を利用しているのか、それとも、高層ビルが邪魔でやむを得ず川の上を飛んでいるのか、明らかにしようというものです。(詳細はコチラ

いただいた近況報告をご紹介します!
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<川はユリカモメの道しるべ?の経過報告>
 調査は下記のように実施しました。
  • 時期) 2019年の2〜4月
  • 調査地) 東京都の隅田川と神奈川県の鶴見川
  • 調査対象) 日の出前後と日の入り前における、ユリカモメの日周移動の個体数&移動空間や方向のタイプ(河川直上、河川から離脱or進入など)を記録

「ユリカモメの移動経路としての河川への依存度は河川や時間帯によって異なる」という結果になりそうです。
なお、同じ河川内でも、ほぼ全ての個体が河川から外れずに飛行するポイントと、一部の個体が河川から外れるポイントがあるので、その要因を近隣の水域の存在やビルの高さなどといった視点で分析中です。
また、建物の高さや河川の周辺土地利用は時間帯によって変化しないので、河川沿いにおけるなんらかの人間活動の程度(例えば給餌)が時間帯によって異なり、それがユリカモメの移動経路を時間帯によって変化させた可能性があるのではないか、と考えております(あくまで考察ですが)。

今回の調査では、河川沿いの給餌の程度といった人間活動の程度は記録していなかったので、今年の冬の調査では都市における水鳥の移動を、・駆動する可能性がある要因(例)土地利用:河川,人間活動:給餌場所・阻害する可能性がある要因(例)土地利用:河川上の高速道路,人間活動:交通量?といった土地利用と人間活動の両側面から研究していこうと考えております。

なお、2017年12〜3月に東京の神田川で調査をした際には、ユリカモメは移動経路としての河川への依存度は時間帯に関わらず高く、ほとんど河川から外れて移動をしないという結果がでていたので驚きです(神田川での結果は、近日中に国際誌に投稿します)。

いずれは市民調査を計画して、同時に複数の河川を調査できるような仕組みづくりをしたいと考えております。

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posted by ばーりさ at 16:14| 研究支援(近況報告)

たろやまのさとみっけ

千葉県四街道市の和田信裕さんから「たろやまのさとみっけ」という冊子をいただきました。

「たろやまの郷」は四街道市に残された里山地域で、市民参加で保全活動が行われているのだそうです。
この小冊子はたろやまの郷で見られる動植物図鑑で、野鳥はQRコードを使ってバードリサーチの鳴き声図鑑の音声を聴けるようになっています。

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スマートフォンでQRコードを読むと、バードリサーチの鳴き声図鑑の声を聴くことができます。
posted by ばーりさ at 14:30| 書籍紹介

2019年10月17日

近況報告2018≫ 小笠原諸島〜伊豆諸島 ツバメの渡り調査2019

バードリサーチの研究支援プロジェクト(2018)で、皆様からご支援いただいている研究の近況報告が届きました。

重原美智子さんによる「小笠原諸島〜伊豆諸島 ツバメの渡り調査2019」です。

この調査研究プランは、2年連続で一次審査を通過しており、小笠原諸島や伊豆諸島で観察されるツバメがどこから渡ってきているのか、また、2年目は繁殖状況の調査も行ない初認から繁殖開始までのタイムラグの謎(島で初認された個体とそこで繁殖した個体は別個体なのか?)を明らかにしようと取り組んでいます。(詳細はコチラ


いただいた近況報告をご紹介します!
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日本鳥学会では、「小笠原諸島と伊豆諸島 ツバメの渡り調査2019 DNAに地域差はあるか?」というタイトルでポスターを発表しました。
ポスターの内容は小笠原や伊豆諸島で回収されたツバメとそれ以外の場所で回収されたツバメのDNAの解析結果と、シゲハラの今年のツバメ調査の総まとめです。
共同研究者は科学博物館の西海功さんと、森林総合研究所の川上和人さん。DNAの解析やツバメのサンプルの準備で大変お世話になったのです。

今年の調査はパラオから始まりました。1月にパラオで越冬しているツバメを観察し、
それだけでも嬉しいのにフンを回収することができました。
2月下旬に小笠原へ。昨年のツバメの初認がこの時期だったので、狙って行ったのですけど、母島最終日の2月24日ツバメ1羽確認できました。
母島の観光協会にツバメの調査のチラシとポスターを貼っていただきうれしかったです。
一番飛来数が多くなる4月下旬にも小笠原へ。乳房山展望台で海上から飛来するツバメを観察していたら一瞬、飛んでいるツバメたちに囲まれるようになって感激。
太平洋の大海原を飛んで飛んで母島に到着したツバメたち。本当にすごい。どのように渡ってくるのだろう?

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6月には三宅島で繁殖調査。スマホの自撮り棒で巣の中を撮影すると便利だった。長ーく伸びる棒でさらに延長して高いところもバッチリでした。
そのあとすぐに、つくばの科学博物館で3週間かけてDNAの実験。自分で集めたフンや死体をはじめ科博や森林総研にあったツバメのサンプル50数体を調べました。DNAの解析は人生初体験だったのですが、老眼と戦いながらの実験でした。数字がいっぱい並んでいるのはマイクロサテライトDNAの解析の下準備で、抽出して増やしたDNAを機械が解析して、そのデータをさらに目で見て、数字を読んで作った表。赤い印は西海さんのチェックで、こんな表が何枚も。DNAの解析って機械で簡単にできるのかと思っていたら全然違うので本当に驚きました。
研究室から見える筑波山が美しかった。
こんな感じで調査を進めています。

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posted by ばーりさ at 11:50| 研究支援(近況報告)