2019年04月24日

今年のさえずりの早さは平年並みのところが多い?

4月から森のライブ音の聴き取り調査をしています。
北海道富良野,埼玉県秩父,山梨県山中湖,長野県志賀高原に東京大学のCyberForestプロジェクトにより設置されているライブマイクで聞くことのできる鳥の声を聞き取る調査です。今年は毎朝5-7名ほどの参加で実施しています。鳥の聞き分けの練習がてら参加していただいている人が多いので,興味ある方はご参加ください。



調査スタートからしばらく経ったので,今年のさえずりの様子が見えてきました。
まず一番北の富良野。こちらのさえずりはやや早めの印象です。

富良野.png

赤い線が今年のさえずり頻度を示していますが,過去の記録(ほかの色)よりも早くから上昇していることがわかります。


次に北に位置する長野の志賀高原は一転して,やや遅めの印象です。

志賀高原.png

ヒガラはそれほどでもなく真ん中くらいですが,ルリビタキの立ち上がりは今までで一番遅いです。


D36YKPRU8AAI_WC.jpg

今年は雪が少なかったのですが,4月に入ってから何度か雪が降るなど,一転,冬に逆戻りしてしまった影響なのかもしれません。


そして,秩父,山中湖は平年並みでしょうか。

秩父.png 山中湖.png

どちらも,これまでの年の真ん中くらいのところを赤い線が推移しています。


ここ数日は,毎日のように夏鳥の初認がされていて,今朝も志賀高原でエゾムシクイが初認されました。家に居ながらにして山の季節を感じられますので,聞き取り調査は早朝なので,参加が難しい方も,ライブマイク,聞いてみてください。








posted by ばーりさ at 15:21| 活動報告

十勝にガンカモ調査に行ってきました。

先週の4月17-18日に神山・佐藤で、モニタリングサイト1000調査地の北海道十勝地方へガンカモ調査に行ってきました。

ここはガン類が多い地域で、餌場の農耕地にいるマガン、オオヒシクイ、シジュウカラガン、ハクガンなどを車で移動しながらカウントします。その様子をお見せしたいところですが、農地の調査中はカウントに熱中していて写真を撮っていなかったので、ねぐらのひとつになっている生花苗沼で夕刻にドローンからマガンの群れを撮った写真をご覧に入れます。

湖面の長方形に明るくしてあるところにマガンの群れがいました。700-800羽ほどです。写真が切れていますが、もう少し右寄りにも少しいます。
DJI_0016マガン遠景s.jpg

近づいてみると、マガンです。
マガン接近.jpg

マガンは岸から離れた場所にねぐら入りしますが、望遠鏡で見ると距離感が分からないので対岸寄りにいると錯覚しがちです。今回もドローンを対岸まで飛ばして、「いないなあ」と思って戻ってくる途中に群れを見つけました。
生花苗沼衛星by地理院s.jpg

最後にもう一枚。私たちがいた生花苗沼の南側で、岸のそばを行ったり来たりしていたクロガモたちです。1羽のメスを押すが取り囲んで、ピューピュー鳴いていました。お隣の長節沼でも、姿は見えませんでしたが、海の方からクロガモの声がしていました。クロガモの声は、さえずりナビで聞くことができます。https://db3.bird-research.jp/saezuri/birdsong/detail/268
クロガモ生花苗沼s.jpg
posted by ばーりさ at 11:50| 活動報告

2019年04月23日

みにクル九十九里浜北部でシギ・チドリ類調査(奴賀)

いつもシャレオツなランチの奴賀さんによる、シギチドリ調査のみにクルレポートです。調査への参加や興味がある方は是非。

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4/22、みにクル九十九里浜北部でシギ・チドリ類調査に行ってきました。
参加者は常連のSさん、Aさんの2名。

写真1IMGP0027参加者.JPG
奥の突堤の手前にいるシギチの群れを識別中。

最近の九十九里浜北部はシギチにあまり出会えなくて、ちょっと心配をしていたのですが、
半分くらい調査が終わったところで、やっと100羽越えの群に会うことができました。

しかし、今日は砂浜から湯気が出て視界がイマイチだったり、シギチが遠かったり、風が微妙に吹いていたりで、観察条件がそれほどよくありません。。。
さすがにミユビシギとハマシギの識別が難しく、歩いて近づいたりして、なんとかみんなでカウント。

写真2IMG_6185ミユビとハマの群れ.jpg
ミユビシギとハマシギの群れ。


観察できたシギチは、
ミユビシギ150羽ほどの群れ、メダイチドリ数十羽の群れ、ハマシギ、チュウシャクシギ、シロチドリ、コチドリ、イソシギ、キョウジョシギ、という感じでした。

調査終了後に立ち寄った砂浜では、ハマシギ100羽ほど、メダイチドリ40羽ほどの群れにも出会うことができました。
調査範囲ではないのですが。。。

写真3IMG_7199メダイチ群れ.JPG
メダイチドリ、何羽見つけられますか?
20羽以上はいますよ。


その他、後背地の草地ではセッカ、ヒバリ、ホオジロが絶え間ないほどさえずっていたり、
キジの鳴き声やサンショウクイの声、コアジサシ、繁殖羽のアカエリカイツブリ、ヒメウなども見られ、春!、という感じでした!


本日のランチはハワイアンなカフェ。
写真4IMG_6195ランチ.jpg
(注:ランチなのにパンケーキを食べているのは私ではありません)
posted by ばーりさ at 10:48| みにクル報告(その他)

2019年04月21日

生態園の鳥チェックリスト(千葉県立中央博物館)

今日は,先日千葉県博を退職された大庭さんのお疲れ様会でした。
その際に,博物館での最後の出版物の表記書籍いただきました

生態園観察ノート No.20
新版 生態園の鳥チェックリスト
千葉県立中央博物館

P4210058.JPG

生態園で記録された鳥と1989年以降の記録状況をまとめたものです。
ヒバリやセッカ,ホオジロ類などが近年記録されなくなっているところなどは東京都繁殖分布調査の結果と一緒ですね。
東京で増えているエナガやヤマガラなど森の鳥は,最初からいるみたいで,そこは共通していませんでした。
メボソムシクイが途中からいなくなって,オオムシクイがでだしているのは,分類変更の影響ですかね。

いろいろ見させていただきます。ありがとうございました。


posted by ばーりさ at 17:40| 活動報告

2019年04月19日

九十九里シギチドリ調査+みにクル+新人研修(守屋)

みにクルと新人の山崎君の研修を兼ねて、九十九里浜のシギチドリ調査に行ってきました。
IMG_3585-001.jpg


先日までいたらしいミヤコドリも居らず、ダイゼン1、メダイチドリ9、ハマシギ1、シロチドリ+、コチドリ+とかなり寂しい感じでした。シギチドリの訓練にはあまりなりませんでしたが、調査なのでこういう日もあります。
DSCN5041.JPGメダイチドリ

ただ、コアジサシを初認できました。

シロチドリは、数か所で産卵を確認しました。産卵された一つの巣の位置は昨年とほぼ変わりませんでした!砂浜の地形は良く変わるのに不思議です。
全体的には、本格シーズンはこれからのようでした。造巣中の窪みは数多く見つかりました。メスが気に入ってくれるといいですね。
IMG_3593-001.jpg


また、シロチドリの標識個体が数羽確認できました。冬を三重の浜で過ごした赤02♂と宮城で過ごした赤13♀が戻ってきて一緒にいます。赤13と赤02は、2年ほど同じ繁殖地と越冬地を行き来しています。
このようにほぼ同じところに戻ってくる習性をSite Fidelityといいます。
オスは近くで冬を越した方が早いうちに良い場所をなわばりにできそうなので、あまり離れたところで越冬しない方が良い気もします。彼らにとって良い繁殖地のロケーションとは何でしょうね。
DSCN5001.JPG
posted by ばーりさ at 20:07| みにクル報告(その他)