2018年01月05日

渡良瀬遊水地でチュウヒ類就塒調査

1月4日に渡良瀬遊水地でチュウヒ類就塒調査を実施しました。
この調査は1994年に地元の有志によって始められたものです。
近年は、バードリサーチとオオタカ保護基金に引き継がれています。

今年は、13名が5か所にわかれて調査。
久々の再会に話が弾みます。

チュウヒ調査風景.jpg
      調査中の様子

集合時にあった風も調査を開始するころには弱まり、絶好の調査日和でした。
美しい夕焼け空をバックに飛び交うチュウヒとハイイロチュウヒ。
いつ見ても絵になります。

調査後は、暗闇のなか車のライトの下で結果の集計。
チュウヒは概ね昨年並み、ハイイロチュウヒは少し多めでした。
予備調査の段階でやや少なかったチュウヒもそれなりに記録されました。
ピーク時と比べると少ないものの参加者一同一安心です。

調査終了後は来年の再会を誓って解散。
今度は私たちが各自の塒へ…。
(BR平野)



posted by ばーりさ at 14:02| 活動報告

2018年01月04日

ヒドリガモの幼鳥率調査をやってみませんか?

みなさま、お正月はいかが過ごされたでしょうか。今年も1〜3月のあいだ、ヒドリガモのオスの幼鳥率調査を実施中です。オス成鳥は体側に白いラインが見えますが、これは翼の雨覆で、オス幼鳥ではこの部分が褐色をしています。

ヒドリガモは青草を食べるためでしょうか、西日本の方がたくさんいるので、私は帰省先の大阪でカウントをしてきました。しかし幼鳥がとても少ないのです。もっと南にいるのでしょうか?

調査方法と識別方法は、こちらのホームページをご覧ください。
http://www.bird-research.jp/1_katsudo/hidori_yochoritu/

ヒドリガモが公園や河川敷の芝生を食べている場所で、近くから観察するのがおすすめです。陸上で動いているときは、成幼の識別ポイントになる雨覆がよく見えますが、水面で休んでいると見えなくなることがあります。

大阪府
 1/2 芥川 成鳥:幼鳥=13:0
 1/3 治水緑地 成鳥:幼鳥=83:2
 1/3 鶴見緑地 成鳥:幼鳥=28:0
 1/3 深北緑地 成鳥:幼鳥=25:1

東京都
 12/24 水元公園 成鳥:幼鳥=52:0
 (調査期間外)

水元ヒドリ.jpg
posted by ばーりさ at 18:05| 活動報告

2017年12月30日

日中共同コハクチョウ幼鳥率調査にご協力ください

今年の冬、日本で越冬しているコハクチョウの幼鳥率を、中国の幼鳥率と比較してみようということになりました。皆様のご協力をお願いいたします。どこの越冬地でも結構ですので、コハクチョウの幼鳥・成鳥数を調査してくださった方は、koyama@bird-research.jpまでお知らせください。日本国内ではハクチョウ類の幼鳥率を比較したいので、オオハクチョウの幼鳥・成鳥数もお送りください。

中国でガン・ハクチョウ類が減少している
ガン類とハクチョウ類は、カリガネのような絶滅危惧種を除いて、日本だけでなくヨーロッパや北米でも大半の種が増加しています。これは地球温暖化によって繁殖地の高緯度地域で氷雪がない期間が長くなっていることや、越冬地で稲やデントコーンの収穫残渣を食べるようになり、繁殖時期の栄養状態がよくなったことが理由だと考えられています。

ところが中国を越冬地とする個体群は例外で、特にコハクチョウとマガンは近年、急激に数が減っています。個体数の減少要因は中国での生息地破壊がではないかと推測されていますが、もしかするとロシアの繁殖地でも問題が起きているかもしれません。

コハクの数.png
日本、韓国、中国のコハクチョウの個体数変化
(韓国はオオハクチョウの越冬地でコハクチョウは少ない)


マガンの数.png
日本、韓国、中国のマガンの個体数変化

幼鳥率で繁殖状態を比較してみよう
そこで、中国科学院のCao Leiさんから、日中のマガンとコハクチョウの幼鳥率を比較できないかとの提案がありました。幼鳥率はその年の繁殖成功率の目安になりますから、もし中国の幼鳥率が低ければ、ロシア北極圏での繁殖がうまくいっていない可能性が示唆されます。マガンの幼鳥をカウントするのは難しいですが、コハクチョウは灰色の幼鳥を数えることが容易ですので、ぜひ、皆さんのご協力をお願いいたします。
コハク成幼.jpg
コハクチョウ。当年生まれの0歳(幼鳥)は灰色をしています。

この12月にCaoさんが長江流域の中国最大の湖であるポーヤン湖で行ったカウント調査では、コハクチョウ約3万7千羽の幼鳥率は12%でした。

一方、日本の幼鳥率は2004/05〜2012/13年の平均では、各地の生息地でおおむね10〜20%ですが、今年はどうでしょうか?
コハクチョウの成鳥数・幼鳥数をカウントしてくださった方は、koyama@bird-research.jpまでお知らせください。幼鳥はだんだん白くなっていくため、1月中に調査をしてください。日本国内ではハクチョウ類の幼鳥率を比較したいので、オオハクチョウの幼鳥・成鳥数もお送りください。

コハク幼鳥率.png
(モニタリングサイト1000ガンカモ類調査 第二期とりまとめ報告書より)


コハクチョウとマガンの個体数変化の出典
QIANG JIA, KAZUO KOYAMA, CHANG-YONG CHOI, HWA-JUNG KIM, LEI CAO, DALI GAO, GUANHUA LIU and ANTHONY D. FOX. Population estimates and geographical distributions of swans and geese in East Asia based on counts during the non-breeding season. Bird Conservation International, Available on CJO 2016 doi:10.1017/S0959270915000386

posted by ばーりさ at 10:13| その他