2019年10月17日

近況報告2018≫ 小笠原諸島〜伊豆諸島 ツバメの渡り調査2019

バードリサーチの研究支援プロジェクト(2018)で、皆様からご支援いただいている研究の近況報告が届きました。

重原美智子さんによる「小笠原諸島〜伊豆諸島 ツバメの渡り調査2019」です。

この調査研究プランは、2年連続で一次審査を通過しており、小笠原諸島や伊豆諸島で観察されるツバメがどこから渡ってきているのか、また、2年目は繁殖状況の調査も行ない初認から繁殖開始までのタイムラグの謎(島で初認された個体とそこで繁殖した個体は別個体なのか?)を明らかにしようと取り組んでいます。(詳細はコチラ


いただいた近況報告をご紹介します!
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日本鳥学会では、「小笠原諸島と伊豆諸島 ツバメの渡り調査2019 DNAに地域差はあるか?」というタイトルでポスターを発表しました。
ポスターの内容は小笠原や伊豆諸島で回収されたツバメとそれ以外の場所で回収されたツバメのDNAの解析結果と、シゲハラの今年のツバメ調査の総まとめです。
共同研究者は科学博物館の西海功さんと、森林総合研究所の川上和人さん。DNAの解析やツバメのサンプルの準備で大変お世話になったのです。

今年の調査はパラオから始まりました。1月にパラオで越冬しているツバメを観察し、
それだけでも嬉しいのにフンを回収することができました。
2月下旬に小笠原へ。昨年のツバメの初認がこの時期だったので、狙って行ったのですけど、母島最終日の2月24日ツバメ1羽確認できました。
母島の観光協会にツバメの調査のチラシとポスターを貼っていただきうれしかったです。
一番飛来数が多くなる4月下旬にも小笠原へ。乳房山展望台で海上から飛来するツバメを観察していたら一瞬、飛んでいるツバメたちに囲まれるようになって感激。
太平洋の大海原を飛んで飛んで母島に到着したツバメたち。本当にすごい。どのように渡ってくるのだろう?

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6月には三宅島で繁殖調査。スマホの自撮り棒で巣の中を撮影すると便利だった。長ーく伸びる棒でさらに延長して高いところもバッチリでした。
そのあとすぐに、つくばの科学博物館で3週間かけてDNAの実験。自分で集めたフンや死体をはじめ科博や森林総研にあったツバメのサンプル50数体を調べました。DNAの解析は人生初体験だったのですが、老眼と戦いながらの実験でした。数字がいっぱい並んでいるのはマイクロサテライトDNAの解析の下準備で、抽出して増やしたDNAを機械が解析して、そのデータをさらに目で見て、数字を読んで作った表。赤い印は西海さんのチェックで、こんな表が何枚も。DNAの解析って機械で簡単にできるのかと思っていたら全然違うので本当に驚きました。
研究室から見える筑波山が美しかった。
こんな感じで調査を進めています。

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posted by ばーりさ at 11:50| 研究支援(近況報告)

2019年10月15日

今年の北海道のさえずりは苫小牧だけ早め

バードリサーチでは,各地の森林にICレコーダを設置しています。
北海道では,雨龍,足寄,苫小牧の3地点ににICレコーダを設置していますが,今年の分の聞き取りが終わって集計してみました。

北海道.jpg ICレコーダの設置地点


3地域ともよく聞かれる3種のさえずり頻度を比べてみると,雨龍と足寄では,ツツドリは例年より遅めで,センダイムシクイとキビタキは平年並みという感じでした。それと比べて苫小牧は早めという地域差がありました。

ICレコーダ.jpg
ICレコーダによるこれまでにさえずり頻度の状況。赤い線が今年の記録
ツツドリ(吉村正則氏),センダイムシクイ(三木敏史氏),キビタキ(矢田新平氏)


カッコウ類は今年は全体的に渡来が遅い傾向があり,季節前線ウォッチの情報でもカッコウとホトトギスは最近で最も初認の遅い年の一つでした。ツツドリが遅かったのもそれと同様なのかもしれません。


カッコウホトトギス.jpg

季節前線ウォッチのによる初認情報の比較。カッコウとホトトギスは年によるばらつきが多く,今年は遅かった。


苫小牧だけ早めだったのは,気温をみても,苫小牧だけが他地域と比べて平年値よりも暖かめだったということは特になく,地域間の違いが何に基づくのかはよくわかりませんでした。
まだ,どのようなことを意味するのかわかりませんが,貴重なデータがとれたのでは,と思っています。


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posted by ばーりさ at 13:18| 活動報告

2019年10月05日

10月5日中央公園調査報告

秋晴れの清々しい朝。
周囲からはメジロの鳴きまわす声。
絶好の調査日よりです。

大池のカルガモはだいぶ増えてきました。
全部で35羽。
しかし、3、4年前まではこの時期100羽前後が記録されていました。
昨年から急激に減少傾向に。
西側の宅地化に伴う水路や調整池の消失が影響しているのかもしれません。

日本庭園のスギの木立のてっぺんに小鳥が1羽。
みると、エゾビタキでした。
さらに周囲からツゥィ、とか細い鳴き声も。
気が付くと3羽のエゾビタキが集まってきました。

191005ezobitaki.jpg
    (スギのてっぺんにとまるエゾビタキ)

そのうち1羽はトンボを捕らえていました。
地味な鳥ですが、姿形の整った人気の鳥です。

今朝もほぼ同じ植え込みでエナガとシジュウカラの群れと遭遇。
さらにメジロ6羽も混じっていました。
残念ながらムシクイ類は記録できません。
エナガたちは枝を小まめに動いて虫探し。
次々に青虫を食べていました。

191005enaga .jpg
     (虫を捕らえたエナガ)

時折、上空をヒヨドリの小群が渡っていきます。
カケスのだみ声もケヤキの樹冠から聞こえてきました。
公園は1年のうちで最も賑やかな季節です。

参加者6名 記録種21種 記録個体数124羽
次回は10月12日午前6時30分からです。担当:BR平野

posted by ばーりさ at 12:07| みにクル報告(宇都宮)

2019年09月28日

中央公園9月28日調査報告

雲で覆われたはっきりしない朝。
鳥たちの動きも鈍いようです。

前回は渡り途中のヒタキ類が飛び交っていました。
今日は上空にヒタキ類の気配はありません。
シジュウカラの鳴き声もまばらです。

大池のカルガモが増えていました。
今朝は全部で29羽。
秋の換羽も終わり、周囲から集まってきたようです。
中にコガモの雌が1羽混ざっていました。
今秋、2回目の記録です。

池の築山の岩には今日もカワセミの雄。
満開のヒガンバナの赤い花をバックに佇んでいました。

190928kawasemi.jpg
    (ヒガンバナと記念写真 カワセミ)

しかし、時間が経っても鳥たちの姿は増えません。
今朝はエナガの群れも現れません。

と、上空を鳴きながら通過するヒヨドリの群れ。
全部で13羽。
その後少なくとも2群が通過していきました。
さらに、夏の間姿のなかったメジロが鳴きながら上空を飛び交う姿も…。
やはり、今は渡りの季節です。

今日で9月も終わりです。
今年の9月は4回の調査で合計24種を記録しました。

種数190928.jpg
 (2014年度以降のひと月の記録種数の変動 赤が2019年度)

今年の9月は、2014年以降では最低の記録種数でした。
ただ、鳥の記録種数は調査回数や偶然性にも左右されます。
でも、季節の鳥たちが少ないのやはり寂しいものです。

例年、10月は最多種数を記録する時期です。
はたして今年はどうなるのでしょう。
今から気になります。

参加者6名 記録種数15種 記録個体数156羽
次回は10月5日午前6時30分からです。担当:BR平野


posted by ばーりさ at 12:19| みにクル報告(宇都宮)

2019年09月24日

都立東京港野鳥公園30周年(守屋)

IMG_5432.jpg
ということで、今回の野鳥の会広報誌”野鳥”は、東京港野鳥公園の特集が組まれており、私も記事を書かせていただきました。

東京湾ではいま以上に水鳥が繁栄してほしいですね。野鳥が集える水辺の機能を維持しつつ、オリンピック後に東京港野鳥公園のような自然に配慮した親水的な公園が多く整備されるとよいなと思ってます。
posted by ばーりさ at 16:46| 活動報告