2022年07月15日

タヌキがシロチドリの卵を食べてました。

暑いか大雨かといった熱帯地方のような天候が続きますね。ちなみに夏に砂浜で活動する際には、帽子と水分、日焼け止めは必須です。アジサシを見に行って倒れないようにしてくださいね。

九十九里浜のシロチドリ調査で、初めてタヌキによるシロチドリの卵捕食が確認されました。
タヌキは、好機主義的雑食性といわれ、得やすい食べ物をなんでも食べるスタイルです。砂浜の後背林に生息しているのでしょうか。確かに、卵は繁殖期には得やすい餌かもしれません。タヌキは、以前カワウのコロニーでも卵を盗んでいくところが撮影されました。地上営巣性の鳥にとってはなかなかの難敵なのです。

コアジサシのコロニーが近いので、コアジサシと一緒に食べられたのかもしれません。夜なのでコアジサシの威嚇攻撃もありません(鳴いているのはシロチドリです)。コアジサシコロニーを頼るシロチドリも一長一短があります。



なお、まもるくん(防護さく)による保護効果はあると思いますが、彼らも生態系の一部(ノネコは違います)で、これは普通の捕食行動です。むやみな排除はしないよう、コアジサシやシロチドリの状況もモニタしながら見守りたいと思います。

昨日は、順調に育っているシロチドリのヒナ2羽も確認しました。

posted by ばーりさ at 13:31| 活動報告

河口湖コブハクチョウ調査報告会でお話しました

バードリサーチでは、千葉県で問題になっている野生化したコブハクチョウの調査を行っています。
コブハクチョウは千葉県以外にも国内の複数箇所で野生化したものが生息していて、河口湖もそのひとつです。

河口湖に現れて繁殖を始めたコブハクチョウについての情報交換を目的とした報告会に参加し、千葉県の事例を紹介してきました。
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河口湖では、お隣の山中湖村で放し飼いにされている集団に由来すると考えられる個体が、2020年から繁殖を始めました。河口湖には現在6羽のコブハクチョウがいて、いずれも金属製の足環による個体識別がされているそうです。放っておけば千葉県など他の地域で例があるように、個体数が増えて問題が起きたり、さらに別の場所に移動してしまうことなどが予想されます。今回は、今後河口湖町のコブハクチョウが移動した場合や他の個体が入ってきたときなどに情報共有ができるようにということで河口湖のコブハクチョウ調査グループによる報告会が開かれました。
私は、コブハクチョウの基礎的な生態や冬鳥として飛来するオオハクチョウ、コハクチョウとの違い、コブハクチョウが増えて問題が起きている千葉県の状況や対策などについてお話ししました。冒頭では、最低限の責任ある放し飼いの例として、山口県宇部市にあるときわ公園のコブハクチョウ達が、高病原性鳥インフルエンザの感染リスクが高い冬の間は飼育施設内に隔離して管理されていること、その他の季節は毎年生え変わる風切羽を切羽して飛んで移動できなくした上で湖の一部を区切った箇所で飼っていること、将来的に数が増えても、冬に飼育施設内で管理できるようにするために適正な飼育数の上限を20羽程度までと設定しているなども紹介しました。

30人ほどの参加があり、色々な質問があがって有意義な会だったと思います。
山中湖や河口湖のコブハクチョウについては私自身も詳しく知らなかったのですが、とても勉強になりありがたい機会でした。

報告会の前には、河口湖のコブハクチョウを案内していただいて観察してきました。

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参考
posted by ばーりさ at 12:27| 活動報告

2022年07月14日

小学校で川に生息する鳥の授業をしてきました

先日、東京の真ん中を流れる多摩川流域の小学校から依頼を受けて、多摩川に生息する鳥の授業をしてきました。
ただ、多摩川にいる鳥を紹介するのでは面白くないので、事前に宿題を出して、鳥を観察して、どんな鳥だったか記録をつけてきてもらいました。鳥の体の特徴に注目してもらう、記録をつけることの大事さを感じてもらう意図です。
授業の前半では、街中や公園などで会える鳥を中心に、宿題の答え合わせをしながら、体の特徴がその鳥のどういう生活と関係するのかを紹介しました。後半は、多摩川にあるさまざまな環境と、それに応じた鳥がいること、だから、川沿いは種数も多いことなどを伝えました。最後はシルエットクイズを出しましたが、小学生は都道府県の形や位置を社会で学ぶので、鳥取という鳥も出題。ハトやスズメは元気に即答できるのに、この問題には動揺が・・・(笑)。

さて、ここで、子供たちの観察した鳥から出題です。
この子たちが見た鳥は、なんでしょう?

小学生の観察した鳥.JPG

どの鳥かわかるものもあれば、何を見たのだろう?と判断に迷うものもありました。
授業の最後には、「オナガみたいな鳥で、赤くて、黄色くて、緑色の鳥」を見たのだけど?
という難問を用意してきた生徒がいて・・・。
ワカケホンセイインコではない、といいます。
恥ずかしながら、即答できず、宿題にさせてもらいました。

皆さん、なんだと思います?

アオバトのオス、かなぁとちょっと今は思っています。
尾羽は長くないですが、オナガみたい、というのは、小鳥ではない、
という意味だったのかも、と。。
posted by ばーりさ at 18:53| 活動報告

2022年07月05日

テレワーク 宮古島編

実は先週から宮古島でリモートワークをしています。
以前のブログで山口県で2日間リモートワークをしてみたことを紹介しましたが、今回はもう少し長期にしてみました。

朝は、リモートワークができる施設に出勤する前にちょっとだけ趣味的な調査をしています。
9:30に職員全員でzoomをつないで朝のミーティングをして勤務開始、夕方に仕事が終わったら帰りにも少しだけ調査をしたり海に行ってみたりして過ごしています。個室もあって快適な仕事環境です。私は最近は普段も主には東京の家で仕事をしていますが、こういう機会でリモートワークの実践例を積んで、バードリサーチとしてより良い働き方の選択肢ができるようにと思います。
これまで食性データベースにあまり登録されていない南西諸島での鳥の採餌情報も集めようと思っています(^^)

ICT交流センター景色.jpg
リモートワークをしているところから、ラムサール条約登録湿地である与那覇湾が見えます

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この時期、路上で見かけることが多い天然記念物のキンバト(オス)


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posted by ばーりさ at 16:16| その他

2022年06月30日

カワウの管理に関する行政向け研修会を開催しました

今月、環境省からの委託を受けて、2回にわたりオンラインでカワウの管理に関する研修会を開催しました。
対象は行政担当者向けとなっており、個体数などの調査に関わられている自然保護団体や、漁協などの方にはご案内していないのですが、200名を超える参加がありました。
新型コロナウイルス感染症がひろがる前は、この研修会は対面形式で開催されており、東京のほか全国各地で開催されていました。オンライン開催よりも内容充実で、現地視察や、グループワークによる管理計画の作成実習などが組まれて2泊3日で開催されていました。その頃は多くても30名程度の参加だったと思いますので、それに比べると今年度はかなり参加者が多くなっています。

今年度の参加者の半数は都道府県、半数は市町村の担当者でした。オンラインでの開催は、旅費などがかからないので、県外に出る機会の少ない市町村の担当者が参加しやすいというメリットがあるのだと思います。加えて、カワウの管理における市町村の役割が大きくなってきていることも背景にあります。場当たり的な対策はカワウの管理の場合マイナスに働くことが多いので、現場に近い市町村の方がカワウの管理に関する基礎知識を身につけて関わるようになることは、とても良いことだと思っています。

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過去の研修会の内容や講義資料の一部は、
下記のWebページでご覧になれます。

環境省 カワウの保護管理ぽーたるサイト
カワウの保護管理に関する資料 研修について
https://www.biodic.go.jp/kawau/02_kenshu.html
posted by ばーりさ at 16:10| 活動報告