2019年09月02日

去年(2018年)のマガモは、一部調査地では早く来て、遅くまでいたようです。

秋ですね。関東でも、もうコガモがやってきているそうです。今年のガンカモ・シーズンの始まりに、昨年・一昨年(2017/18年と2018/19年)の初認・終認時期を調べてみました。と言っても、いちばん数の多いマガモと、渡去時期が遅いキンクロハジロの2種だけなのですが。初認・終認の早い・遅いは、記事の最後に付けてある個体数変化グラフから読み取っています。

マガモでは2018年の初認が早く、終認が遅い傾向があったようです。差があったのは北日本の越冬地でした。一方、キンクロハジロは調査地数が少ないので、何とも言いがたい結果でした。ただし両種とも、2年で差がない調査地がほとんどでした。

2019年は1-2月が昨年より暖かく、3-4月は逆に昨年より寒くなりました。マガモがいなくなるのは4月なので、宮城など北の越冬地では低温の影響があったのかもしれません。宮城より北の調査地は中継地で移動途中の個体が通過しているので、多少の気温の違いには影響されないのかもしれません。

マガモの初認・就任時期。最大個体数が300羽以上の地点を比較。
マガモの比較.png

キンクロハジロの初認・就任時期。最大個体数が100羽以上の地点を比較。
キンクロの比較.png

季節変化のグラフです。両年とも観察頻度の高かった調査地を比較しました。グラフ右端が0羽まで記録されていない場合に、強制的に0羽の点が打たれているのでご注意下さい(作図プログラムのバグのようです)。




posted by ばーりさ at 11:21| 活動報告

2019年08月31日

中央公園8月31日調査報告

今日で8月も終わりです。
そこで、今夏の記録状況を振り返ってみました。

8月の記録種数は合計24種。
2014年以降の6年間間では最も多い種数です。
ただ、記録種の顔触れはほぼ例年通りでした。

190831種数.jpg
   (2014年以降のひと月ごとの記録種数の変動 赤が2019年)

今年は前回に続いて今回もエナガの群れが記録されました。
また、今朝はツツドリが記録され、そのため例年より少し種数が増えました。

今年のカルガモのヒナは、6月から7月末までに9家族54羽が記録されました。
しかし、無事大きく成長したのは1家族(?)6羽のみでした。
ただ、1日の間にふ化後1週間の10羽のヒナがいなくなるケースもありました。
とすると、いくつかの家族は公園の外へ移動したのかもしれません。

190831karugamo.jpg
    (大きくなった今年生まれのカルガモ)

一方、ササゴイはまだヒナのいる巣が3巣あります。
例年だとやり直し繁殖や2回目繁殖が終わっている時期です。
今年は2回目繁殖に入るのが遅かったようです。
ただ、繁殖成績は昨年同様にやや良好でした。
2012年以来、久々に1回目の繁殖がすべて成功しました。

今の季節、参加者の皆さんとハシブトガラスが話題になります。
7月下旬になると、たくさんの若いハシブトガラスがセミを食べに飛来します。
今年は昨年より少し多かったものの、2013年や14年より減っていました。

セミの多さを表すのに、同じ場所でセミの穴の数を数えています。
下の棒グラフは、13年以降の8月10日付近のセミ穴の数です。
ここ数年、13年から15年に比べ著しく減少しています。
アブラゼミやミンミンゼミが減っているのかもしれません。
そのため、飛来するハシブトガラスも減っているのかもしれません。

190831セミとハシブト.jpg
(セミの穴の数とハシブトガラスの個体数の経年比較 ×は未調査)

以上のように、今夏も一喜一憂の調査でした。
先週はセンダイムシクイが、今朝はツツドリが記録されました。
来週はさらに多くの渡り鳥が記録されることでしょう。
楽しみです。

参加者4名 記録種数13種 記録個体数49羽
次回は9月7日、午前6時30分からです。担当:BR平野

posted by ばーりさ at 14:52| みにクル報告(宇都宮)

2019年08月30日

今年も、だだちゃ豆の枝豆とビールをいただきました

(株)シー・アイ・シーの今井さんから、毎年この季節恒例の、だだちゃ豆とビールをいただきました。プチプチした粒を噛むと、濃いうまみが口に広がり、そこでグッとビールを飲むのが、うまいです。

キャプチャ.PNG
posted by ばーりさ at 21:07| 活動報告

2019年08月24日

中央公園8月24日調査報告

数日ぶりの晴れ。
それでも早朝の気温はだいぶ低めで気持ちの良い朝です。
集合場所の沈床池は数日前から清掃中です。
そのためか、久しぶりにセグロセキレイが採食に来ていました。

190824kouenn.jpg
       (清掃中の沈床池)

早くも8月下旬です。
しかし、ケヤキのササゴイの巣にはまだ小さなヒナたちが...。
ふ化後数日の巣、ふ化後14日と調査を始めて以来初めてです。
巣立ちしても無事生き残れるのか心配です。

公園の池のカルガモは5羽だけでした。
先週は9羽。
昨年の同時期には30羽が記録されていました。
激減です。
今年は頻繁に池の清掃が行われているためでしょうか。
それとも西側の住宅地の造成のせいでしょうか。

190824karugamo.jpg
    (換羽中で風切羽のないカルガモ)

今朝は久しぶりにエナガの群れが記録されました。
6月1日以来です。
センダイムシクイが1羽混じっていました。
山から下りてきたのでしょう。
予想通りの記録です。

数週間前まで当たり前のように飛び交っていたツバメ。
先週から記録されなくなりました。
木々で鳴くセミたちの声にツクツクボウシが多くなってきました。
秋ももうすぐです。

参加者4名 記録種数13種 記録個体数53羽
次回は8月31日午前6時からです。担当:BR平野



posted by ばーりさ at 12:10| みにクル報告(宇都宮)

2019年08月23日

農業とシギ・チドリカウント(守屋)

秋期のシギ・チドリ類調査が8月から始まっています。

私も関東近辺で数か所カウントしていて、印旛沼周辺の水田地帯に行ってきました。
この辺りは千葉県全体の15%の水稲生産があるそうです。
調査サイトは約9平方キロの水田地帯です。一部は稲刈りが始まっていました。
かなり密植されていたので、おそらく転換作物である飼料用稲のようです。大きく穂をつけていました。

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イネ生育中の水田ではシギチの利用はあまりありません。休耕田や刈り取った後の圃場や畔を重点的に探します。
休耕田は1区画だけあり、コチドリやタカブシギを観察することができました。

生育中の水田でも一部に開放地がある水田ではタマシギがひょっこりいました。
普段は草むらにいるのでラッキーでした。
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こういう一部に開放地を作ることは農法的には水を温めたりする機能があるのでしょうか?
水田の一部を数列開けている水田にはシギもやってきます。

農地を有効に活用することと、農業をしないで水鳥の生息地として水を張った場所を用意することは、相反するのですが、農法と鳥の生態を上手く組合すことができないものかと思います。何しろ日本には水田は限りなくあるので。

また草ぼうぼうの放棄水田もあり、転換作物への補助があるといっても担い手の不足はどうしようもないところもあるようです。このような場所も生態系保全に役立てる場所にできないかと思うのですが、人手や資金など持続性をどう担保していくかという所が、難しいところです。



posted by ばーりさ at 10:59| 活動報告