2021年08月05日

群馬県博企画展「鳥がトリであるために」7/17-12/5

群馬県博から企画展の案内と,企画展の本をいただきました。ありがとうございました。

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コロナ対策で,予約制での入館になるそうです。ご興味のある方は博物館にお問い合わせください。

いただいた冊子は羽と骨格があわせて示されている史料価値のあるものです。黒バックで骨と羽の写真が配置されていてかっこいいです。

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まだ企画展の最中なので出ていないのかもしれませんが,過去の企画展の本は,以下より販売しているようなので,ほしい人は,企画展を見に行くか,あるいは,遠方の方は,以下のページに出るまで,気長にまってください。



posted by ばーりさ at 09:37| イベント情報

2021年08月03日

夜の鳥の鳴き声録音

です。

暑い日が続きます。昼間はセミの声にかき消されて静けさも感じなくなってきました。そこで今回は、ラズベリーパイにUSBマイクをつなげて夜間に鳥の声のモニタリングができる工作物を作ってみました。

ラズベリーパイは教育目的で開発された小さなコンピュータです。センサーやカメラなどを組み合わせて記録を撮ったり画像を撮影できたりします。マイクは、以前買って手元にあった『サンワサプライ USBマイクロホン MM-MCU02BK』を使いました。一応指向性があるので、上に向けて野外では設置しました。

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青いケースがラズベリーパイと黒いUSBマイク 白い線は開発時につなげていたイヤホン

時間帯はセミの声が静まる毎夜0-4時に自動で起動させています。音圧が指定した閾値を越えると10秒録音して音声ファイルを作ります。この設定がちょっと微妙で、感度高く閾値を設定すると夜中録っていました。逆に低くすると全然録れてない…。
何日か試して、なんとか適当な閾値を見つけましたが、それでも一晩に100ファイルぐらいになりました。

一つ一つ聞いていては時間がかかるので、音声ファイルからスペクトログラムに描画して、音が入ってるか一目でわかるようにしてみました。

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12-13kHzの虫の声と1kHzあたりの救急車の音のスペクトログラム

チェックは楽になったのですが、
今のところ、直翅目(キリギリスやコオロギの仲間)、かすかに鳴くセミ、消防車、毎夜出動している救急車のサイレン(お疲れ様です)が録れていて、鳥の声は全く録れていません。ゴイサギの声でも録れないかと思っていますが、繁殖の盛りを過ぎたので時期的が良くないような気がします。秋の渡りに何か録れるでしょうか。

スペクトログラムのパターンから鳥の声が抽出できたら、さらに楽になりそうなので、しばらくモニターしながらプログラムの改良をしてみます。

参考
posted by ばーりさ at 15:56| 電子工作戦隊

2021年07月25日

北海道の猛禽類2020年版

北海道の猛禽類2020年をご寄贈いただきました。ありがとうございました。

ちょうど,先月買っていたので,ちょっと残念。

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冊子ではなく,DVDで出版になってます。

北海道開発局などの事業の調査結果をまとめたものです。こういう事業を含めたアセスメント調査のデータが猛禽類の情報としては,もっとも多い,重要なものですが,その多くはそのまま埋もれていってしまっているのですが(アセスメントという目的は果たしているのですが,それでももったいない),こうした形で発行されたり,一部は,最近は論文化して,発表もされているので,こうした流れが進むといいですね。

クマタカ,オオタカ,ハイタカ,ハチクマ,オジロワシ,ハヤブサの情報や,保全対策の情報が掲載されています。
ぼくのPC環境の問題かもしれませんが,表をそのままコピペできると,いろいろデータをいじれていいな,と思ったのですが,コピペはできないようで,せっかくのDVDなのにちょっと残念。

興味ある方は,2000円プラス送料で以下から購入することができます。


posted by ばーりさ at 16:35| 書籍紹介

2021年07月24日

バードリサーチが調査しているフィリピンのコーヒー農園、クラウドファンディングで支援を求めています

森林農法でコーヒー栽培をすることで、夏鳥の越冬地を創り出したいと考えているフィリピンのコーヒー農園(現地のCordillera Green Networkとの協同プロジェクト)ですが、助成金も取れていよいよ調査開始という矢先に、コロナ感染の広がりのため現地へ行くことができなくなってしまいました。そこで今年はフィリピンにICレコーダーを送って鳥の声を録音してもらい、聞き取り調査を行っています。コロナが収まったら現地調査も再開して、自然林とさまざまな植生タイプのコーヒー農園を比較し、野鳥の生息地として適した植生管理をしていくことが目標です。
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さて、持続可能な森林農法でコーヒー生産を行うには、現地の農家への支援が欠かせません。いま切実に必要なのが、収穫したコーヒーの皮をむく機械と、さらに種子を脱穀してコーヒー豆を取り出す機械です。手回し式の簡素な機械ですが、まだ一部の農家にしか普及していません。下の写真は皮むき器です。

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こうした機械がない農家では、皮をむくにも脱穀するにも臼と杵でコーヒーの実をたたいているので、農作業の負担が重くてコーヒー栽培を断念したり、コーヒー豆がつぶれてしまい品質が下がるという問題も起きています。
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そこで、この森林コーヒーを日本に輸入しているシサム工房が、手回し皮むき器と脱穀機を農家に贈るためのクラウドファンディングを始めました。こちらのWebサイトで募金をお願いしていますので、よろしければ、ご協力をお願いいたします。

コーヒー豆を購入することでも、支援をしていただけます。


posted by ばーりさ at 20:55| 活動報告

2021年07月19日

鳥類のデザイン 骨格・筋肉が語る生態と進化

「鳥類のデザイン 骨格・筋肉が語る生態と進化」という書籍を進呈していただきました。ありがとうございました。
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鳥類のデザイン
骨格・筋肉が語る生態と進化
THE UNFEATHERED BIRD

著者 カトリーナ・ファン・グラウ
監訳者 川上和人
訳者 鍛原多惠子
定価6,930円 (本体:6,300円)
ISBN978-4-622-08989-6


 この本の原題は「THE UNFEATHERED BIRD」といい、著者は、カトリーナ・ファン・グラウさんという方です。本を完成させるのに25年もの年月がかかったそうで、とてもボリュームのある本になっています。
 この本では、様々な鳥類の骨格や筋肉のイラストが掲載されていますが、独特なイラストで、飛行や歩行など動いているときの姿で描かれているものも多くあります。イラストを見ているだけでも楽しめますが、解説文もあります。

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ミヤマガラスのイラスト。左から「皮膚なし」「羽毛なし」「骨格」

 私たちは普段から調査などで野鳥を観察していますが、体の中はどうなっているのかは観察だけでは分かりません。例えば、この本の表紙に描かれている鳥は、日本にもいる野鳥ですが、これが何なのかわかる人は決して多くないと思います(正解は本文の下に書いておきました)。因みに私も最初は分かりませんでした。
また、骨格標本であれば、自然科学系の博物館で見学することができるかもしれませんが、皮膚ななくて、筋肉や器官がついている状態は、中々見ることはできないと思います。そう言った部分を見ることができるのは、この本の魅力の1つではないかと思います。
 そして、個人的に「お!」って思ったのが骨盤のイラストです。鳥類の骨盤は、大腿骨と接している部分に穴が開いています。この部分を「寛骨臼(かんこつきゅう)」といいます。なぜここに注目したかというと、「寛骨臼に穴が開いている」という特徴は、恐竜の最大の特徴の1つでもあるからです。やはり鳥は恐竜の一員なんだと改めて感じさせられました。
 ほかにも様々な鳥の骨格や筋肉のイラストと、解説が掲載されています。興味を持たれた方は、出版社のHPをのぞいてみてください。
山ア優佑 バードリサーチ嘱託研究員

出版社のHP




正解:ノスリ


posted by ばーりさ at 17:37| 書籍紹介