電子工作戦隊です。
冬期の水場ビデオはトラブルが2回ほどあったものの、簡単な処置(電源を抜いて差し直す)で稼働中です。
1月1日から3月25日までの間で、1393回の鳥の姿を捉えています。日平均16.8回の映像が記録できました。
出現鳥類の回数はメジロが最も多く、次いでヒヨドリ、シジュウカラでこの3種で全体の約70%を占めました。
1.メジロ381回
2.ヒヨドリ336回
3.シジュウカラ326回
4.キジバト108回
5.シロハラ75回
6.ヤマガラ74回
7.ウグイス61回
8.ジョウビタキ45回
9.エナガ36回
水場は東京都の北多摩地区、大きめの木がある自然公園の隣で、木陰の下にあります。ほかにもムクドリやスズメなどは周囲で観察されますが、水場では観察されませんでした。ある程度メンバーは固定されているようです。
また、水場が凍った時にも訪れていたたため、場所を覚えた特定の個体が来ていたと考えられます。
凍った水場になす術のないシジュウカラとメジロ
訪問上位種のメジロ、ヒヨドリ、シジュウカラ、キジバトの日別の訪問回数を図1に示します。
メジロ、シジュウカラは1月中旬の訪問回数が多く、2月初旬以降は極端に少なくなっていました。ヒヨドリも1月の方が訪問回数が2月より多めです。2月14日のみ突出しているのは群れが訪れていました。ただ次の日は群れはいなくなっていたので、移動の途中だったようです。
2019/2/14のヒヨドリの群れ
興味深いのはキジバトが2月初旬から毎日のように観察され始めたことです。周辺に年中いるので2月になって、なぜ毎日来るようになったのか謎です。
ただ、キジバトが定期的に来るとメジロやシジュウカラが来なくなっているように見えます。
しかし、周囲の気温も2月初旬から上向きになっていました(図2)。
キジバトの影響ではなく、暖かくなってキジバトが水場に良く訪れるようになったことと、ヒヨドリと同じようにメジロやシジュウカラも繁殖の準備に入り各地に散っていくことが、同時期におこったのかもしれません。
ほかの場所ではどうなのか例数を増やして観察を続けていきたいと思います。
さて、今回溜まりまくった3千数百枚の動画ファイルを一気に見ましたが疲れました。
今後は、AIの画像処理を使って写っている種を判別できないかと思っています。
PythonとOpenCVとかを使うのかなと。ご教授・お手伝いいただける方、電子工作戦隊にご連絡ください。