2019年03月27日

冬期の水場ビデオ

です。

冬期の水場ビデオはトラブルが2回ほどあったものの、簡単な処置(電源を抜いて差し直す)で稼働中です。
1月1日から3月25日までの間で、1393回の鳥の姿を捉えています。日平均16.8回の映像が記録できました。

出現鳥類の回数はメジロが最も多く、次いでヒヨドリ、シジュウカラでこの3種で全体の約70%を占めました。
1.メジロ381回
2.ヒヨドリ336回
3.シジュウカラ326回
4.キジバト108回
5.シロハラ75回
6.ヤマガラ74回
7.ウグイス61回
8.ジョウビタキ45回
9.エナガ36回

水場は東京都の北多摩地区、大きめの木がある自然公園の隣で、木陰の下にあります。ほかにもムクドリやスズメなどは周囲で観察されますが、水場では観察されませんでした。ある程度メンバーは固定されているようです。
また、水場が凍った時にも訪れていたたため、場所を覚えた特定の個体が来ていたと考えられます。
凍った水場になす術のないシジュウカラとメジロ

訪問上位種のメジロ、ヒヨドリ、シジュウカラ、キジバトの日別の訪問回数を図1に示します。
清瀬ー水場訪問回数.png
メジロ、シジュウカラは1月中旬の訪問回数が多く、2月初旬以降は極端に少なくなっていました。ヒヨドリも1月の方が訪問回数が2月より多めです。2月14日のみ突出しているのは群れが訪れていました。ただ次の日は群れはいなくなっていたので、移動の途中だったようです。
2019/2/14のヒヨドリの群れ

興味深いのはキジバトが2月初旬から毎日のように観察され始めたことです。周辺に年中いるので2月になって、なぜ毎日来るようになったのか謎です。
ただ、キジバトが定期的に来るとメジロやシジュウカラが来なくなっているように見えます。

しかし、周囲の気温も2月初旬から上向きになっていました(図2)。
清瀬ー水場気温.png
キジバトの影響ではなく、暖かくなってキジバトが水場に良く訪れるようになったことと、ヒヨドリと同じようにメジロやシジュウカラも繁殖の準備に入り各地に散っていくことが、同時期におこったのかもしれません。
ほかの場所ではどうなのか例数を増やして観察を続けていきたいと思います。

さて、今回溜まりまくった3千数百枚の動画ファイルを一気に見ましたが疲れました。
今後は、AIの画像処理を使って写っている種を判別できないかと思っています。
PythonとOpenCVとかを使うのかなと。ご教授・お手伝いいただける方、にご連絡ください。


posted by ばーりさ at 12:51| 電子工作戦隊

2019年03月17日

巣箱カメラ

です。

春になって暖かい日も多くなってきました。
電子隊は、なかなか時間が取れずコツコツ、カメラ付き巣箱を試作してました。

IMG_3164.JPG
基本的に焦電センサーで鳥を検知、カメラシャッターを落とす。撮影した映像をメールで送信させるというものです。センサー部分は水場カメラと同じです。

IMG_3226.JPG
特に巣箱に特別な構造はないので、昨年作った巣箱の天井に穴を開けてカメラを下向きに設置しました。余ったカメラを使ったので、最短焦点距離が合わずややボケ気味、まあ鳥が判れば良いかという仕様です。

IMG_3235.JPG
自宅庭にとりあえず設置しました。伸びてるコードは電源です。
巣の入口外につけたセンサーは、外の変化にも反応するため巣箱の中に途中入れました。巣箱に入ってきた時だけ反応すると思ったのですが、日中の入り口から漏れる光にも反応するため(一日で数百通ぐらい来ます。)、センサーは工夫の余地ありです。通過ー遮断型のセンサーにした方が良いかもしれません。

IMG_3239.jpg
センサーが反応するとこんなふうにメールが来ます。

ひと月ぐらい試行錯誤して、今日始めてシジュウカラを確認できました。
気に入って巣作りしてくれるといいのですが。
photo-kiyose-NEST20190316.jpg
posted by ばーりさ at 10:33| 電子工作戦隊

2018年11月16日

水場の利用時間(守屋)


です。

水場カメラは11月の初めから、Twitterへの投稿をカメラからビデオに変えて、動作などを確認しています。
15秒のビデオですが、やはり写真より情報量が多く、行動なども観察されて面白いですね。画像は落ちますが…。

行動を見ているとシジュウカラがウグイスに威嚇したり、ヒヨドリがほかの鳥を追い払ったりといった種間の関係も観察されています。




自宅(東京都北多摩)の水場カメラは8/9から始め、9/23を境にヒヨドリが、9/27頃からヤマガラが頻繁に水場に顔を出し始めました。
出現日.png
図1 シジュウカラ、ヒヨドリ、ヤマガラの水場への出現日(8/9〜11/13)

ヒヨドリは一回り大きく、強そうです。他の鳥に与える影響はどうなのでしょうか?
そこで、シジュウカラの水場への渡来時間を、ヒヨドリが頻繁に現れだした9/23以前と以降でグラフにしてみました。
出現時間.png
図2 シジュウカラ、ヒヨドリ、ヤマガラの水場への出現時間(8/9〜11/13)
(最も訪れた時間帯を100%として相対的に表現しています)

青点線のグラフが9/23以前のシジュウカラの出現時間ですが、お昼を挟んだ10時台と13時台にピークがありました。
それが、9/23以降は、ヒヨドリ(灰色)が昼を挟んだ11時台と13時台によく現れるようになり、シジュウカラ(青線)はそれを避けるように12時台の出現が多くなっていました。直接コンタクトしている場面をまだ確認していないので、追い払われているのか避けているのかは分かりません。また、ヤマガラ(オレンジ)はシジュウカラも避けるように15時台がピークになっています。
非繁殖期の力関係は ヒヨドリ>シジュウカラ>ヤマガラ=ウグイス か?

そのあたりのデータも収集できそうなので、注目して貯めていきたいと思います。
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posted by ばーりさ at 23:37| 電子工作戦隊

2018年10月10日

秋の渡りの季節の水場カメラ

です。

さて、自宅の庭に設置した水場に訪れる鳥を自動観察しようと、水場カメラを運転しています。
いまだに太陽の光に過剰反応してしまう問題はあるものの、順調にTwitterに投稿しています。(寒冷紗をかけるなどの対策方法があることを三上さんに教えてもらいました。)

また、不具合が出た時のために日に2回自動でリセットするようにしました。そのおかげか、ひと月ほどカメラに関してはほぼノーメンテでデータが取れています。ほど良く雨も降って水差しも楽でした。さすがに台風の時には止まりましたけど、夜中だったので問題なかったです。

確認できる鳥にも変化が出てきて、9月下旬ごろから、ヤマガラやヒヨドリがよく表れるようになりました。
Do3qBNsUcAA-h-B.jpgヒヨドリ
DokULdlV4AA6um0.jpgヤマガラ

ヒヨドリは年中いますが、ヤマガラはあまり近所で見かけないので秋の渡りだろうかと思っていたのですが、台風の過ぎた10月4日に何とキビタキが観察できました。しかも複数羽。これは渡りをとらえたのではないかと思います。
DopajJFVAAA8fAT.jpgキビタキ

狭い庭の30cmほどの皿の水場にも渡り鳥が来るものなのかと少し驚いています。

下の図は9月終盤から10月初頭にかけての観察された鳥の日時と、気温、湿度、気圧の変化を示します。
ほぼ毎日シジュウカラが現れ、10月4日から7日にキビタキは現れました。ヤマガラ、ヒヨドリは最近毎日のように現れます。
面白いことにヤマガラはここでは夕方の出現が多いです。また、メジロやエナガは周辺にいますが、水場では観察できていません。これも不思議で春先にメジロやエナガは水場の常連だからです。
季節的なものなのか?種間の縄張りなどがあるのかもしれません。

birdbath.jpg

観察していると不思議なことがでてくるものです。

さて次は、ツグミなどなど冬鳥の渡来が確認できるでしょうか?

posted by ばーりさ at 18:08| 電子工作戦隊

2018年08月31日

水場カメラの試運転

です。

さて、自宅の庭に設置した水場に訪れる鳥を自動観察しようと、前回ブログで紹介した水場カメラを試運転しています。
台風や豪雨などで止まったりもしましたが、最近(多少?)安定して来ました。

前回ブログで紹介したシステムにセンサーによる計測を加えています。
[AE-BME280]とうモジュールで1.0×1.5cmと小さな温湿度気圧センサーです。
IMG_1008.JPG


現在は、二つのスクリプトが作動するようになっています。
〇焦電型赤外線センサー(人感センサー)で鳥の訪問を感知しカメラで撮影、同時に温湿度気圧を計測し、データを蓄積、Twitter(@cameramoriya)に投稿。
〇1時間ごとに温湿度気圧を計測し、環境データを蓄積。

鳥が訪問した時の環境データと、1時間ごとのデータの2通メールが毎日届きます。

自宅庭は公園に隣接していて、水場(バードバス)はお皿状の器に水を入れ5cmほどの石を二つ置いています。
水場カメラはタッパーに入れ、20cmほど離し三脚上に固定してあります。
DlKdYEfUcAAE_BD.jpg

さて、送られてきたデータから8月25日~8月30日までの訪問状況をグラフにしてみました。
赤線が気温(℃)、青線が湿度(%)、黒い点がシジュウカラが訪れた時間の温度と湿度です。
20180825-08-25_31.jpg

訪れたのはすべてシジュウカラでした。メジロやヒヨドリ、エナガなども周囲にいますが、今回は水場ではとらえられませんでした。春先はエナガも来ていたので、季節にもよるのかもしれません。
シジュウカラは午前中の訪問が多く、雨模様の27日は訪問がありませんでした。雨の日は乾かないから来ないのでしょうか。
また、暑いから来るというわけでもなさそうで、毎日お風呂に入るといった習慣的なもののような印象です。
今後も継続して年間の利用する種や状況を確認してみようと思っています。

改良点として、
赤外線センサーは、暖められた木や葉が動くと作動しますので誤作動も多く、上から下向きにカメラを向け葉などが写らないように工夫するか、何も写ってない場合に送信しないなどの工夫をしてみようと思います。

センサカメラは巣箱の観察にも応用できると思うので、初冬には巣箱カメラの工作も紹介したいと思います。


ーーー参考ーーーーー
〇材料や設置場所〇
【材料と材料費】
材料費が合計で5000〜10000円ぐらい。様々に組み合わせることができるので工夫次第といったところです。
Raspberry Piも最新モデルは6000円程するのですが、性能がいいので設定は楽です。
最新モデルで設定して、野外で動かすときには安価な小型モデルというのが扱いやすいかもしれません。
カメラもいろいろなものが販売してあります。夜間撮影できるものもあります。

Raspberry Pi (小型のマイコンボード)ZERO WH 1800円(小型モデル)
MicroSD 8GB Class4以上 800円〜(各メーカ)
Raspberry Piのカメラ 1200〜4000円(アマゾン)
焦電型赤外線センサー 500円(秋月電子通商:[SB412A])
温湿度気圧センサー 1080円(秋月電子通商:[AE-BME280])
ジャンパーコード、ブレッドボード

防水ケース(タッパー利用)
三脚

【初期設定に必要なもの】
私は家にあったものを利用しましたが、以下のものが設定に必要となります。
USBキーボード、USBマウス、USD電源アダプタ、HDMIコード、ディスプレイ、パソコン

【水場を置いた自宅庭の環境】
電源が必要なので屋外の外部電源から15mほどコードを引きました。
データや映像を送るために自宅Wi-fiが届く所に置いています(MicroSDに溜めていくこともできますが回収が必要です)。

水場カメラを作製したい方がおられましたらご連絡ください。協力します。
posted by ばーりさ at 15:01| 電子工作戦隊