2019年05月18日

スマホのGoogleMapsに調査コースを表示する方法

(2019-05-19追記)Google Earthでラインを描いていますが、Google Driveのマイマップでもラインを描けるし、距離も表示されるので、マイマップでコースを引けばよいことが分かりました。なお、ご自分でコースを設定した方は、コースを描いた地図の画像か、Googleマップのkmzファイルを事務局へお送り下さい。

東京都繁殖分布調査は住宅地を歩くことが多く、去年は道を間違えてぜんぜん違う場所を調査していたことがありました。そんなわけで、今年はGoogleMapsに調査コースを入れて、それを見て歩いています。

まず、フリーウエアのGoogle Earthで調査コースを描きます。東京都繁殖分布調査で三次メッシュ単位のセンサスをするのは今回がはじめてなので、事務局が設定したコースを調査しても、自分でコースを決めても構いません。Google Earthに距離が表示されるので、1kmくらいになるようにラインを引きます。そして「名前を付けて保存」メニューで、kmz形式のファイルに保存します。
Gearth.jpg

次に、Google DriveのWebサイトでマイマップを作成して、前述のkmzファイルを読み込みます。ここまではパソコンでする作業です。そして、スマホのGoogleMapsアプリのメニューにある「マイプレイス」で、そのマップを表示することができます。
マイマップ.png

コース途中の池にカルガモがいるので、カルガモ・サバイバル調査も同時にやっています。多摩中央公園では生まれてすぐから観察できなかったので、カルガモにパンを撒いていたおじいさんに教えてもらったところ、生まれたときは11羽だったそうです。4週間過ぎた今日まで、10羽が無事に育っています。
カルガモ.jpeg
posted by ばーりさ at 16:32| 調査用具

2018年03月25日

カモのカウントに使う双眼鏡 6倍vs8倍vs10倍(神山)

これまで10倍率で720gある双眼鏡(ニコン10x42SF)でカモを数えていたのですが、視界が6度でやや狭いのと、1分以上構えていると重たくて腕がピリピリしてくるのとで、新しい双眼鏡を購入することにしました。軽さと視界の広さを基準に選んだ、ヒノデ6x30B+(視界8.4度、482g)とニコンMonarch7 8x30(視界8.3度、435g)です。"大人買い"というのでしょうか、二台も買ってしまいました!

水元公園.JPG
【水元公園の池】

私の調査地は東京都内にある水元公園の池です。私がカモを数える場所は、対岸まで130m、扇形の範囲を観察するので遠方は170mほどになります。カモは前方10mから170mの範囲に浮かんでいて、10倍の双眼鏡では前後160mの広がりを視界に入れることができないため、遠くを数えてから近くを数えることになります。すると双眼鏡を左右に往復させて動かすため、遠くと近くの境目にいるカモを二度数えたり、数え漏らしたりすることがあり、誤差の範囲だとも言えますが、双眼鏡を持つ腕がピリピリしてくる状態で境目を気にしながら数えるのは、私には結構ストレスでした。

双眼鏡.JPG
【左:ヒノデ8x30 B+ 右:ニコンMonarch7 8x30。上に乗っているのはダイソーの100円カウンター】

ひっつき虫.JPG
【カウンターはコクヨの「ひっつき虫」という固まらないゴムのような樹脂で脱着します】

そこで、視界が広く(つまり低倍率になります)て軽い双眼鏡が欲しくなったというわけです。写真の双眼鏡の上に付いているのは100円ショップのダイソーで買ったカウンターで、2つあるのはオスとメスを分けて数えるためです。10倍の双眼鏡で同じことをすると、ボタンを押すたびに視野が揺れて気持ち悪くなってしまいました。8倍だと少し揺れますが、まあ使えます。6倍ではほとんど揺れを感じません。

さて、カモの見え方ですが、6倍・8倍ともに前方10mから対岸130mまでのカモを視界に入れることができました(8倍は立っていると視界に入りきらず、岸に座って浅い角度で見る必要がありました)。6倍は焦点深度が深く、近くから遠くまで、ほとんどピントリングを動かさずに観察ができました。

水元公園にいるカモの大半は、ヒドリガモ、ホシハジロ、キンクロハジロです。これらが6倍でどこまで見えるかというと、100mを超えるとメスの識別が難しくなりました。首を隠して寝ているホシハジロとキンクロハジロのメスは、遠いとけっこう迷わされます。8倍は対岸ぎりぎり130mでも識別可能ですが、斜め対岸の170mはちょっと苦しい。実のところ、対岸に浮いているカモの識別には10倍が適当なのですが、前述のように双眼鏡を往復させて数えると境界線で間違いが起きやすく、他方の8倍では遠方で間違いが起きやすくなります。どちらも一長一短ですが、私は軽い方がいいので8倍を選びます。

6倍はこの場所の調査には向いていませんでしたが、じつは三台の中で一番見え味のいいのがこの双眼鏡で(注※)、私は気に入っています。もう少し狭い調査地や、あるいは遠くても雌雄の識別の必要がない単一種で前後に大きく広がった群れを数えるときは役に立つと思います。左右に広がっている群れは双眼鏡を左右に動かせば良いのですが、前後に広がった群れの場合、視界の広さとピントの深さがメリットになるでしょう。

ご参考までに双眼鏡の倍率によって見えるサイズの違いですが、10倍の双眼鏡で見えている大きさを1とすると、次のようになります。

10倍:1 8倍:0.85 6倍:0.68 5倍:0.59

8倍と10倍の双眼鏡はどちらにすべきか迷う方が多いと思います。15%の違いというのは微妙なところですが、遠い鳥を無理して見るときに差が出るくらいという感じでしょうか。


(注※)双眼鏡の見え味は価格に比例すると言われていますが、ヒノデ6x30B+とニコンMonarch7 8x30は価格的には近い機種なので、ヒノデは低倍率である分、クリアに見えるのかもしれません。もう少しお値段がするニコン10x42SFは20年近く使い込んでいるので、新品のときはもっとよく見えていたのかもしれませんが。
posted by ばーりさ at 22:38| 調査用具

2018年03月09日

お薦め調査用具:アスクル3色ボールペン

皆さんは,調査にどんな筆記用具使っていますか?
ここ2年程使っていますが,このボールペン,お薦めです。

DSC01245.jpg

いいところ

1 Jetstream使用
 書きやすいと人気のJetstreamインクを使用しています

2 クリップが丈夫で余裕あり
 厚めのものにも留められる大型クリップ。センサスのクリップボードにも余裕で留められます。余裕があるのでオリジナルのJetstreamだと寒いところで厚めのものに留めようとするとクリップが割れて壊れてしまうことがありますが,そんなこともなし。

3 ジャムらない
 オリジナルのJetstreamだと,使い込んでいくと,ペン先がジャムったり,逆に使用中にペンが引っ込んでしまったりすることがありますが,今のところそんな不具合もなし。


悪いところ

ペン軸の色がパリッとしない
 これは,完全に好みの問題ですが,ペン軸の色が,写真のようなピンクとか水色とかパステルカラーのものしかありません。赤とか青とか,パリッとした色だといいんだけど。

ジェットストリーム 3色ボールペン 0.7mm ブルー軸 アスクル限定 三菱鉛筆uni
¥338(1000円以上購入で送料無料)
posted by ばーりさ at 21:37| 調査用具

2018年01月16日

ストックなかなか良いです

膝の調子が悪い人いませんか?

ぼくは,去年,山で調査中に捻って以来,調子が悪くて,調査のたびに不安を抱えながら調査をしていました。

前回からストックを使い始めたのですが,これがなかなか良いです。

モンベルのこのストックです。
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1本を右手にもって,調査しています。手首にかけるひもがついているので,双眼鏡を使う時も問題ありません。
さすがにラインセンサスの時は使えないですが,通常の観察,スポットセンサスなら邪魔になりません。コンパクトに縮めることができるので,邪魔な時はザックに入れることもできます。

2回にわたって秩父の山の中をかなり歩きましたが,膝に不安を感じることなく調査できましたし,登り下りともに疲れることなく,楽に歩くこともできました。

膝がちょっと気になる方,ぜひ試してみてください。
posted by ばーりさ at 21:06| 調査用具