2017年12月08日

近況報告2016≫日本の鳥の今を描こう 全国鳥類繁殖分布調査

バードリサーチの研究支援プロジェクト(2016)で、皆様からご支援いただいている研究の近況報告です。バードリサーチによる「日本の鳥の今を描こう 〜 全国鳥類繁殖分布調査へのご支援 お願いします 〜」の進捗をお知らせします。

 全国鳥類繁殖分布調査は、1970年代と1990年代に環境省により行なわれた調査です。この2回の調査で全国的な鳥の分布とその変化が明らかになり、日本の生物多様性の評価や、レッドリストの改訂に役立てられました。全調査地を調査するのに5年をかける大規模な調査で、全国の皆さんの協力によって成し遂げられてきました。2回目の調査から20年が経過し、3回目となる今回はバードリサーチから声をかけさせていただきましたが、多数のNGOと環境省の共同事業として実施しています。(調査研究プランはコチラ

以下、担当している植田より、2017年度の取り組み状況についてご報告します!
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繁殖分布調査へのご支援ありがとうございます。

調査も2年目を迎え,情報が蓄積され,分布の拡大縮小している鳥が見えてくるなど結果も出つつあります。
成果等,ニュースレターで報告しています。ぜひご覧ください。
http://www.bird-atlas.jp/pub.html

また,マスコミでもいくつか取り上げられました。調査の成果など,ポジティブに紹介してほしいのですけど,調査者不足とかネガティブな方で取り上げられるのがちょっと残念ですが,広く一般にこういう調査していることが伝えられたのは良かったかなと思います。

・野鳥調査担い手不足(北海道新聞 2017年9月27日)
・民間主導で鳥の国勢調査を(マイあさラジオ 2017年7月1日)
・ヤブサメの消える日(北海道新聞 2017年6月22日)
・増える外来鳥 減る鳥も(東京新聞 2017年5月11日)
・鳥類調査担い手不足(毎日新聞 2017年5月6日)

繁殖分布調査もまだ完了できていないのですが,越冬期の鳥も調べようと,越冬期の分布調査も始めました。
過去に行なったコースでの現地調査が主体の繁殖分布調査とは異なり,越冬期は普段の観察情報を収集して,分布図をつくります。ちょうど今,冬鳥が揃ってきているころと思います。観察記録をぜひ,お寄せください。
http://www.bird-atlas.jp/winter.html


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写真.講演会で結果報告しているところ
posted by ばーりさ at 16:27| 研究支援(近況報告)

2017年12月07日

近況報告2016≫大阪府域におけるサシバの生息情況調査

バードリサーチの研究支援プロジェクト(2016)で、皆様からご支援いただいている研究の近況報告が届きました。

サシバプロジェクトin大阪による「大阪府域におけるサシバの生息情況調査」です。

 サシバは里山に多く生息する鳥ですが、個体数が減少し、環境省のレッドリストでも絶滅危惧U類に指定されています。大阪府でも彼らの生息環境が減少し、個体数が減っていると考えられています。この調査研究プランは、40年前に繁殖状況が調べられている地域を重点的に大勢の参加のもと調査し、現在の繁殖分布を明らかにし、過去との比較やイノシシ除けの電気柵などの影響を調べよう、というものです。(詳細はコチラ


いただいた近況報告をご紹介します!
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サシバプロジェクトin大阪にご支援いただきありがとうございます。

小島幸彦氏による、大阪府南部(河内長野市周辺)の約40年前のサシバの繁殖データをもとに約50か所の現地調査を終えて、まとめ中です。
のべ約140日、170人の方々にご協力いただきました。
先日、11月17日・18日、大阪市立自然史博物館で開催された自然史フェスティバルで簡単な中間報告を展示しました。
PB180001s.jpg
posted by ばーりさ at 11:10| 研究支援(近況報告)

2016年12月27日

近況報告2015≫火の鳥 巣箱に んみゃーち!!!

バードリサーチの研究支援プロジェクト(2015)で、皆様からご支援いただいている研究の近況報告が届きました。
浜地歩さんと植村慎吾さんによる「火の鳥 巣箱に んみゃーち!!!」です。

 アカショウビンは、枯れ木やタカサゴシロアリの巣など脆い材質のものに自分で巣穴を掘って繁殖します。木製の巣箱を使ってもらうことも難しいため、これまで繁殖生態の研究が行われていませんでした。そこで、浜地さんと植村さんは、巣穴を掘りたくなるようなコルク製の箱を林内に設置して、そこで繁殖するアカショウビンの生態をCCDカメラで盗み見ようという研究です。(詳細はコチラ

いただいた中間報告をご紹介します!
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アカショウビンの巣箱
浜地歩 植村慎吾

中間報告

 4月〜6月にかけて、今回のご支援で新しく設計したアカショウビン用の巣箱を10個作成し、宮古島の山林内に設置しました。昨年まではコルクだけでできた巣箱を設置していましたが、コルクだけの巣箱では、せっかくアカショウビンが繁殖しても巣内の様子を見ることが難しいため、巣箱の利点を活かせませんでした。
 そこで、新しい巣箱は木の板で巣箱の外枠と背面をつくり、前面のみをコルクにして作成しました。新しい巣箱は、内部に十分な広さを設けるためと強度を保つための設計に腐心しました。コルク部分は厚さが10cmあるので、アカショウビンが掘りやすいように中央をくぼませることが大変でした。この巣箱は上面に穴(開閉可能)を開けてあるため、繁殖が始まればCCDカメ ラを取り付けて産卵のタイミングや各ヒナへのエサ配分やヒナ間競争など、外からの撮影ではわからないアカショウビンの繁殖生態を詳しく知ることができます。

 アカショウビンは宮古島に4月に渡ってきて1ヵ月から2ヵ月もかけて営巣場所さがしと巣穴堀りをします。アカショウビンが営巣できる枯れ木の数は限られていると思われるので、新しい巣箱でも今年さっそく利用してくれないかと期待して いました。しかし、結局今年は新しい巣箱では繁殖してくれませんでした。
 一方で、一昨年に設置したコルクだけでできた巣箱には今年2ペアが繁殖しました。巣箱に使っているコルクは設置当初はまだ硬く、林内に設置して1年以上経つことでコルクが朽ちて柔らかくなるために、アカショウビンが巣穴を掘りやすくなるのだと考えられます。新しい巣箱も、来年以降はコルクが柔らかくなってどんどん利用されると期待しています。

植村 写真1s.jpg
巣箱の作成 手前は完成品です。
上面の板の切込みからCCDカメラで覗きます。

植村 写真2s.jpg
設置した巣箱 地元の子供達に説明しています。  
posted by ばーりさ at 21:38| 研究支援(近況報告)