2014年06月24日

オオタカのアンケートにご協力ください

現在、環境省ではオオタカを「希少野生動植物種」から解除することを検討しています。
これは、過去2回のレッドリストでオオタカは絶滅危惧種(絶滅危惧U類以上)に選定されず,準絶滅危惧となったからです。しかしオオタカを取り巻く社会状況は複雑であることから、環境省は慎重に検討を進めてきました。
その流れの中で,環境省の委託調査として日本オオタカネットワークとともに,オオタカの現状や,指定解除によって生じる問題点についてのアンケート調査を実施することになりました。オオタカの状況の情報収集をしつつ,解除に対しての提言をする良い機会と考えています。このアンケートにご協力いただけないでしょうか。
以下のページよりアンケートに回答することができますのでご協力お願いいたします。
特にオオタカネットワークの会員が東日本に多いもので北日本や西日本の方はぜひお願いいたします。

http://www.bird-research.jp/1/ootaka/
情報収集終了しました:ご協力ありがとうございました。

オオタカ2.jpg
posted by ばーりさ at 13:28| その他

2014年06月19日

フィールドノート(WebDB)でメボソムシクイの種名を変更します

バードリサーチでは、会員の皆様に野鳥記録用のWebDB「フィールドノート」をご提供していますが、明日(2014/6/20)、鳥類目録7版に対応したメボソムシクイの種名変更を行います。

鳥類目録第7版では、第6版でメボソムシクイとしていた種が3種に分けられました。今後出版される図鑑なども、第7版に準拠した記載に変わっていくでしょう。渡部良樹さんのサイトに詳しい説明がありますので、ご関心のある方はそちらをご覧下さい。

「フィールドノート」に登録できる種のリストは、「鳥類目録第6版準拠+第7版の一部を追加」という中途半端な状態ですが、第7版に移行するために、すでにメボソムシクイとして登録されている記録をどうするかが問題でした。

明日からは下記の表のように変更いたしますので、右列の種名で登録して下さい。

すでに「種メボソムシクイ」「亜種メボソムシクイ」「亜種コメボソムシクイ」で登録されている種名は、バードリサーチで第7版に従った種名に変換いたします。

これまで使用していた種名
(鳥類目録第6版に準拠)
2014/6/20からの種名
(鳥類目録第7版に準拠)
種メボソムシクイ メボソムシクイ類※
 亜種メボソムシクイ 種メボソムシクイ
 亜種コメボソムシクイ 種オオムシクイ
種コムシクイ

※「メボソムシクイ類」というのは鳥類目録第7版にはない名称ですが、過去の記録の登録に必要なため、便宜的に使用したいと思います。

フィールドノートで入力できる種のリスト(Excelファイル)はこちらにあります

posted by ばーりさ at 10:06| その他

2014年06月16日

今年は早かったヤマガラの繁殖+カツ皿

埼玉秩父の巣箱からロガーを回収してきました。
今年は繁殖の失敗も多かったのですが,成功した巣箱の巣立ち日は,6月1日,2日,そして12日が3巣でした。まだヒナがいた巣が1つありましたし,去年は6月上旬巣立ちだったので,やや遅いくらいでした。でも,例年と比べるとかなり早い時期の巣立ちです。大雪で遅くなったりするかと思いましたが,そんなことはありませんでした。最後のヒナが巣立ってから気象との関係を解析してみたいと思います。

ヤマガラ.png


週末は自然保護協会のお手伝いで静岡富士市に里地の鳥類調査の研修会をしてきました。40人以上の参加者で盛会でした。ここにはカツ皿という食べ物があり,それも目的の1つでした。紅生姜はいらないけど,なかなか美味しいものでした。

katsuzara.jpg
posted by ばーりさ at 16:10| その他

2014年05月22日

今年も緑のカーテンをつくりはじめました

今年もゴーヤを用いた緑のカーテンをつくりはじめました。
一番手前があばしゴーヤ、奥の二つが願寿ゴーヤです。
まだ、ツルが伸び始めたところですが、これからの成長が楽しみです。

katsudo140522.jpg

posted by ばーりさ at 13:50| その他

2014年05月02日

環境省からオジロワシの風車衝突映像公開

少し前になりますが,環境省からオジロワシが風車に衝突する瞬間のビデオが公開されました。

https://www.youtube.com/watch?v=CxGyVF9abSk&feature=youtu.be

これは,日本気象協会とバードリサーチが受託している調査「平成25年度海ワシ類における風力発電施設に係るバードストライク防止策検討委託業務」で設置した風車監視のWEBカメラに映ったものです。

Youtubeのせいか,オリジナルの映像よりも画面が暗くなってしまって,ちょっと見にくいのですが,3羽飛んでいるワシのうちの1羽が,別の1羽に追われながら風車に接近し,衝突してしまったことが映っています。

今回の映像では撮影したWEBカメラの画質の限界でワシがどういう方向を見て飛んでいるのかなど詳細はわからないのですが,ほかの調査地で観察していると,別個体に追われたりすると,そちらの方を見てしまい,前方を見ずに飛ぶことがよくあります。
もしこのシーンでもそのようなことが起きていて,うかつにも風車に近づきすぎてしまったとすると,近づいたことにより,ワシの網膜上での風車のブレードの速度が速くなる「モーション・スミア」といわれる現象が起き,ワシにはブレードが見えなくなってしまいます。
こうしたことが重なってバードストライクが起きてしまったのかもしれません。

風車の周囲でワシを観察していると,明らかにワシは風車を認識して避けて飛んでいます。天気が悪くて視界が悪いとバードストライクが起きるのかな? と思いますが,天気の良い日におきることの方が多いようです。今回の映像でこうした「他個体の干渉」が衝突原因になっているのかもしれないな,と思いました。

バードストライクを減らすようにするためには,こうした「ワシの不注意」の起きにくい場所に風車をたてるようにするべきですが,こうした「ワシの不注意」がどういう時,どういうところで起きやすいのか,5月号のニュースレターで紹介する予定です。
またご紹介します。

posted by ばーりさ at 11:20| その他