いろいろな鳥がさえずる季節になってきました。
鳥の名前がわかれば楽しいのですが、鳥の名前を覚えるのはちょっと時間がかかりますよね。ただ、コツもあります。
以下は、一歩踏み込んで野鳥の観察を始めて、独りで探鳥へ行けるぐらいを目指している人へ向けたアドバイス用に作ったメモです。双眼鏡と図鑑があれば始められ、始めるにはよい時期です。ご参考に。
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『独りで探鳥へ行けるぐらいを目指している人へ』
■観察しやすい種類をまず目標にする(100種ぐらい:地域によって見やすい鳥は違います)
【参考】
・水辺の鳥
カイツブリ,オオミズナギドリ,カワウ,ダイサギ,チュウサギ,コサギ,アオサギ,ゴイサギ,キンクロハジロ,スズガモ,マガモ,コガモ,ヒドリガモ,オナガガモ,カルガモ,バン,オオバン,コチドリ,イカルチドリ,メダイチドリ,シロチドリ,ダイゼン,キョウジョシギ,トウネン,ハマシギ,ミユビシギ,キアシシギ,イソシギ,オオソリハシシギ,チュウシャクシギ,コアジサシ,ユリカモメ,ウミネコ,セグロカモメ,カワセミ
・森や草原の鳥
ミサゴ,トビ,ノスリ,チョウゲンボウ,キジ,コジュケイ,ヒメアマツバメ,キジバト,アオバト,ホトトギス,カッコウ,アオバズク,アマツバメ,アオゲラ,コゲラ,ヒバリ,ツバメ,コシアカツバメ,イワツバメ,キセキレイ,ハクセキレイ,セグロセキレイ,ヒヨドリ,モズ,ヤブサメ,ウグイス,オオヨシキリ,センダイムシクイ,セッカ,イソヒヨドリ,キビタキ,オオルリ,エナガ,ヒガラ,ヤマガラ,シジュウカラ,メジロ,ホオジロ,アオジ,カワラヒワ,スズメ,ムクドリ,カケス,ハシボソガラス,ハシブトガラス
■図鑑を読む。
・図鑑はお気に入りを作っとこう。ただし、書き込んだりできるように1冊つぶす覚悟で。
・ここを見れば間違いない種の特徴(姿とか柄)をまず覚える(シジュウカラの胸のネクタイ柄とか)。
・混乱しそうな種(類似種)はチェックしておく。
・よく似た種にどんな鳥がいるか比較して特徴を覚える。
・鳥の季節性(そこには夏いるのか冬いるのか、旅鳥か)、国内の分布、どんな環境にいる鳥か。特徴的な行動があるか?を知る。
・見たい鳥を作っておこう。
■探鳥会や調査に参加してベテランや仲間と探鳥する。
・最初は感覚的じゃなく、明確に教えてくれる人、特徴を説明してくれる人がよい。
・探し方やどんな環境にいるのか、普通に見れる種か珍しい種かも聞いておこう。
・自分が質問しやすい人をみつけておこう。仲間がいると続けやすい。
・ついでにマナーも教わっておこう。
■マイフィールドを作る。
・よく通える場所がよい。森でも林でも海でも池でもよい。
・だいたいの散策路・観察ポイントを決める。
・最初は時間をかけて観察しよう。気になる鳥がいたら、引き返して見ておこう。次に会える機会はないと思っとこう。
・フィールドノートをマメにつけよう(どこで、いつ、何をだけでも良いが、情報が多いと思い出しやすい。何羽いたか、何をしていたか、その時の天気は、環境はどんな所だったろうか)
・慣れてきたらマイフィールドで、時間や範囲、距離を決めて簡単なセンサスを継続してみよう。
・センサスをまとめてみよう、あなたのマイフィールドは、どの時期にどんな鳥が多いのですか?そこの場所の特徴は?ほかの場所と比べてみて何か違う?
■わからない鳥に気づく
・よくいる種類の大きさや姿を注意深く観察しておこう(写真やスケッチ、録音もよい)。
・わからない鳥の鳴き声を聞いたら立ち止まって探してみよう。最初は姿が見えるまで粘っておこう。
・普段いる鳥とは声や姿、”なにか”違うことがわかるようになることが大切。
■自信がついたら(ついてなくても)マイフィールドとは違った環境へ出かけよう。
・有名な探鳥地などをネットで探索、さまざまな探鳥会にも参加してみよう。
・できるだけ自分で探して、識別してみる。
・よくわからなかった種は記録、写真、録音などして聞いておこう。
・見たい鳥を見るにはどうしたらよいか考えよう。時期は?どこに行けば?どんな環境にいけば見つかるだろうか。
■さらなる上達のために
・常に最新の情報を気にしておこう。
・環境を見て、どんな鳥がいそうか想像してみよう。
・フィールドで見た観察を大事に、図鑑を疑ってみることも必要。
・自分だけの識別ポイントをみつけてみよう。
近道はないかもしれませんが、マイペースでじっくりと取り組んでみてください。
ぐっど バードウォッチング!