2019年04月03日

図録 クマゲラ

 NPO法人本州産クマゲラ研究会の藤井忠志さんより「図録 クマゲラ」をご寄贈いただきましたのでご紹介します。2015年に岩手県立博物館で開催された「クマゲラの世界」展で展示された内容をもとに、セブン-イレブン記念財団の助成を受けて作成された書籍です。
 クマゲラの分布情報や巣立ち雛数の記録などの生態情報のほか、繁殖の状況を収めた多数の写真が収録されています。また、クマゲラの巣立ち映像を収めたDVDもついています。分布域の限られる希少種の生態や映像がとりまとめられており、資料的価値の高いものになっています。

購入を希望される方は、下記のNPO法人本州産クマゲラ研究会宛てに直接お申込みください。
図録クマゲラ.jpg
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図録 クマゲラ 購入申し込み先
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NPO法人本州産クマゲラ研究会
TEL   : 019-667-1072
E-mail: fujii@iwapmus.jp

定価:1,500円 (税込み)

送料・振り込み手数料は無料
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posted by ばーりさ at 15:03| 書籍紹介

2019年03月08日

世田谷トラストまちづくり野帳ボランティアさんから「2018年世田谷区内野鳥調査報告書」を頂きました(佐藤)

世田谷区内で定例調査を継続的に行っている世田谷トラストまちづくり野鳥ボランティアさんから報告書を頂きました。
多摩川や駒沢オリンピック公園など7カ所で定例調査が実施されており、世田谷区内に生息している鳥類の季節変動や年変動を見る事ができます。

2017年版はこちらでダウンロードする事もできます。

さらに世田谷区のおよそ70年間で観察された23万件のデータもこちらでダウンロードする事ができます。
これまで世田谷区では野鳥275種が観察されてそうです。


世田谷.png
posted by ばーりさ at 15:09| 書籍紹介

おとも自然の会発行 「おとも自然の会17年のあゆみ」を頂きました(佐藤)

ガン類の重要な生息地である小友沼に伺った際、おとも自然の会のメンバーの方から「おとも自然の会17年のあゆみ」を頂きました。
ここには小友沼の元となったため池が造られた1617年から2014年にかけての年表や小友沼でみられる生物の目録が載っている他、1998年〜2013年度のガン類の個体数のデータが掲載されていました。
これによると、1998年は3月上旬に約38,000羽生息していたのが、2012年の3月下旬には200,000羽確認されるなど、年々ガン類の飛来数が増加していることがデータで見る事ができます。

貴重な本をありがとうございました。
もしご興味のある方がいれば、バードリサーチ事務所で、閲覧できますのでご連絡ください。

おとも.png
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posted by ばーりさ at 14:46| 書籍紹介

2019年02月21日

性の不思議な世界(佐藤)

「あなたは男ですが、それとも女ですか、自信をもって言えますか?」


届いた小包を開けると、ドキッとするフレーズがかかれた帯が付いた本が入っていました。

人も鳥類はもちろん、多くの生き物は性を持っています。本書では、魚類、両生類、爬虫類、鳥類、哺乳類、ヒト、昆虫、植物の性についてそれぞれの専門家が紹介しています。性転換する魚類、温度によって性が決まる爬虫類、オスメスを産み分ける鳥類など、面白い現象を最新の研究を含んで書かれています。

本書は5章の「鳥の性」を担当している麻布大学の戸張先生に頂きました。ここでは鳥類の性の決定様式から、受精卵から発生が進むにつれて、性分化が進むこと、さえずりと脳の関係などの最新の知見が盛り込まれています。

鳥学会では馴染みの少ない?研究分野の内容なので、私にとって、新しい知見が盛りだくさんでした。

性に興味のある方はおすすめの一冊です。

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遺伝子から解き明かす不思議な性の世界
科学が明らかにした多様性と進化の仕組み
編著=田中 実

B6サイズ/544ページ/4500円+税/2019年2月18日発売/ISBN978-4-909383-06-8/
posted by ばーりさ at 12:26| 書籍紹介

2019年02月04日

スズメのくらし(平野伸明 文・写真)

先週末、千葉県に調査に行ったところ、今年初めての雪が降り、2cm程度の積雪がありました。
普段、雪がない場所で突然積雪があった場合、やっぱり鳥たちも困るのでしょうか。
どうしているのか気になるところです。

さて、福音館書店さんから、「スズメのくらし」という本を頂きましたので、紹介します。
写真と文章はカメラマンの平野伸明さんです。

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私自身(加藤)が大学院生時にスズメの生態を研究していたこともあり、こういった本が出版されると嬉しくなってしまいます。
文章は子供向けではありますが、スズメの生態をつぶさに観察し、その姿を写真に収めています。
秋冬の群れでの生活から、春夏の繁殖期まで、スズメの1年をカバーしています。

特に興味深いと感じたのは、巣立ち後のヒナが親離れするまでの記述です。
研究論文を見渡してみると、巣立ちヒナの数や、その時の健康状態についての報告は多いのですが、巣立ち後に何をしているのかについては比較的研究が少ない印象です。
著者の平野さんは、スズメの親離れが他の鳥(例えばシジュウカラ)よりも早いと指摘し、その理由は雑食性だからではないかと考察しています。
また、スズメは1年に4回ほど繁殖を繰り返しますが、それができるのも、親離れが早いからではないかと考えているようです。
一年を通じて観察を続けているからこその気付きだと思いました。

他にも、スズメがツミやチョウゲンボウに捕まってしまった写真もあります。
捕食された姿というのは、なかなかお目にかかれないものですが、著者はその瞬間をカメラで捉え、自然会の厳しさを教えてくれます。
ところが、その一方で、ノスリなどの猛禽類の巣の脇に、巣を作っているスズメも紹介されています。
自然の姿とは、なんとも不思議なもので、好奇心を掻き立てられます。

都市圏でのスズメの姿も、記述があります。
スズメと言えば、瓦屋根の隙間に巣を作るイメージがありますが(私の場合は)、都市圏では瓦屋根が少なくなっているので、電柱や建物の僅かな隙間を見つけて繁殖している姿が紹介されています。
変わりゆく人間のくらしがスズメにどんな影響を与えるのか、人と自然の共生関係を考えさせられます。

最近では、スズメは身近な鳥であり、数を減らしていると話題になったりしていますが、それほど生態が分かっていない鳥でもあります。

子供から大人まで、スズメについて知ることができる書籍です。
興味のある方は手に取ってみてはいかがでしょうか。
posted by ばーりさ at 15:04| 書籍紹介