2013年07月07日

論文紹介:利尻島で繁殖するウミネコの渡り経路

今日で自分のミソサザイの論文を仕上げるつもりだったのですが,大きな問題点を発見,解析しなおしになってしまったので,嫌になって自転車に乗ってきたり,論文読んだりしてます。

名城大学の風間くんからウミネコの渡り経路をGlobal location sensors(ジオロケーターのことかな?)で追跡した論文をいただきました。
http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/j.1600-048X.2013.00103.x/abstract

この研究ではウミネコには繁殖する年としない年があって,しない年であっても(コロニーには帰ってこないけど)周辺海域に戻ってくること。渡りの経路は繁殖する年もしない年も,同じこと。繁殖しない年の前の冬や秋は採食に費やしている時間が長そうだということがわかりました。

追跡図を見ていると,ウミネコは沿岸の鳥かと思っていたのに,非繁殖期はずいぶんと沖で滞在していること。個体によって渡りの経路はずいぶんと違うのに,ほぼ同じ経路を毎年たどることなど,面白く見させていただきました。

でも,この個体による渡りの違いはどう生まれるのでしょう? 巣立った後の最初の渡りが固定されるのでしょうか,若いころの試行錯誤の後に,自分のお決まりの経路ができるのでしょうか?
若い個体にジオロケータをつけてもデータの回収が難しいという技術上の問題はありますが,そうしたこともわかると面白いですね。

posted by ばーりさ at 11:02| 論文・記事