2019年03月16日

中央公園3月16日調査報告

ここ数日、寒さがぶり返した公園。
まだまだ厚手の上着やダウンジャケットが手放せません。
公園のロックガーデンではスイセンなどの植物が花を付けていました。

ハシブトガラスは巣造りに余念がありません。
サクラやケヤキの枝を折っては巣へ運んでいました。
今春は、5つがいが営巣しそうです。

ハシボソガラスの新しい巣もほぼ出来上がったようです。
ただ、産卵はまだのようです。
親鳥は住宅地にでも行っているのか姿がありませんでした。

11月から私たちを楽しませてくれたアトリやシメたち。
頻繁に行きかう散策者にも慣れたようです。
シメは数メートルの距離で地上に落ちた種子を頬張っていました。

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(散策路のすぐ上に残ったカエデの実を食べるシメ)

アトリたちはさすがに食べ物が減ったのでしょうか。
生垣の上に溜まったケヤキの種子を食べていました。
お蔭で密生した葉が邪魔で正確な数がカウントできません。
27羽?いや30羽以上いたなどと記録数が定まりません。

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(生垣に溜まったケヤキの実を食べるアトリ)

アトリを観察中。最年少のS君が上空を舞うツバメを発見。
この場所では今春の初認です。
過去16年の記録を見返すとツバメの初認は3月下旬から4月上旬です。
1週間に1度の調査なので初認日は偶然性に左右されます。
それでも、今春は例年より早い記録と言えそうです。

サクラの季節まであと少し。
アトリたちの北帰行ももうすぐです。

参加者7名 記録種数19種 記録個体数150羽
次回は3月23日午前7時からです。担当:BR平野
posted by ばーりさ at 12:02| みにクル報告(宇都宮)

2019年03月09日

中央公園3月9日調査報告

寒さが後戻りした風の冷たい朝。
冬仕様の服装は正解でした。
2月の間、清掃中だった大池。
だいぶ水が増えていました。
ただ、カワセミはまだ飛来していませんでした。

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     (水が入り始めた大池)

繁殖期に入ったエナガ。
つがいで動き回っていました。
今春は2つがい、それとも3つがい?
まだ、いま一つ確認できませんでした。

ハシボソガラスは縄張りの境で争い中です。
4羽が1本の木に集まって鳴きあっていました。
どうも今春は少なくとも4つがいが造巣中のようです。

一冬を過ごした冬鳥たち。
公園の人ごみにも慣れたようです。
人が傍らを歩いてもあまり警戒しません。
数メートルの距離で水を飲むシメの姿も。

さて、公園の代表的な冬鳥のシメ。
今冬の渡来状況はどうだったのでしょう。
下図は2005年以降の10月から3月上旬の最多個体数の変動です。

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  (2005年から2018年冬のシメの最多個体数の変動)

面白いこと07〜09年と15と17年が多い冬でした。
特に昨年シーズンは最高135羽が記録されました。
一方、今シーズンは少ない冬でした。

このような多い年と少ない年は何が影響しているのでしょうか。
公園の木の実の量?
北日本の積雪?
今度、ゆっくりと調べてみようと思います。

今朝はムクドリのつがいが芝生に降りていました。
冬の間、公園に降りなかったムクドリ。
採食に訪れたようです。
今後はもっと頻繁に記録されることでしょう。

そして私たちを楽しませてくれたアトリも繁殖地に旅立つ季節です。

参加者10名 記録種数21種 記録個体数153羽
次回は3月16日午前7時からです。担当:BR平野


posted by ばーりさ at 12:14| みにクル報告(宇都宮)

2019年02月23日

中央公園2月23日調査報告

昨日までの暖かな日差しからどんより曇った空模様。
それでも真冬の寒さほどではありません。

日本庭園ではマンサクやウメが咲き始めました。
歩道脇で早春の風に揺れているのは可憐な白い花のセツブンソウ。
今朝はウグイスのたどたどしい囀りが聞かれました。
ここでは例年、早くとも3月中旬でしたので、だいぶ早い初鳴きです。

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 (誰が植えたのか歩道脇のセツブンソウ)

エナガやシジュウカラは群れを解き、つがいで動き回っていました。
シジュウカラは昨年の営巣木の周りで雄同士が争う姿も。
樹洞を巡って争っているのでしょうか。

ハシボソガラスも巣材をくわえて昨年の古巣へ入っていきました。
彼らも繁殖期に入ったようです。

ここに来てツグミが増えてきました。
今朝は4羽。
植え込みの地上を嘴でしきりに掘っていました。
獲物の気配を察知したのでしょう。

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   (地上で食べ物を探すツグミ)

一方、1月ごろまで個体数が多かったシメ。
結局、昨年のような大きな群れは記録できませんでした。
今朝も6羽のみでした。

アトリも初冬季に比べると数がめっきり少なくなりました。
今朝は15羽がお気に入りの場所で採餌していました。
中に、2,3羽頭部が黒くなった雄が混じっていました。

彼らの北帰行はもう少し先のようです。

参加者6名 記録種数22種、記録個体数147羽

次回は3月2日午前7時からです。担当:BR平野

posted by ばーりさ at 11:34| みにクル報告(宇都宮)

2019年02月09日

2月9日中央公園調査報告

どんよりとした曇り空から細かな雪の粒が落ちてきた生憎の天気。
急いで車に戻り傘を持っての調査です。
でも、いつの間にか雪は止んでしまいました。

公園は、今年も大池の清掃が始まっていました。
先週はまだ水がありました。
しかし、今朝は深い水路部を除き乾いたコンクリートの底が現れていました。

夏からのカイツブリ、カワセミの姿はありません。
昨冬にはたくさんのシメが降りていました。
今冬はアオサギ1羽とツグミ1羽が佇んでいるだけでした。

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  (残った水路で魚を狙うアオサギ)

今朝は鳥たちも少なめです。
初冬季から私たちを楽しませてくれたアトリたち。
今日は4羽のみです。
シメも6羽とそれほど多くありません。

庭園の地上にはまだまだ多くのユリノキの実が落ちています。
それでもシメが少ないのは、渡来数自体少ないのかもしれません。
郊外の河川敷や里山も少ないままです。

例年だと4、5羽が記録されるシロハラ。
今朝は2羽を記録しただけです。
アオジも1羽だけ。

記録種数こそそこそこでしたが、ややフラストレーションが溜まる朝でした。

参加者6名 記録種数21種 記録個体数128羽
次回は2月16日午前7時からです。担当:BR平野敏明


posted by ばーりさ at 11:38| みにクル報告(宇都宮)

2019年01月26日

中央公園1月26日調査報告

公園の歩道にうっすらと昨夜の雪が残る寒い朝。
寒さのせいか鳥たちの姿も少なめです。
11月以降毎回聞こえていたアトリの声もしません。
少し寂しい朝です。

大池も掃除の準備で池の水もだいぶ少なめです。
それでもカイツブリやカワセミが記録されました。
カワセミはお気に入りのカエデの枝で魚を狙っていました。
秋口の幼鳥とは違って成鳥の雄に変わっていました。

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(池の縁の枝で魚を狙うカワセミの雄)

前回まで私たちを楽しませてくれたアトリ。
ついに何処かへ移動した?
最後の期待を胸に博物館前の広場へ。
すると敷地の境の土手に採食する群れが…。
29羽と一時に比べると少ないものの地上の種子を啄んでいました。

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   (地上で啄むアトリの群れ)

アトリのお蔭でそれなりに楽しめました。
しかし、昨冬に比べ記録種は少なめです。
ここ5年間で1月の記録種数は最低でした。

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(直近の5年間のひと月当たりの記録種数の変動)

また、今冬は冬鳥が少ないように感じられます。
特にツグミが例年より記録されてません。
下の図はここ10年間の12月から1月末のツグミの記録率です。

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(10年間の12月から1月末のツグミの記録率の変動)

今冬は9回の調査でわずか3回しか記録されていません。
最低の記録率です。
初冬期の気温の高さが影響しているのでしょうか。
それとも昨夏の繁殖成績が悪かったのでしょうか。
他の地域の記録状況が気になります。

参加者7名 記録種17種 記録個体数148羽
次回は2月2日午前7時からです。担当:BR平野
posted by ばーりさ at 12:16| みにクル報告(宇都宮)