2019年10月05日

10月5日中央公園調査報告

秋晴れの清々しい朝。
周囲からはメジロの鳴きまわす声。
絶好の調査日よりです。

大池のカルガモはだいぶ増えてきました。
全部で35羽。
しかし、3、4年前まではこの時期100羽前後が記録されていました。
昨年から急激に減少傾向に。
西側の宅地化に伴う水路や調整池の消失が影響しているのかもしれません。

日本庭園のスギの木立のてっぺんに小鳥が1羽。
みると、エゾビタキでした。
さらに周囲からツゥィ、とか細い鳴き声も。
気が付くと3羽のエゾビタキが集まってきました。

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    (スギのてっぺんにとまるエゾビタキ)

そのうち1羽はトンボを捕らえていました。
地味な鳥ですが、姿形の整った人気の鳥です。

今朝もほぼ同じ植え込みでエナガとシジュウカラの群れと遭遇。
さらにメジロ6羽も混じっていました。
残念ながらムシクイ類は記録できません。
エナガたちは枝を小まめに動いて虫探し。
次々に青虫を食べていました。

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     (虫を捕らえたエナガ)

時折、上空をヒヨドリの小群が渡っていきます。
カケスのだみ声もケヤキの樹冠から聞こえてきました。
公園は1年のうちで最も賑やかな季節です。

参加者6名 記録種21種 記録個体数124羽
次回は10月12日午前6時30分からです。担当:BR平野

posted by ばーりさ at 12:07| みにクル報告(宇都宮)

2019年09月28日

中央公園9月28日調査報告

雲で覆われたはっきりしない朝。
鳥たちの動きも鈍いようです。

前回は渡り途中のヒタキ類が飛び交っていました。
今日は上空にヒタキ類の気配はありません。
シジュウカラの鳴き声もまばらです。

大池のカルガモが増えていました。
今朝は全部で29羽。
秋の換羽も終わり、周囲から集まってきたようです。
中にコガモの雌が1羽混ざっていました。
今秋、2回目の記録です。

池の築山の岩には今日もカワセミの雄。
満開のヒガンバナの赤い花をバックに佇んでいました。

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    (ヒガンバナと記念写真 カワセミ)

しかし、時間が経っても鳥たちの姿は増えません。
今朝はエナガの群れも現れません。

と、上空を鳴きながら通過するヒヨドリの群れ。
全部で13羽。
その後少なくとも2群が通過していきました。
さらに、夏の間姿のなかったメジロが鳴きながら上空を飛び交う姿も…。
やはり、今は渡りの季節です。

今日で9月も終わりです。
今年の9月は4回の調査で合計24種を記録しました。

種数190928.jpg
 (2014年度以降のひと月の記録種数の変動 赤が2019年度)

今年の9月は、2014年以降では最低の記録種数でした。
ただ、鳥の記録種数は調査回数や偶然性にも左右されます。
でも、季節の鳥たちが少ないのやはり寂しいものです。

例年、10月は最多種数を記録する時期です。
はたして今年はどうなるのでしょう。
今から気になります。

参加者6名 記録種数15種 記録個体数156羽
次回は10月5日午前6時30分からです。担当:BR平野


posted by ばーりさ at 12:19| みにクル報告(宇都宮)

2019年09月21日

中央公園9月21日調査報告

曇り空のどんよりとした朝。
鳥も人もテンション低めです。

集合場所では上空からしきりにツイッ、ツイッと鳴き交わす声。
見上げると小鳥が次々に高木へ降りてきました。

エゾビタキです。
3羽が同じ枝にとまりました。

数分後、ツミがゆっくりと飛来し、彼らの隣の木に…。
一呼吸おいてツミが猛然とダッシュ。
エゾビタキは一瞬でブレイク。
葉陰に入ってしまい結末は不明です。
獲物を狙ってツミも網を張っていたのでしょう。

190920ezobitaki.jpg
    (公園のエゾビタキ 190920:撮影)

コサメビタキも数羽でケヤキの梢でしきりにフライイングキャッチ。
ただ、曇り空がバックで今一つはっきりみえません。

ここ数日、宇都宮はヒタキ類の渡りが活発のようです。
小さな都市公園の植え込みにもエゾやコサメが記録されています。

昨日はこの公園でサンコウチョウやキビタキも見られました。
ケヤキの高木でエナガやシジュウカラに交じってヒラリ、ヒラリ。
ダメ元で撮影した写真には口の両脇に長い毛が写っていました。
日ごろサンコウチョウを間近で見ないので新たな発見にニヤリ。

190920sankoucho.jpg

  (サンコウチョウの口元のひげ? 撮影:190920)

さらに、カシの茂みからはカケスのだみ声が。
彼らも渡りの途中に立ち寄ったようです。
今秋の初認です。
このあと続々とカケスの渡りがみられることでしょう。
そして、アオバトの季節へ…。

参加者4名 記録種16種 記録個体数52羽

次回は9月28日午前6時30分からです。担当:BR平野




posted by ばーりさ at 15:23| みにクル報告(宇都宮)

2019年08月31日

中央公園8月31日調査報告

今日で8月も終わりです。
そこで、今夏の記録状況を振り返ってみました。

8月の記録種数は合計24種。
2014年以降の6年間間では最も多い種数です。
ただ、記録種の顔触れはほぼ例年通りでした。

190831種数.jpg
   (2014年以降のひと月ごとの記録種数の変動 赤が2019年)

今年は前回に続いて今回もエナガの群れが記録されました。
また、今朝はツツドリが記録され、そのため例年より少し種数が増えました。

今年のカルガモのヒナは、6月から7月末までに9家族54羽が記録されました。
しかし、無事大きく成長したのは1家族(?)6羽のみでした。
ただ、1日の間にふ化後1週間の10羽のヒナがいなくなるケースもありました。
とすると、いくつかの家族は公園の外へ移動したのかもしれません。

190831karugamo.jpg
    (大きくなった今年生まれのカルガモ)

一方、ササゴイはまだヒナのいる巣が3巣あります。
例年だとやり直し繁殖や2回目繁殖が終わっている時期です。
今年は2回目繁殖に入るのが遅かったようです。
ただ、繁殖成績は昨年同様にやや良好でした。
2012年以来、久々に1回目の繁殖がすべて成功しました。

今の季節、参加者の皆さんとハシブトガラスが話題になります。
7月下旬になると、たくさんの若いハシブトガラスがセミを食べに飛来します。
今年は昨年より少し多かったものの、2013年や14年より減っていました。

セミの多さを表すのに、同じ場所でセミの穴の数を数えています。
下の棒グラフは、13年以降の8月10日付近のセミ穴の数です。
ここ数年、13年から15年に比べ著しく減少しています。
アブラゼミやミンミンゼミが減っているのかもしれません。
そのため、飛来するハシブトガラスも減っているのかもしれません。

190831セミとハシブト.jpg
(セミの穴の数とハシブトガラスの個体数の経年比較 ×は未調査)

以上のように、今夏も一喜一憂の調査でした。
先週はセンダイムシクイが、今朝はツツドリが記録されました。
来週はさらに多くの渡り鳥が記録されることでしょう。
楽しみです。

参加者4名 記録種数13種 記録個体数49羽
次回は9月7日、午前6時30分からです。担当:BR平野

posted by ばーりさ at 14:52| みにクル報告(宇都宮)

2019年08月24日

中央公園8月24日調査報告

数日ぶりの晴れ。
それでも早朝の気温はだいぶ低めで気持ちの良い朝です。
集合場所の沈床池は数日前から清掃中です。
そのためか、久しぶりにセグロセキレイが採食に来ていました。

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       (清掃中の沈床池)

早くも8月下旬です。
しかし、ケヤキのササゴイの巣にはまだ小さなヒナたちが...。
ふ化後数日の巣、ふ化後14日と調査を始めて以来初めてです。
巣立ちしても無事生き残れるのか心配です。

公園の池のカルガモは5羽だけでした。
先週は9羽。
昨年の同時期には30羽が記録されていました。
激減です。
今年は頻繁に池の清掃が行われているためでしょうか。
それとも西側の住宅地の造成のせいでしょうか。

190824karugamo.jpg
    (換羽中で風切羽のないカルガモ)

今朝は久しぶりにエナガの群れが記録されました。
6月1日以来です。
センダイムシクイが1羽混じっていました。
山から下りてきたのでしょう。
予想通りの記録です。

数週間前まで当たり前のように飛び交っていたツバメ。
先週から記録されなくなりました。
木々で鳴くセミたちの声にツクツクボウシが多くなってきました。
秋ももうすぐです。

参加者4名 記録種数13種 記録個体数53羽
次回は8月31日午前6時からです。担当:BR平野



posted by ばーりさ at 12:10| みにクル報告(宇都宮)