2019年12月14日

12月14日中央公園調査報告

スッキリと晴れた朝が少ない今冬。
今日も雲の多い朝です。
葉を落とした木々に一層寒さを感じます。

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    (葉を落としたユリノキの並木)

昨年の今頃はユリノキにアトリが群れていました。
しかし、今年は今のところ冬鳥は少なめです。
今朝はシメが少しユリノキやカエデで種子を探しているだけでした。
ツグミの姿もありません。
カワラヒワも少なく、10羽だけでした。

数日前に行った栃木県北部の山地林。
100羽ほどのシメやアトリの群れが林に群れていました。
とすると、まだ山から下りてきていないのかもしれません。

一方、今冬の宇都宮はヒガラやキクイタダキが多いようです。
この周辺の針葉樹の多い林では、群れをよく見かけます。

今朝も頭上からキクイタダキのか細い声が聞こえてきました。
皆でヒマラヤスギの樹冠を探すことに。
しばらくして枝先を動き回る姿を確認しました。
さらに、ヒガラ1羽も。

しかし、いつも思うのは、キクイタダキの観察は苦痛の割には得られる満足感が少ないことです。
今日も長時間、頭上を見上げていたために首と腰が痛くなりました。
せめて低い枝に降りてきてくれたらと思うのは我儘でしょうか。

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  (キクイタダキを探す参加者の皆さん)

キクイタダキやヒガラが見られたものの、今日はやや物足りなさを感じた調査でした。
木の実が豊富にあるのにアトリたちが少ないという記録も重要です。
でも、やはり彼らを見たいと思うのも人の心です。

参加者8名 記録種22種 記録個体数156羽
次回は12月21日午前7時からです。担当:BR平野





posted by ばーりさ at 12:20| みにクル報告(宇都宮)

2019年11月30日

11月30日中央公園調査報告

快晴の早朝。
車のフロントガラスが霜で真っ白。
ついにダウンの上着が必要な冷え込みに。
公園の木々の葉もだいぶ散ってしまいました。
メタセコイアの黄金色がひと際輝いていました。

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     (色づくメタセコイアの茂み)

集合場所のユリノキの梢からツグミの鳴き交わす声が聞こえてきます。
少なくとも3羽がいるようです。
ユリノキから飛び立ったのはシメ。
今年も本格的な冬鳥の季節の到来です。

ただ、アトリの群れはいないようです。
昨年はもう今の季節20羽前後が11月上旬からいついていました。
丘陵や低山の林のシデ類はたくさんの実をつけていました。
とすると、市街地まで降りてこないのかもしれません。

一方、公園の池の周りではセキレイ類がしきりに歩き回っていました。
相変わらず、ハクセキレイの雄は侵入してくる雌を追い払っていました。
雌は飛びのいてはなだめの姿勢をとっています。
セキレイ類の種内の行動や種間関係の勉強に利用させてもらいました。

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       (雌のなだめの姿勢)

カルガモがやっと増えてきました。
今朝は65羽。
今シーズン最多個体です。

10月まで多かったメジロは個体数がだいぶ減ってきました。
今朝は11羽。
秋口の3分の1程度でした。

ジョウビタキも一時ほど鳴かなくなりました。
縄張りが確定して争いが減ったのでしょうか。
ただ、モズは相変わらずうるさく鳴いていました。
どちらかというと隣接する人家の庭先が好きなようです。

今朝は、季節の移り変わりと身近な鳥たちの行動の変化を感じることができました。

参加者7名 記録種23種 記録個体数162羽
次回は12月7日午前7時からです。担当BR:平野








posted by ばーりさ at 14:22| みにクル報告(宇都宮)

2019年11月16日

中央公園11月16日調査報告

ユリノキが黄色に色づいた公園。
今年も早、11月中旬です。
上空をカシラダカが飛びかい、ツグミの鳴き声も聞かれます。
待ちに待った冬鳥の季節の到来…?

ただ、お目当ての冬鳥たちにはまだ少し早いようです。
先週はアトリの小群がユリノキに見られました。
しかし、今朝はアトリの姿はありません。
シロハラも記録できませんでした。
ジョウビタキも鳴き声が聞こえてくるだけ。
少しフラストレーションが溜まり気味です。

それでも身近な鳥たちは増えてきました。
ウグイスは争うような鳴き声が3か所で聞かれました。
モズも少なくとも2羽が記録されました。

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      (梢にとまるモズの雌)

カルガモも一時に比べると増えてきました。
今朝は59羽。
今シーズン最多個体数です。
ただ、数年前と比べると寂しい数です。

カルガモと同じように最近著しく減少した鳥がいます。
ドバトです。
数年前までは多い時には100羽以上記録されていました。
そこまで多くなくとも50羽前後は普通でした。
ところが、最近は多くても10羽前後。
今朝は3羽が上空を飛んだだけです。

ここ1、2年、公園では野鳥への餌付けを禁止しています。
そのため、時折、少量のパンくずを与えている姿を見かける程度です。

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  (餌付けを自粛するように呼び掛ける立て札)

とするとカルガモが減ったのも餌を与える人が減ったためかもしれません。
餌の切れ目は縁の切れ目??
カルガモともども今後の個体数の推移が気になります。

今秋は山地のブナは凶作のようです。
一方、公園のカエデやケヤキの実は豊作です。
アトリ、イカル、シメの群れの飛来が楽しみです。

参加者5名 記録種23種 記録個体数170羽
次回は11月23日午前7時からです。担当:BR平野









posted by ばーりさ at 12:07| みにクル報告(宇都宮)

2019年11月02日

11月2日中央公園調査報告

清々しく晴れた公園。
木々の葉も黄色く色づいてきました。
周囲からシジュウカラやヒヨドリの鳴き声に交じってシメの鳴き声も聞こえてきます。

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    (黄色味を帯びたユリノキの並木)

今朝は、待ちに待った冬鳥や山地の林で繁殖する鳥たちで賑やかでした。
ケヤキの梢で鳴き交わすシジュウカラ。
時折、か細い鳴き声が聞こえてきます。
キクイタダキです。
さらに、ヒガラ、ヤマガラの鳴き声も。

リズミカルな鳴き声がケヤキの樹冠から聞こえてきました。
ウソです。
声を頼りに探すと雌でした。
移動途中に立ち寄ったのでしょう。
ここでは2013年12月以来の記録です。

留鳥たちも元気に飛び回っていました。
池の周りの芝生ではハクセキレイやセグロセキレイが忙しげに動き回っていました。
近くに雌の姿もありました。

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  (池の柵にとまるハクセキレイの若い雄)

ただ、相変わらずカルガモは少ないままです。
それでも今朝は17羽を記録しました。
さらに、珍しくコガモ2羽が下りてきました。
しかし、すぐ飛び去ったらしく、帰りにはもういませんでした。

昨年はシロハラなども記録されましたが、今朝はまだでした。
次回にはツグミやシロハラも記録されるかもしれません。

参加者7名 記録種数25種 記録個体数123羽
次回は11月9日午前7時からです。担当:BR平野

posted by ばーりさ at 12:19| みにクル報告(宇都宮)

2019年10月26日

中央公園10月26日調査報告

10月は2週続けての降雨。
今日は久しぶりにみんなでの調査です。

集合場所の周りからはシジュウカラ、エナガ、メジロの騒々しい鳴き声。
さらに、ジョウビタキの鳴き声も聞こえてきます。
今朝は、他にもジョウビタキの鳴き声が頻繁に聞こえてきました。
越冬地に到着し、早速縄張り争いをしているようです。

上空をか細く鳴きながらシメも通過。
冬鳥たちの季節到来です。
ただ、今朝はツグミやアオジなどは記録できませんでした。

大池は相変わらずカルガモが疎ら。
すべての池を入れてもわずか11羽にすぎません。
明らかに昨年から越冬数が減ってきました。

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 (近年の秋季のカルガモの10日ごとの記録数の比較)

以前は数が少ないもののオナガガモやマガモも越冬しました。
しかし、ここ1、2年は記録されても1日のみで長居はしません。

カモ類が低調なせいか、秋季の記録種数も増加しません。
今年の10月は代替日の調査を含め4回で31種。
昨年よりは多いものの6、7種少なめです。

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 (2014年以降のひと月の記録種数の比較 赤が2019年)

でも、種数は少なくてもメジロやエナガ、シジュウカラの個体数は多めです。
特に、メジロは多い時には50羽以上の群れが記録されています。
そのためか、今年はツミがよく飛び回っています。

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      (柿の実にきたメジロ)

また、今年はカエデの実も豊作です。ケヤキの実もそこそこ多いようです。
昨年ほとんど記録されなかったイカル。
今年は一昨年のように多数越冬してくれるかもしれません。
今から楽しみです。

参加者6名 記録種20種、記録個体数130羽
次回は、11月2日午前7時からです。担当:BR平野
posted by ばーりさ at 14:22| みにクル報告(宇都宮)