2020年12月26日

中央公園12月26日調査報告

今日は、早くも2020年最後の調査日です。
ただ、鳥たちはやや少なめでした。
それでも、久しぶりにオナガの群れを記録できました。
少なくとも13羽。
私たちと一緒のコースを移動するように公園を1周しました。

今日の記録種数は18種。少し物足りない種数です。
ひと月では合計31種。
ひと月の種数としては多いほうです。

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     ひと月ごとの記録種数の推移(赤が2020年)

記録個体数の合計は161羽で、前回に比べると少し減少していました。
カワラヒワが少なかったことがその理由です。

しかし、ここにきて冬鳥たちの姿が少しずつ増えてきました。
シメやシロハラ、ツグミをそれぞれ3羽記録できました。
シメは散策者の存在にもう慣れたようです。
イチイの植込みで間近に観察できました。

20201226shime.jpg
     (イチイの枝にとまるシメ)

ところで、今朝もアオジを記録できませんでした。
例年、よく姿をみるドウダンツツジの生垣にも姿がありません。
今冬はアオジが少ないのでしょうか。
気になります。

年末は寒波が訪れ、寒さが厳しくなるようです。
来月はさらにシメやシロハラが増えるのでしょうか。
アトリはどうなのでしょうか。
楽しみです。

参加者:7名 次回は1月9日午前7時からです。
担当:BR平野




posted by ばーりさ at 14:08| みにクル報告(宇都宮)

2020年11月28日

11月28日中央公園調査報告

今日は11月最後の調査日です。
先週まで鮮やかだったモミジもだいぶ色褪せてきました。
一方で大池のメタセコイアの林はひと際輝いていました。

20201129_oike.jpg
(色づくメタセコイアの林)

集合場所ではどこからかシメのか細い鳴き声が。
ツグミの少し哀愁を帯びた鳴き声も聞こえてきました。
さらに、ジョウビタキの地鳴きも。
今年も冬鳥たちの季節の到来です。

この公園では10月から11月が1年で最も記録種数の多い時期です。
今年の10月は、最近では2番目に記録種数が少ない年でした。
ただ、11月は4回の調査で合計31種を記録し、ほぼ例年通りでした。
中には都市公園では珍しいヤマシギなども記録されました。

種数202011.jpg
   (過去7年間の月ごとの記録種数の変化 赤が2020年)

しかし、10月に記録されたアトリは11月には姿が見えませんでした。
シメもまだせいぜい1、2羽と少ないままです。
秋口に予想したように、今冬は冬鳥が少ないのでしょうか。

そこで、過去のシメの記録を見返してみました。
下の図は、過去5年間のシメの10-1月の10日ごとの最多個体数の推移です。
この公園でシメが増えるのは12月下旬や1月にはいってからです。
と言うことは、今冬も年明けごろから増えるかもしれません。

シメ季節変化.jpg
  (2015年から2019年の10-1月のシメの記録状況)

さらに、今秋は奥日光で100羽以上のアトリの群れが観察されています。
しかも、今冬は昨年より寒い冬との予報です。
山に雪が降るとアトリたちも飛来するかもしれません。
楽しみに待ちたいと思います。

参加者:10名 記録種数20種 記録個体数:169羽
次回は12月5日午前7時からです。担当:BR平野

posted by ばーりさ at 16:25| みにクル報告(宇都宮)

2020年11月14日

中央公園11月14日調査報告

今日は朝から気持ちの良い青空。
公園の木々もだいぶ色づいてきました。
ジョウビタキやツグミの鳴き声が聞こえてきます。
待ちに待った冬鳥の季節の到来です。

20201114_kouen.jpg
      (今日の公園の風景)

残念なことに、今年はケヤキやカエデの実が不作です。
おかげでアトリやイカルの群れは望み薄。
でも駐車場のアキニレはたくさんの種子をつけていました。

20201114_akinire.jpg
    (たくさんのアキニレの実)

夏の間、ほとんど記録されなかったカワラヒワ。
早速、群れでやってきていました。
満腹になると近くの木に移動して休憩タイム。
中には小声で囀る雄の姿も。
今日は14羽とやや少なめでした。
しかし、このあとさらに数が増えることでしょう。

日本庭園の茂みからシロハラの鳴き声。
先週はケヤキの樹冠を飛び回る姿が一瞬見られただけでした。
今日は、カシの枝にしばらくとまっていてくれました。
ただ、まだ個体数は少ないようです。
今日はこの1羽だけでした。

大池はカルガモとカイツブリだけ。
先週みられたマガモの雌はいませんでした。
カルガモは、合計52羽。
この公園のカルガモは、ここ数年減少傾向にあります。
気になって過去の同じ時期の個体数を図にまとめてみました。

karugamo_20201114.jpg
    (11月第2週のカルガモの記録個体数の変動)

記録個体数は調査日でも多少変動します。
この公園では2017年まで約80羽前後が記録されていました。
多い時には170羽が記録されることも。
しかし、2018年冬から減少しています。

気になって、データを見直したところドバトも同じころから減っていました。
ドバトは、以前、多い時には50羽前後が記録されていました。
現在は数羽が記録されるだけです。
公園では、数年前からカモやドバトに給餌するのを禁止しています。
とすると、給餌を禁止したことでカルガモも減ったのかもしれません。
今後も個体数の推移を記録していきたいと思います。

今日の参加者:5名 記録種数24種、記録個体数:151羽
次回は11月21日午前7時からです。担当:BR平野




posted by ばーりさ at 18:35| みにクル報告(宇都宮)

2020年10月24日

中央公園10月24日調査報告

夜半過ぎまで降った雨も止み久しぶりの調査。
ただ、雲が低く垂れこめた薄暗い朝です。
それでも調査終盤には晴れ間も広がりました。

10月下旬になり、ヒヨドリやカケスの渡りは一段落したようです。
騒々しく鳴き交わしながら通過する群れは記録できませんでした。
ヒヨドリはやや多いものの20羽弱。
カケスは記録できませんでした。

駐車場のアキニレの街路樹でアトリの鳴き声。
まだ青々と葉が茂っているためなかなか姿が見つかりません。
それでも青い実をもぐもぐ食べる1羽が観察できました。

20201024_atori.jpg
     (アキニレの実を食べるアトリ)

残念ながら冬鳥はこのアトリのみです。
シメやジョウビタキは記録できませんでした。

個体数が多かったのはシジュウカラとメジロでした。
さらにシジュウカラの群れにヒガラが記録できました。
2羽ずつ計4羽。
今年は市街地周辺の公園に早くから出没しているヒガラ。
ここでも昨年に続き越冬するかもしれません。

メジロは鳴き交わしながら群れで飛び交っていました。
今日は少なくとも17羽。
公園に1本だけあるカキの木で実を交互に食べていました。

20201024_mejiro.jpg
      (柿の実を食べメジロ)

ただ、今年はカキの実は不作のようです。
この木も数えるほどしかなっていません。

今年はケヤキもカエデの実もほとんどなっていません。
アトリが観察されたものの果たして今冬は越冬するのでしょうか。
シメやイカルは…。
あとは、ユリノキとヒマラヤスギの種子のなり具合に期待です。

参加者3名 記録種数20種 記録個体数116羽
次回は10月31日午前7時からです。BR:平野




posted by ばーりさ at 11:58| みにクル報告(宇都宮)

2020年07月18日

中央公園調査報告

今日も小雨が降る梅雨空。
今年は晴れ間を忘れてしまうほど雨続きです。
公園の鳥たちもだいぶ減ってきました。

この時期、うるさく鳴き交わすのはオナガとシジュウカラ。
親鳥と同じくらいの大きさのシジュウカラのヒナたち。
しきりに餌をねだっていました。

一方、公園と畑の縁には今日もオナガの家族群。
ひと際大きな声で親鳥に餌をねだっていました。
こちらも、親鳥と同じくらいの大きさになっていました。
でも黒いベレー帽はまだごま塩状態でした。
おそらくシラカシの巣で育った兄弟たちでしょう。

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    (大きくなったオナガの巣立ちビナ)

池の周りには先週巣立ちしたササゴイのヒナたちが飛び回っていました。
まだ頭部にはダウンがついていました。
親鳥を見つけると餌をねだって追いかける姿も…。

今繁殖期は、昨年よりさらにつがい数が減りました。
一時は10つがい前後が営巣したのに、今年は3つがいのみ。
それでも2巣から合計9羽のヒナが巣立ちました。
雌の姿がないので、もうセカンドの繁殖に入っているのかもしれません。

sasagoi_2020718.jpg
      (雨の中親鳥を待つササゴイの巣立ちビナ)

若鳥たちが活発に動き回る公園。
でも今年はカルガモのヒナがほとんどみられません。
6月上旬に1家族6羽のヒナが1日だけ記録されただけです。

植栽の状況は例年通り変わっていません。
最近は頻繁にブロアを使って園内を清掃しています。
大きな音に驚いて巣を放棄してしまったのでしょうか。
気になります。

参加者3名 記録種13種 記録個体数64羽
次回は7月25日、6時からです。マスク着用でご参加ください。
担当:BR平野



posted by ばーりさ at 12:14| みにクル報告(宇都宮)