2018年09月29日

中央公園9月29日調査報告

9月最後の調査。
しかし、今日も雲が覆う生憎の天気です。
結局、9月はすべて曇りで快晴の調査日はありませんでした。
そのせいか9月の記録種数は、最近の5年間では14年に次いで2番目に少ない年でした。

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(最近5年間のひと月あたりの記録種数の比較)

昨年の同時期にはカケスやヒヨドリの渡りが記録されていました。
また、枝先で鳴くモズの姿も観察されました。

今日も先週よりは種数が多いものの今一つスッキリしません。
それでも上空をアオバトらしいハトの群れやヒタキ類が通過していきました。
ただ、曇り空のため識別はできません。

調査終盤になってやっとシジュウカラの小群と遭遇。
中にムシクイ類とコサメビタキ2羽が混じっていました。
やっと皆さんのテンションも上向きに。
と、警戒の鳴き声とともに一斉にブレイク。
再び、沈黙の世界が…。

最前から時折姿を見せていたツミが梢をかすめて茂みの中へ。
改めて、ツミは小鳥たちにとって恐ろしい存在なのだと知らされました。
でも、今飛ばなくても良いじゃないかと恨み言をつぶやいたのは私だけ??

来週は10月。
データを見返すと、ここ数年アオバトが記録されています。
昨年はキンクロハジロも記録されました。
来週は秋晴れが広がることを期待して終了。

参加者5名 記録種数20種 記録個体数97羽
次回は10月6日6時30分からです。担当:BR平野




posted by ばーりさ at 12:18| みにクル報告(宇都宮)

2018年08月25日

中央公園8月25日調査報告

昨日の台風の爪痕が残る公園。
地上には小枝や青葉が散乱していました。

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(翅を休めるキアゲハにも強風による傷跡?)

今朝は鳥たちも夏枯れでしょうか。
見慣れた鳥たちも疎らです。

キジバトは最後に来てやっと1羽。
ヒヨドリは1羽も記録できません。
先週記録できたセンダイムシクイもゼロ。
シジュウカラさえも2羽のみでした。

しかも、この時期、公園はハシブトガラスの若鳥たちの楽園でした。
しかし、今朝は8羽のみ。
明らかに公園を利用するハシブトの数が減ってきました。
特に、今夏は雨が少なく高温が続きセミが少ないためでしょうか。

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(夏季のハシブトガラスの記録個体数の推移 赤が2018年)

お蔭で?ササゴイの繁殖成績は久しぶりに良好でした。
今シーズン最後の巣立ちビナが仲良く親鳥の帰りを待っていました。
公園を後にするのも、もうすぐです。
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  (孵化後30日のササゴイのヒナたち)

来週は早くも9月です。
鳥たちの渡りの季節の始まりです。
今年はどんな鳥が通過していくのでしょうか。
楽しみです。

参加者7名 記録種数11種 記録個体数57羽
次回は9月1日午前6時からです。担当:BR平野
posted by ばーりさ at 12:08| みにクル報告(宇都宮)

2018年08月18日

8月18日中央公園調査報告

今日は肌寒いほどのヒンヤリした朝。
数日前までのうだる様な暑さが嘘のようです。
上空をツミの若鳥が気持ちよさそうに舞っていました。

早くも8月も中旬。
相変わらず鳥たちの姿は少なめです。
ハシブトガラスもさらに少なくなっていました。
今朝は12羽。
1羽が頭上のサクラの枝でセミを丁寧にむしって食べていました。

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(アブラゼミを食べるハシブトガラス)

大池ではカルガモたちが羽繕いです。
彼らは換羽中でした。
多くが風切り羽が全くありません。
中に尾羽もまったくない1羽がいました。
シルエットはまるでオオバンです。
可笑しくて皆で笑ってしまいました。

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(まるでオオバンのような換羽中のカルガモ)

ケヤキやサクラの高木が茂る中でシジュウカラの鳴き声。
なかなか姿が見られませんでしたが少なくとも6羽を確認しました。
さらに、センダイムシクイも混ざっていました。
もう山から下りてきたようです。
春とは違いほとんど鳴かないため見過ごすことが多い鳥です。

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(シジュウカラの群れに交じるセンダイムシクイ)

徐々に近づいてきて頭上を飛びまわるまでに。
お蔭で全員で姿を見ることができました。
センダイムシクイはどうも3羽いるようです。

センダイムシクイのお蔭で今日も結構楽しめました。
来週には運が良ければツツドリなども見られるかもしれません。
さらにはサンコウチョウなども?

少しづつ季節が移りつつあるのを感じた朝でした。

参加者4名 記録種数15種 記録個体数79羽
次回は8月25日午前6時からです。担当:BR平野








posted by ばーりさ at 11:13| みにクル報告(宇都宮)

2018年08月11日

中央公園8月11日調査報告

昨夜の宇都宮は大雨に伴う避難勧告の警報で騒然としていました。
幸い大きな災害は起きなかったようでした。
一夜明けた公園。
鳥たちは何事もなかったように行動していました。

ただ今朝も鳥たちの姿は少なめでした。
例年多いハシブトガラスも今朝は12羽のみ。
先週よりさらに減少していました。

大池の縁のシダレザクラの木。
近くの巣で巣立ちしたササゴイの幼鳥が枝先で羽繕い中です。
親鳥の帰りを仲良く待っていました。

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(朝陽を浴びて羽繕いをするササゴイの兄弟)

ただ、一旦、親鳥が戻るやいなや皆ライバルに変身。
先を争って猛ダッシュ。
無理やり親鳥の嘴をこじ開けて自分の嘴を親鳥の口の中へ。
親鳥もたまらず一目散にその場を退散。
餌運びも命がけ??

こうした光景もあとわずかです。
あと4、5日で最後の巣のヒナも巣から出て枝移りです。
そして月末には公園を後にしていることでしょう。

今年は繁殖つがい数は減少したものの繁殖成績は良好でした。
この分だと今年は30羽の若鳥たちが旅立っていきそうです。

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     (池の縁で争うカワセミ)

ササゴイのヒナたちの下ではカワセミが争い中?
池の縁の石の上で、体を細くして嘴を上方に向けあっていました。
1羽は今年生まれの若鳥です。

彼らも生き残りをかけて必死です。
上手く定着できるでしょうか。
今後が楽しみです。

参加者6名 記録種数13種 記録個体数70羽
次回は8月18日午前6時からです。担当:BR平野


posted by ばーりさ at 14:40| みにクル報告(宇都宮)

2018年08月04日

8月4日中央公園調査報告

今日も真夏の太陽が照り付ける朝。
公園の鳥たちも夏枯れ状態。

小鳥類はシジュウカラ2羽とスズメ1羽。
7月中には大池の上空を多数飛び交っていたツバメ。
今朝は1羽も記録できません。
渡りに先駆けて郊外へ移動してしまったのでしょうか。

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(ここ10年間の8月上旬におけるハシブトガラスの個体数変動)

7月下旬から8月の公園はハシブトガラスが主役です。
たくさんのハシブトが早朝から飛来し、セミを捕らえる姿があちこちで見られます。
特に2013年や14年には60羽以上が記録されていました。
しかし、ここ数年減少傾向に。
今朝は調査前に39羽を記録しただけでした。

2013年ごろにはケヤキの枝葉にびっしり付いていたセミの抜け殻。
同じ場所を探しても今朝は4個が付いている葉を見つけるのがやっと。
とすると公園のセミが減ってきたのかもしれません。

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(ケヤキの葉についたアブラゼミの抜け殻)

ただそれでも場所によっては凄まじいセミ時雨。
シジュウカラの鳴き声もかき消されそうでした。

今は我慢の日々です。

今朝の参加者4名 記録種数15種 記録個体数128羽
次回は8月11日午前6時からです。担当:BR平野





posted by ばーりさ at 12:02| みにクル報告(宇都宮)