2015年01月16日

【みにクル】狭山丘陵公園調査2015年1月(守屋)

ブログの更新が遅くなってしまい気づくと松の内も終わっていました。
今年もよろしくお願いいたします。

さて、今年1回目の狭山公園調査は8名で実施しました。
寒い中ありがとうございました。

さて結果ですが、
公園内では、調査範囲50m内でも全体でも、種数と個体数は平均を下回りました。
50m内 15種 65個体(平均:17.3種 100.0個体)
全体 21種 97個体(平均:26.2種 165.3個体)
グラフ↓
2015Jan-Park.jpg
新年からオオタカが(ちらりと)確認できるなど、縁起は良かったのですが、鳥影が少ないといった印象です。今年はツグミが初冬期より多い印象だったのですが、ここに来て少なくなっているようです。
より南に移動していったのかもしれません。

逆に湖は種数と個体数とも平均を上回っています。
湖 16種 271個体(平均:9.3種 161.2個体)
グラフ↓
2015Jan-Lake.jpg
これは、サギ類、カイツブリ類、カモ類が貢献しています。
カモ類は、ホオジロガモ、オカヨシガモ、コガモ、マガモ、カルガモなどが観察されています。
カンムリカイツブリは、185羽でした。

さて、
昨年最後の狭山公園みにクル調査12月回において、池で潜水採餌を繰り返すカルガモ5羽を観察しました。
会員の吉中康展さんにビデオを撮ってもらったので、許可を得て掲載します。
↓以下リンク
http://youtu.be/0EyyMcCPglg

結構長い間潜っていました。
食べているものはよく判らなかったのですが、直径2cm程の黒い丸いものを食べているようなんですが、巻貝なんでしょうか。

次回は、2/6(土)AM7:00集合です。
お時間ありましたら是非。
posted by ばーりさ at 12:30| みにクル報告(狭山)

2014年12月08日

【みにクル】狭山丘陵公園調査2014年12月(守屋)

狭山公園の調査を行なってきました。
底冷えの寒さです。ご参加の皆様お疲れさまでした。

今月から狭山調査は7:00からです。
気温が低いと鳥の活動が不活発なため、冬期は夜明けに調査してません。

さて、12月の結果は、
公園内調査50m範囲内では、16種81個体(12月平均15.4種111.4個体)と11月に引き続き平均より個体数は少なく、公園全体では、23種150個体(11月平均22.6種205個体)と個体数が11月より減っています。
2014Dec-Park.jpg

順調な冬鳥の出だしの印象がありましたが、この冬どうなるでしょうか。
ちなみに、ツグミ類(ツグミ、シロハラ、ツグミsp.)の動態は以下です。
2014Dec-tugumi.jpg
ツグミ類の冬期の動態(個体数の合計:2009-2014年:今年は黒)

ツグミが多いといわれる年は、前半の個体数が多く後半少なくなり、少ないといわれる年は、前半少なく後半やや持ち直しています。今年は、前半やや少なくあまり多くはならないかもしれません。

多摩湖では、7種132個体(12月平均8.4種94.2個体)と種数は少なく、個体数は多い結果となりました。マガモ、カワウが確認できました。カンムリカイツブリ4羽とまだまだといった感じで年明けに期待です。
2014Dec-Lake.jpg

狭山公園的珍鳥(観察率の低い種)としては、カシラダカ(9.0%)、キセキレイ(13.4%)、ハジロカイツブリ(16.4%)が観察されました。アオゲラも今回よく観察できたのですが、アオゲラは55.2%の観察率で狭山公園調査ではよく観察できています。
IMG_0894.JPG

また、たっちゃん池(調査範囲外)で、カルガモが5羽くらいが潜水採餌を繰り返していました。
ハジロ属のように、ドングリ?タニシ?のようなものを潜っては飲み込んでいました。
あまり見かけない光景なのでYさんにビデオを撮って頂きましたので、機会を見て公開させていただきたいと思ってます。

次回 新年1月の調査は、第2土曜日の1月10日に行います。
お時間ありましたら、ぜひ。
posted by ばーりさ at 12:48| みにクル報告(狭山)

2014年11月10日

【みにクル】狭山丘陵公園調査2014年11月(守屋)

11月のミニクル狭山公園調査を行ってまいりました。
やや寒くなってきました。
シロハラやツグミ、アオジ、シメなどが観察でき、冬の到来を感じさせます。

公園内調査50m範囲内では、14種101個体(11月平均15.6種116.4個体)と平均よりやや少なく、
公園全体では、20種188個体(11月平均23.8種176.8個体)と種数が全体的にもやや少ないようです。
2014Nov-Park.jpg

多摩湖では、14種160個体(11月平均11種107.4個体)と平均よりも多く、マガモ、オカヨシガモ、ホシハジロなどのカモ類が多摩湖にしては結構確認できました。カンムリカイツブリも18羽と来ています。ハジロカイツブリも混じっていました。おそらく今は移動中なので、まだ安定しておらず越冬個体というにはまだ早いのですが。
2014Nov-Lake.jpg

2009年5月から67回の調査を行っています。現在、調査で毎回の観察率を誇るのが、ヒヨドリ、キジバト、メジロ、ハシブトガラス、ガビチョウの5種。70%以上が、シジュウカラ、コゲラ、ウグイス、カワウ、ハクセキレイ、スズメ、アオサギ、ヤマガラ、エナガ、コジュケイです。
なんとなく、狭山公園がどんなところか想像がつきます。

さてその中で主役とも言えるヒヨドリの動態を見ると、10月は秋の渡りのピークが見えています。また冬期の1月から3月にかけて徐々に減少し、春のピークが4月に見えていました。冬期の群れが去った後に、より南からの群れが渡りのため通過するのでしょうか。ただし春のピークは2013年の記録に引きづられ、明瞭ではない年もありました。
2014Nov-hiyo.jpg
ヒヨドリの年変化(公園全体の平均個体数±標準誤差:2009-2014年)
posted by ばーりさ at 16:48| みにクル報告(狭山)

2014年10月06日

【みにクル】狭山丘陵公園調査2014年10月(守屋)

秋の渡りの時期となってまいりました。
シギチやタカや小鳥が渡って行っているようです。

なにか狭山公園でも出るといいなと思っていたのですが。
カケスが観察されました。しかも17羽がフワフワと飛んでおりました。
移動の途中だと思います。季節的に南方の低地に移動しているのでしょうか。
今年はどんぐりが不作とも聞きますので、その影響かもしれません。

公園内では、15種175個体観察され、平均16.6種177.8個体とほぼ同等でした。
また、10月はヒヨドリの群れがよく観察されます。今回は渡りの個体も観察され、74個体を数えました。
2014Oct-Park.jpg

湖は、9種11個体、最近はカワウさえも見かけることが少なくなりました。
渡りの尖兵コガモが2羽来ていました。
カンムリカイツブリが渡来すると増えるのですが、カモ類はなかなか居着きません。
2011年の3月以来、チョウゲンボウが久しぶりに記録されました。
2014Oct-lake.jpg

次回は、11/1(土)AM6:30からです。
お時間ありましたら是非。


posted by ばーりさ at 19:00| みにクル報告(狭山)

2014年09月08日

【みにクル】狭山丘陵公園調査2014年9月(守屋)

長雨の続く8月後半から天気の読みにくいこの頃ですが、いかがお過ごしでしょうか。
カビが生えてきそうです。

夏鳥が移動し、渡りが観察しにくい秋序盤。
狭山公園部では、50m以内6種30個体、公園全体で10種124個体と例年どおり厳しい9月調査でした。
混群にムシクイ類などが混じることもあります。この時期は地鳴きですので注意深く観察してみてください。
2014Sep-Park.jpg

ジットしていても、遠くでハシブトガラスしか鳴かないという状況は焦りますが、環境モニタリング調査とは得てしてこういうもの。データの積み重ねで、狭山公園の年傾向が明らかになってきました。

湖では、水鳥はイマイチなのですが、トビ、ミサゴ、オオタカとタカ類が観察出来ました。サシバやハチクマの渡りもそろそろかもしれません。関東の平野部でもたまに空を見上げるとサシバを見かけることがあります。
2014Sep-lake.jpg

羽を拾いました。オオタカのような気がしますが、どうでしょうか。
DSC_0284.JPG

次回は10/4(土)6:30からです。


posted by ばーりさ at 17:40| みにクル報告(狭山)