2018年06月04日

全国鳥類繁殖分布調査の伊豆半島の3か所の調査地をまわってきました(植田)

金曜日の晩から伊豆半島の3か所の調査地をまわってきました。

まず初日は南端の石廊崎近くの調査地から。
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日の出が近づいてきたら不思議な声が。


最初は何の声だかわかりませんでしたが,最後普通の声がして,わかりました。アオバズクです。
こんな声も出すんだ,と経験値があがりました。

以前の調査では,ハシボソガラスが優占種だったのですが,今回は記録されず。農地や果樹園がほとんど使われなくなってしまった影響でしょうか?

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翌日は松崎町の山の中を調査してきました。こちらは,シカの影響が大きく,林床に藪があるのは沢沿いだけになってしまっていました。

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そのため,優占種だったウグイスは,沢沿いでわずか記録されたのみでした。

最終日の今日は下田市北部の里山。耕作放棄が進んでいます。優占種だったスズメが記録できず,ヒヨドリが増えていました。

今回の調査では,シカの影響に加えて,耕作放棄が優占種に与える影響を感じることができました。そのあたりも考えながら全国解析をしたいと思います。


また,いずれの調査地でも前回には記録されなかったサンショウクイやサンコウチョウが記録できました。


全国調査で分布の拡大が確認されている両種ですが,ここでもそれを確認できました。サンショウクイは亜種が特定できたのは1羽だけでしたがリュウキュウサンショウクイでした。

今回も食べて来ました。でも「伊豆にきたら金目でしょ」ということでカツ丼と寿司のセットにしてみました。

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posted by ばーりさ at 15:15| 活動報告

2018年05月30日

今年のシロチドリの繁殖状況(守屋)

今年の九十九里浜では、いつもの調査地にそれほどシロチドリがいません。
荒天がかさなって放棄してしまった巣もありましたが、集まりがどうも良くありません。
彼らは、守護神と頼りにするコアジサシのコロニーの近くに集まってくるので、コアジサシの繁殖が順調でないというところも今年は大きいようです。

それでも少数のシロチドリは営巣しているのですが、人々が海に向かうルートの近くに巣を構えたシロチドリの巣は、釣り師やサーファー、散歩の人などに踏まれそうになりながら過ごしていました。数も少ないのでヒヤヒヤものです。
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自然の中でカラスやチョウゲンボウにやられるならそれも仕方がないことかもしれませんが、人為の影響はできるだけ取り除いておきたいものです。しかし多くの人が利用する場所となると制限区域を作るのにも限界があります。
そのため今年も危険な場所には60✕60cmの防護柵の設置を行なっています。

物理的な障害はシャットアウト! 先日、柵内でヒナが3羽帰りました。

まだしばらく飛ぶことはできないため、親の保護を受けながら成長していきます。

6月下旬に、砂浜の鳥を対象にミニレクチャーと観察会、保護柵の解説などを予定しています。
あらためてご案内します。
posted by ばーりさ at 19:55| 活動報告

春のシギチ祭り(守屋)

そろそろ春のシギ・チドリ類の渡りも終盤を迎えています。

この春、WEBの動植物図鑑を集めた ​図鑑.jp​(山と渓谷社)でシギチの特集をしていただいていました。
シギ・チドリ類の保全は、​まずは広く知ってもらうことが必要です。 
いろいろとコンテツ協力しましたので、ご覧ください。

おかげさまで全国一斉シギチドリカウントの企画も実施できました。
春に大移動しているシギチドリの1日の分布を皆さんの協力で数えた結果です。

シギチのカウント調査に興味を持たれた方は、バードリサーチが関わっている環境省のシギチドリモニタリングについても知っていただきたいと思います。
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シギ・チドリ類写真コンテスト、冊子の無料閲覧は、明日が最終です。
WEBから無料登録で参加できます。

​○シギチのコラム​ 

​○​シギチの小冊子 
(サンプルを読む(無料)から全部見ることができます) 

​○​シギ・チドリ類 写真コンテストのお知らせ​ 
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posted by ばーりさ at 19:02| 活動報告

2018年05月29日

さえずりピーク越えてた秩父(モニ1000調査2回目)

秩父演習林の2回目の調査に行ってきました。
前回は記録できなかったホトトギスが記録できるなど,2回の調査で鳥はすべて記録できましたが,鳥たちのさえずりはピークを越えた感じでまったりしていました。

6時を過ぎると元気なのはアカハラとヒガラくらい


この時期は早い時間帯の調査が必要ですね。


ヤマガラも無事育っていました。1巣は巣立っていて,2巣は巣立ち間近な感じ。
今年は繁殖が早くヒナ数はやや多めですが,放棄が多い感じでした。ヤマガラみたいな留鳥は温暖化に対応して,繁殖を早くできるようなデータがとれていますが,繁殖が早くなると急に寒くなる日があったりして,それで繁殖放棄なんてことが増えるのかもしれません。データを蓄積していってそのあたりを確かめたいと思います。

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今回は秩父では珍しく卵とじのカツ丼。衣が小麦粉っぽくて今一つですが,付け合わせは美味しかった。

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posted by ばーりさ at 15:48| 活動報告

2018年05月28日

三宅島の調査に行ってきました(佐藤)

御蔵島、八丈島に続いて三宅島に調査に行きました。今回の調査の目的は2つ。1つは鳥類繁殖分布調査。もう1つはツバメの調査です。
鳥類繁殖分布調査は昨年も実施しましたが、昨年終わらなかった調査を実施しました。調査してみると改めて本土と島の違いを実感しました。まずホトトギスの見やすさに驚きます。日中、ホトトギスの声がすると思って空を見上げると、かなり近くを飛んでいきます。ホトトギスは恐らく密度も高く、今回実施した約1kmのラインセンサスでは7羽確認したコースもあります。
また、三宅島では他の伊豆諸島ではなかなか見る事のできないウチヤマセンニュウも比較的、簡単に見る事ができます。他の島の調査と比較すると、ここの個体群は伊豆諸島最大である事はほぼ間違いないので、今後もう少し詳細な調査ができればと思いました。

もう1つの調査である、ツバメの調査ですが、バードリサーチの研究支援プロジェクトで支援した調査のお手伝いをしました。
三宅島で繁殖しているツバメが本土から渡ってきているのか、それとも小笠原諸島を経由して、パラオなどの南の島から渡ってきているのかがよく分かっておらず、それを明らかにしようとしているのが今回の調査です。
今回は島民の方に聞き取りなどを行って、ツバメの巣の位置を確認したり、繁殖状況の確認をしました。
いくつかの巣は順調に繁殖していますが、もしかしたら繁殖時期が本土よりも遅いかもしれません。
他にも、今回はあまりデータが取れなかったのですが、ニュージーランドでは島嶼の方が本島よりも一腹卵数が少ない事が言われているので、もしかしたら伊豆諸島でも、そういった島の効果が確認できるかもしれません。
渡りと関係があるのかは分かりませんが、伊豆諸島で繁殖している鳥類の生活史を本土と比較すると面白い事が分かるかもしれません。

最後に三宅島のアカコッコ館に寄ると、ツバメの調査のパンフレットを置いてくださっていました。
他にもお店の入り口に貼ってくださっている方もいました。
ありがとうございます。
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ツバメの渡りルートの調査のパンフレット

posted by ばーりさ at 16:02| 活動報告