2021年03月27日

栃木県中央公園調査報告

今年も桜の季節がやってきました。
シダレザクラやソメイヨシノの花がひと際鮮やかに輝いていました。

210327_sakura.jpg
(今朝の公園の風景)

穏やかに晴れた公園。
日本庭園からウグイスの囀りが聞こえてきます。
さらに、サクラの枝ではシジュウカラのつがいが採食中。
忙しげにサクラの花を覗きまわっていました。

210327_sijyukara.jpg
(シダレザクラの花にやってきたシジュウカラ)

さて、今日で2020年の調査も終わりです。
この冬の公園の鳥たちの記録状況を振り返ってみます。

今シーズンはやはり鳥たちが少なかったことがあげられます。
特にアトリ科の鳥たちで顕著でした。
マヒワはまったく記録されませんでした。
アトリも秋口に数回記録されただけです。

例年、春先には間近で姿を見せてくれるシメ。
今シーズンは1月ごろまでは3〜5羽が記録されました。
しかし、2月以降はせいぜい1羽です。
シメの少なさは下の図からも見て取れます。

210327_shime.jpg
(直近の3シーズンの10日ごとのシメの最多記録個体数の比較 赤が2020年冬)

公園でのシメの主要な食物はカエデやユリノキの種子です。
昨秋はカエデやケヤキの種子が不作でほぼ皆無でした。
ユリノキの種子も少なめでした。
シメが少なかったのは公園に食物が少なかったためと思われます。

他にアオジの少なさも挙げられます。
例年、冬の期間には2〜3羽がほぼ毎回記録されます。
しかし、今年は12月から3月まで皆無でした。
郊外の踏査地でも少なめでした。
とすると宇都宮市では渡来数自体少なかったのかもしれません。

さて、この調査も来週から18年目に入ります。
早くもハシボソガラスは抱卵中です。
シジュウカラも営巣場所を探して樹木の洞を覗いていました。
サクラの季節が終わるとササゴイたちの季節です。
今年は何つがい営巣するのか今から楽しみです。

今朝の記録種数:17種 記録個体数:97羽
参加者:6名
次回は4月3日、午前7時からです。ご参加いただく場合はマスク着用でお願いします。
担当:BR平野
posted by ばーりさ at 12:45| 活動報告

2021年03月06日

栃木県立中央公園調査報告

夜半過ぎまでの雨のせいでやや靄のかかった公園。
鳥たちの姿は少なめでした。

騒々しく騒いでいるのはカラスたち。
彼らはもう繁殖期に入っているようです。
ハシブトもハシボソも営巣場所を巡って隣のつがいと争っていました。

争いがひと段落するとつがいでのひととき?
2羽のハシボソガラスが仲良く寄り添って羽繕い。
その後、昨年の巣へ巣材を運んでいました。
210306hasibosogarasu.jpg
(寄り添うハシボソガラスのつがい)

大池は清掃が終わって水を流入中です。
でもまだまだ全然足りません。
池の底が現れています。
それでも早くもカワセミが来ていました。

210306ikekeshiki.jpg
(清掃が終わった大池)

と、茂みの方からピョーピョピョピョの鳴き声。
ツミ?
しかし姿を現したのはカケスでした。
今冬は山地に木の実が少ないせいか久しぶりに公園で越冬しました。

カケスを見ているとエナガやシジュウカラがやってきました。
エナガの尾の先が曲がっていました。
今年もカシの茂みに造巣中のようです。

ところで、今年は冬鳥が少ない冬でした。
多い年には70羽も記録されるシメ。
今年はせいぜい数羽です。今朝も2羽のみ。
アトリは秋口に数羽が記録されただけ。
カワラヒワも少なめでした。
カエデやケヤキの実が不作だったためでしょう。
今から来年に期待です。

今朝の記録種数:20種 記録個体数:89羽
参加者:4名
次回は3月13日午前7時からです。






posted by ばーりさ at 11:49| 活動報告

2021年03月04日

コアジサシの繁殖時期にご配慮ください-大阪夢洲

残念ながら巣立つことはできなかったのですが、昨年大阪の夢洲でコアジサシが卵を産みました。
その後、地元の保全団体が中心となって要望し、大阪港湾局がコアジサシの生息環境の整備にご協力いただけるところまで漕ぎ着けました。
しかしながら、今年、コアジサシが渡来してくる5/4に大規模な花火大会が当地で計画されていることを知る事となりました。せっかくの環境整備が徒労に終わってしまうことを避けるため、開催時期の再考を要望し、バードリサーチも賛同しました。
http://www.nature.or.jp/action/yumeshimamirai/20210303statement.html

コアジサシは、冬はオーストラリアなどで過ごし、夏鳥として日本に移動してくる渡り鳥です。
広い河原、砂浜や砂利敷の工事用地などで、コロニーをつくり集団で繁殖します。近年は、繁殖に適した場所が減ってきており、環境省レッドリストでは絶滅危惧U類、大阪府のレッドリストでは絶滅危惧T類に分類されています。
IMGP1793.JPG
国際間を移動する渡り鳥は多国間で協力が必要です。生物多様性を保全するための配慮をお願いしたいと思います。
posted by ばーりさ at 12:53| 活動報告

2021年02月19日

ヒガラのさえずり,やはり少ない:秩父のヒガラアップデート

先日,モニ1000調査でヒガラが少なかったという状況をお知らせしましたが,その情報のアップデートです。

秩父演習林にはライブマイクが設置されていて,家からでもそれを聞くことができます
http://mp3s.nc.u-tokyo.ac.jp/NTETTO_CyberForest.mp3
(ただし,電源節約の関係で,ずっと流れているわけではありません)。

今朝,花粉症で目がかゆくて起きてしまったので,それを聞いてみました。

2/19 6:30-6:31 の音源です。


シジュウカラはよくさえずっていますが,ヒガラは終了間際にかすかに聞こえた程度でほとんどさえずっていません。(ほかには,ゴジュウカラとヤマガラの声もします)

それに対して,2020年の同日同時刻の音源はこちら。


ヒガラがよくさえずっています。少なくとも2羽はいますね。やはり今年は少なそうです。
今後どうなっていくのか,引き続き注目していきたいと思います。

posted by ばーりさ at 08:53| 活動報告

2021年02月16日

2020年度越冬期のベランダバードウォッチを実施しました(山崎)

朝、参加型調査「ベランダバードウォッチ」をしました。ベランダバードウォッチはバードリサーチが実施している参加型調査の1つで、「家での調査」と「家の周りの調査」があります。「家での調査」はベランダや庭先から15分見渡して、姿を見たり、鳴き声を聴いたりした種を記録します。「家の周りの調査」は家を中心に半径200m以内の範囲にいた鳥を記録します。今日は「家での調査」を行いました。家での調査は繁殖期と越冬期でそれぞれ5回ずつ行う事になっており、今日で越冬期の5回目を終えました。

約2か月かけて調査をしました。記録できた種数は毎回10種前後(5回目だけ5種)でしたが、前半の調査と後半の調査で記録した種は少し違っていました。
1月前半までは、アオジやシジュウカラ、カワセミなどを記録しましたが、1月後半以降は生息を確認できませんでした。どこかへ移動してしまった可能性があります。いつもこの時期しかいないのかどうかまだはっきりとはわかりませんので、来期もしっかり調査をしたいと思います。
DSC_0444.JPG
竹やぶにアオジやシジュウカラ、川にカワセミがいました。他にもキジバトやハシボソガラス、ハクセキレイなどもいます。

そして1月後半からは、毎回ヒバリを記録するようになました。昨年は、この辺でヒバリの鳴き声を聴くようになったのは2月になってからでしたので、今年は少し早いのではないかと思います。最初は1羽だけ時々に鳴いている程度でしたが、2月に入って以降は複数の場所で同時にヒバリが鳴いていました。この鳴き声を聴くと、まだ少し肌寒いですが、春が来たなと感じます。
ヒバリがいる場所には、繁殖期はセッカがいました。しかし冬は背の高い草がなくなってしまうためか、いませんでした。近くに「渡良瀬遊水地」という日本最大の遊水地があります。ここでは冬でもセッカを見かけますので、もしかしたらここで越冬しているのかもしれません。
DSC_0534.JPG
繁殖期はセッカがいる造成地。今日はここから富士山が見えました。

今回の調査を通じて、越冬期とはいっても、少し時期が違うだけで観察できる種も変わっている可能性があるとわかりました。皆さんの家の周りにいる鳥たちもそうかもしれません。ご興味を持っていただけましたら是非調査をしてみてください!
調査方法についてはこちらをご確認ください
posted by ばーりさ at 11:45| 活動報告