2020年01月11日

手賀沼のコブハクチョウを見に行きました(佐藤)

全国的に増加していると考えられるコブハクチョウ(参考)。越冬期の現状を見るために手賀沼に行ってきました。手賀沼のコブハクチョウは1973年に初めて記録され、1990年に繁殖も確認されました(斉藤1995)。その後、観察個体数は増加し続けています(小田谷 2019)。

 我孫子市鳥の博物館の近くから手賀沼を見ると早速、数羽のコブハクチョウを確認することができました。その後、用水路(写真)や土手(写真)でも観察することができました。
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また、下手賀沼ではコブハクチョウの群れを見ることができました(写真)。
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この群れの周辺では、ユリカモメやドバトの群れもいたので、給餌場所と考えられます(写真)。
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1日で手賀沼全体を見ることはできなかったのですが、今回の視察では思っていたよりもかなり広範囲で観察できました。

日本で観察されるコブハクチョウは観賞用などの目的で持ち込まれたものが増えてきたもので、今後も増え続けると、在来種や生態への影響が拡大される事が予想されます。まずは現状を知るためにもコブハクチョウの情報は今後も収集していきます。

posted by ばーりさ at 13:08| 活動報告

ヒヨドリやメジロは定着 秩父越冬期調査1回目

秩父演習林の1回目の調査に行ってきました。

昨秋の台風で林道が崩落。宿舎から徒歩で調査地まで行ってきました。一晩明けた今日は,左足の付け根が筋肉痛です。

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台風により根本が崩落している木も何本もありました。これでどうして倒れないのか不思議ですし,通常の状態でもそれほど深くまで根が張っているわけじゃないんですね。

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調査の方は,今年もヒヨドリとメジロが記録されました。これで3年連続で記録されており,これまで冬期(繁殖期も)はいなかったこれらやや南方系の鳥が標高分布をあげて定着したといって良さそうです。


今日はずいぶんと歩いたので,それに見合うカロリー補給。けっこう大きいわらじかつでした。
ちょっとご飯が柔らかだったところを除けば,かなり良い感じのわらじカツでした。

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posted by ばーりさ at 10:15| 活動報告

2020年01月05日

渡渡良瀬遊水地でチュウヒ類ねぐら調査してきました。

毎年1月4日は渡良瀬遊水地でのチュウヒ類の就塒調査の日です。
現在、この調査はバードリサーチと宇都宮のオオタカ保護基金との共同調査となっています。
有志で始まった調査も今年で25年目です。

日中、ヨシ原などに広く分散して採食しているチュウヒたち。
夜は決まったねぐらへ戻ってきて就塒します。
そのため、正確な個体数を比較的容易に数えることができます。

今回は、神奈川県や東京、埼玉、群馬、栃木などにお住まいの22名が参加されました。
今年は4日が土曜日とあって、メインの調査地は一般の観察者の方も大勢来ていました。

15時30分ごろから5か所に分かれて調査開始です。
経験から穏やかな快晴の日は、遅くなってからねぐらに戻ってくることがわかっています。
今回も多くの個体が日没後30分ごろにヨシ原に降りました。
なかなかヨシ原に降りないため、この調査は結構疲れます。

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 (チュウヒの飛来を待つ調査中のメンバー)

夕暮れのなかヨシ原の上を飛び交うチュウヒやハイイロチュウヒ。
その姿は調査の疲れや寒さも忘れさせてくれます。

結局、今回はチュウヒが20数羽、ハイイロチュウヒが約10羽でした。
昨年よりチュウヒは少なく、ハイイロチュウヒは少し多いことがわかりました。

チュウヒが少ないのは北日本の積雪が少ないためでしょうか。
それとも台風の大雨による出水で渡良瀬遊水地のネズミ類が少ないためでしょうか。

なお、過去の調査から両種とも周期的に記録数が変動することがわかっています。
はたして、来年は増加するのでしょうか。
それともさらに減少するのでしょうか。

今から楽しみです。バードリサーチ:平野


posted by ばーりさ at 14:15| 活動報告

2019年12月25日

宮崎椎葉もアトリ類が多かった

佐渡に続き,宮崎の椎葉村の調査地に行ってきました。
シカ,相変わらず多いです。調査定点では必ず姿か声を記録できるほど。
林床植生はさらに何もなくなっていました。

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鳥の方はイカルやマヒワの群れが見られました。アトリも少ないながら記録されました。佐渡も多かったし,調査結果の届いた栃木の那須の調査地でも多かったので,今年は山には多そうですね。
アオシギやハイタカの水浴びも見られて満足。

鹿児島空港経由で調査地には行ったので,鹿児島で食べてきました。黒豚のカツ丼です。甘めでツユダク。九州らしいカツ丼です。九州北部は蒲鉾が入るのがスタンダードですが,南は入らないような。もうちょっと情報収集してみます。

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posted by ばーりさ at 10:57| 活動報告

フィリピンの森林コーヒーは日本でも購入できます

昨日のブログ記事に書いたフィリピンのコーヒー農園ですが、見学させてもらうときに、コーヒーの実の摘み取りをお手伝いしました。コーディレラ(Cordillera)地域では10〜12月がコーヒーの収穫期です。

コーヒーの実。赤く熟したものから摘み取るので、3ヶ月くらい収穫期があります。
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コーヒーの木は高木になりますが、それでは収穫できなくなってしまうので、2mほどの高さで剪定しています。ここはハヤトウリ畑だった場所に植林したハンノキの下にコーヒーの木があります。周囲の藪からは「キーリン」というノゴマの地鳴きが聞こえました。
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ハヤトウリの収穫は50キロもの瓜をかついで急斜面を上り下りする辛い作業ですが、コーヒーの収穫はあまり動き回らなくてよいので、だいぶ楽です。ただ、ハヤトウリは週に二回出荷できるので日々の現金収入になりますが、コーヒーは年に一回しか出荷できません。この地域では貯金する習慣のない農家が多いため、定期的な現金収入にならないないことがハヤトウリからコーヒーへの転換が難しい一因になっているそうです。

みんなで摘んだコーヒー。CGNスタッフのマイラさんはSagpat村の出身です。
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皮むき器でコーヒーチェリーの皮と果肉を剥がし、種子を取り出します。果肉はわずかしかありませんが、食べると甘い味がしました。
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それから一日水につけ、種子にこびりついている果肉を発酵させて除去してから天日干しします。噛んでも歯形が付かないくらいまで乾燥したら、出荷できるようになるそうです。
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Sagpat村の集会所で、コーヒー農家の皆さんと野鳥について勉強しました。
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双眼鏡の使い方を説明しています。
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農家の皆さんは、鳥を見つけるのがとても早いので驚かされました。
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Cordillera産のコーヒーは、品評会で高級なスペシャリティーコーヒーの基準になる80点を獲得している、おいしいコーヒーです。日本では、シサム工房で購入することができます。ぜひ、味わってみて下さい。

私を招いてくれたCGN(Cordillera Green Network)は、反町真理子さんが設立したNGOで、この地域の農家が持続可能な森林農法で自立できるようになることを支援しています。詳しくはこちらのWebサイトをご覧下さい



posted by ばーりさ at 10:55| 活動報告