2022年11月21日

今年のツグミはスタートは早かったけど,全体ではやや遅め

バードリサーチ事務所のまわりでも,この週末からツグミが見られるようになってきました。
シーズン当初,北海道などからの情報では,今年は早いなぁと思っていたのですが,事務所周辺の初認が去年は11/14,一昨年は10/31,その前は11/12だったことを考えると,やや遅い感じです。

そこで,今年のここまでのツグミの初認状況と,その平年値を比べてみました。

名称未設定-1.png

青い棒グラフが過去平均,赤線が今年ですが,10月の初めから中旬にかけては,棒グラフより赤線が上にいっていて,立ち上がりは早かったことがわかりますが,その後,伸びず,平年ではピークを過ぎている11月中旬になって,ようやく平年値を上回ていて,全体で見れば今年は遅いようです。
なぜ遅いのか,など,原因までは,今のところよくわからないのですが,引き続き,記録をとっていくことで何らかのパターンを見いだせたらよいな,と思っています。


posted by ばーりさ at 09:47| 活動報告

2022年08月22日

鳥の巣と卵はどこにある? 日本と大阪の繁殖状況 大阪市立自然史博物館 ¥1200

大阪市博の和田さんから,先日まで開催されていた特別展「日本の鳥の巣と卵427」の解説本「鳥の巣と卵はどこにある?」を送っていただきました。ありがとうございました。

P8220033.JPG

巣や卵の基礎知識とともに,大阪と日本の繁殖分布についてまとめられています。いろいろな鳥の巣の写真も掲載されていて,それも楽しめます。日本の繁殖分布については,われらが全国鳥類繁殖分布調査の結果も,たくさん取り上げられています。

P8220034.JPG

そして,巻末にはバードリサーチの紹介も入れてくれていて,感謝です。
まだパラパラと見ただけですが,基礎知識の部分と大阪の分布についてはじっくり読んで勉強しようと思います。これだけの情報があって,価格はなんと1200円。
8月22日14時の時点で残部はあと17部。興味のある方は早めに手を打った方がよさそうです。

購入はこちらから
https://omnh-shop.ocnk.net/product/1936
posted by ばーりさ at 14:14| 活動報告

2022年08月12日

コロニーを出入りするサギ 飛行ルートは限られる?

住宅地周辺に形成されたサギ類のコロニーによる糞害の対策について相談されることが増えてきました。先月も某市から依頼されて現地視察をしてアドバイスをしてきました。主な被害は車やベランダなどへの糞爆弾です。視察の直前に大雨があった影響でほぼすべてが洗い流されていて被害の甚大さを目の当たりにすることはできなかったのですが、一部の住宅に集中して糞が落ちる構図はつかむことができました。

某市のサギのコロニー.JPG
視察したサギのコロニー。8割がたアオサギで巣立ち間近の大きなヒナも確認しました。そのほかに、ダイサギ、コサギ、ゴイサギ。向かいの高台から撮影。

被害を訴える声が大きくなったのは、サギたちの繁殖期のただ中で、おそらくヒナたちに餌を運ぶために頻繁に親鳥が往復するため、落ちる糞の量が増えたのだろうと思われます。加えて、地図では気づかなかったのですが、コロニーの向かいは高台になっていて、そこを越えるには飛び立ったあと急上昇する必要があります。高台を避けて餌場となる海へ向かおうとすると、サギにとって通りやすいルートはごく狭い範囲に限られます。特にたくさん糞が落ちていた場所と、サギたちのルートがちょうど一致していました。

コロニーのサギの飛行ルート.JPG
確認したサギたちの飛行ルートと被害住宅の位置。

対策としては来年の繁殖が始まる前の年末年始の頃から脅しなどの対策をして、追い出す、もしくは同じ山でも別の斜面にコロニーの中心をずらすことで(高台から外れた位置に中心がくれば飛行ルートの選択肢が増えて分散するので)被害を減らすことができるかもしれません(糞が落ちるち住宅は増えてしまいますが)。
ただ、サギたちのほうがカワウよりタフですし、より樹高の高い林に営巣していることが多いので、樹木の伐採ができない場所だと追い出すことも難しかったりします。追い出したサギが次どこにコロニーをつくるか、という点も注意が必要です。
ワイヤーを張る、樹冠の枝をゆらすためのロープを取り付ける、部分的な伐採、花火、照明の照射などいくつか候補となる方法を提示し、現地に即した対策を地主さんとも相談して検討してもらうことにして、その日は帰路につきました。来シーズンは、どうなるでしょうか。
posted by ばーりさ at 16:29| 活動報告

2022年08月04日

鳥類学大会2021で使った仮想空間の技術的なまとめを書きました

8ヶ月も経ちましたが、2021年の鳥類学大会の前夜祭や裏会場で使った仮想空間の技術的なところを、メモを兼ねて記録しておきました。
バードリサーチの会員外の人が利用してくれるかもしれないと思うのでnoteに本文を書いています。
https://note.com/bird_research/n/n6c5415607ca5
posted by ばーりさ at 14:22| 活動報告

2022年08月02日

水田モニタカメラ

岡山県の倉敷市の水田に、6月18日の田植えからモニタカメラを設置しました。ここも有線のインターネットはないので、モバイルWi-fiを使用して水田にどんな鳥が来るかモニタしています(市販品のウェブカメラATOM cam2を使用)。

最初、水面が見える頃はサギやカルガモなどもやってきて採食していましたが、7月中旬を越えるとイネが覆うように育ってきて、通過していく鳥ばかりになり、観察される数は少なくなってきました。やはり開けた場所があるのとないのとでは水鳥にとって利用のし易さは大きく変わります。
(見えないところでクイナやバンがいる可能性がありますが、鳴き声はまだ分析できていません。)

水田は、日本の湿地環境で面積も大きく、多くの生物の生息地として注目されています。なつみずたんぼ(夏期湛水)やぬるめ、用水路、畦への工夫で、さらに多くの生き物が呼び込めないか。観察結果を活かして提案が出来たらと思っています。

ちなみに作業に出て来るのは父です。

続きを読む
posted by ばーりさ at 13:08| 活動報告