2018年09月11日

山と渓谷社のWebマガジンに記事を書いています(高木)

バードリサーチのニュースレターもWebニュースに移行しましたが、スマートフォンの普及によって、記事をWeb上で読むことが増えましたよね。
今年の春から、山と渓谷社から依頼されて、登山の際に出会う鳥を紹介する記事をYAMAYAというWebマガジンと、図鑑.jpのコラムに寄稿しています。

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ひとつの記事で、一つの種を紹介して欲しいというリクエストだったのですが、図鑑的な紹介をしてもつまらないと思い、生態について、少し掘り下げて、できれば面白く紹介することにしました。ぼくは、富士山で垂直分布の参加型調査をしたり、ホシガラスの調査などをやってはいますが、高山に住む鳥たちの生態を、本腰を入れて研究したことはありません。なので、紹介する内容は、誰かしら、他の研究者が、苦労を重ねて手に入れたものになります。
ん~。
なんとなく申し訳ないですよね。
それに、間違ったことを書いては、良くないです(少し面白く、堅苦しくなく書くために、正確性はある程度意図的に捨てていますが)。

そこで、取り上げる生態などを研究された方に、文章の中に登場してもらうことにしました。

こうしたら、誰が、その生態を明らかにしたのか、ちゃんと読者に伝わります。
登場してもらう方には、事前に了解をもらって、原稿もチェックしてもらいます。
そして、鳥の研究って、こんな風にしているのか~、という様子が伝われば、鳥の調査や研究に興味を持ってくれる方も増える!!
に違いない。
狙い通りに、上手くできているかは、わかりませんが(^^;

来春ぐらいまでは、書き続けようと思っています。
ご笑覧いただければ、幸いです。

山の鳥を研究している方には、ご相談させていただくと思いますので、
よろしくお願いいたします。

YAMAYA これまでの掲載記事
キビタキ
ホシガラス
ルリビタキ
メボソムシクイ

図鑑.jp これまでの掲載記事(YAMAYAの記事と同じ内容)
https://i-zukan.jp/pages/news/column/column/yama/index.html
posted by ばーりさ at 20:32| 活動報告

2018年08月26日

繁殖分布調査の報告,岐阜で

今日は日本野鳥の会岐阜の室内集会にお邪魔して,繁殖分布調査の報告をしてきました。
暑いから,荷物をちょっと軽くという気持ちと,60も持って行けば大丈夫でしょ。と甘く見ていたのですが,たくさんの人に来ていただき,資料が足りなくなってしまい,反省。

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もちろん鳥の分布調査の報告もしましたが,カツ丼分布調査のお話しも少ししました。
岐阜って,カツ丼文化の交差点なのか,いろいろなカツ丼がある日本でも珍しい場所名なんですよね。卵とじ,ソースはもちろんのこと,餡かけ,てり(デミグラスソース),味噌,タレ・・・。
そして今日食べたのはカレーカツ丼味噌がけ でした(変わったカツカレーともいう)。

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posted by ばーりさ at 22:06| 活動報告

2018年08月23日

今年は早かった秩父のヤマガラの繁殖

昨日,巣箱の回収をしてきたことをご報告しましたが,巣箱の底に設置していた温度ロガーからデータを回収しました。

鳥が巣箱を使い始めると,その体温で巣箱の中が外より暖かくなりますので,内外の温度差を見ることで,その状況を知ることができます。

今年のデータの一例はこんな感じになります。

名称未設定-1.jpg

巣材を入れただけでは,内外に温度差は出ませんが,抱卵を開始すると,少し巣箱の中の温度が高くなります。
そして,ヒナがふ化するとちょっと下がります。暖かい日は,給餌のためによく外に出るようになるし,まだまだヒナも小さいのでヒナ自身の温度もあまり高くないためと思います。
ヒナの生長とともに,ヒナの温度でぐんぐん巣箱内の温度は高くなります。しかしヒナの羽が生えそろうとその断熱効果でやや温度が下がり,巣立つと内外の温度差がなくなります。この巣の例では,5/31にヒナが巣立ったことがわかります。

こうして明らかになった巣立ち時期と今年の気候,そしてこれまでのデータを比べてみました。

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これまでのデータで,ヤマガラの巣立ち時期に4月までの積算気温が影響することがわかっていましたが,それをさらに補強するようなデータになりました。
今年は2010年の調査開始から最も早く巣立ち,そして最も積算気温の暖かい年でした。早かった分,繁殖に成功した巣ではヒナ数も多かったのですが,繁殖に失敗した巣も多く,例年だと繁殖した巣の大半は成功するのですが,今年は半分の巣が失敗していました。早く繁殖する食物的な有利さの反面,急に寒い日が来た時に失敗するなど,大きなリスクも抱えることになるのかもしれません。通常,失敗しても再繁殖するので,そのリスクはそれほどでもないのかもしれませんが,秩父の調査地では,これまでの観察事例から,失敗すると再繁殖しないようです。標高が高いためかもしれません。そうすると,失敗のダメージは大きそうです。



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posted by ばーりさ at 13:48| 活動報告

2018年08月22日

巣箱の回収とシカ柵の見学に(植田)

昨日今日と,巣箱の回収とシカ柵の見学に行ってきました。

見学に合わせて・・・と思っているうちに,今年は巣箱の回収が1か月以上遅くなってしまいました。
そうしたらヤマガラの巣箱がネズミ(?)の巣箱になってしまってました。
枯葉や樹皮,コケなど素材はいろいろですが,巣箱が一杯に。

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この時期の秩父は毎日のように夕立がふるので,この時期になるとネズミが雨を避けて樹上の巣箱を利用するようになるのでしょうか?それともこれまでは知らなかったけど巣箱をよい巣場所と認識してしまったのでしょうか? もし後者だとすると来年ヤマガラが使えなくなってしまったりして・・と不安です。

シカ柵は,確かに植生が回復していました。

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そこでは腰以上の高さに植生が回復していて,ウグイスも帰ってこれるかも,という感じでした。ただ,区画の広さが鳥には狭いので,どうなのでしょうか。来年お試しでICレコーダを仕掛けて様子を見てみようかな,と思います。

最後に今回のカツ丼。わらじカツ丼は2足そろってのわらじなのですが,ここはでかい分1足だけでした。衣が厚かっただけに,ちょっと油っこい感じなのですが,ネギで中和できてていい感じ。カツのサイズ的には,ネギがもっとたくさんあると良かった。

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posted by ばーりさ at 19:33| 活動報告

2018年08月15日

カルガモの雌雄と成幼の識別ポイント

今朝、東京都多摩市にある多摩中央公園の池でカルガモを見てきました。今ごろの時期でも、まだ小さなヒナがいます。でも、三日前に見たときから2羽減って6羽になっていました。

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さて、今朝撮った写真を見ながら、カルガモの雌雄と成幼の見分け方をご紹介しましょう。識別ポイントは氏原巨雄・道昭氏の日本のカモ識別図鑑を参考にさせていただきました。とても詳しい図鑑ですので、カモの観察をするときにはお勧めします。

この写真は成鳥メス。成鳥の特徴は、羽毛が丸みを帯びていること、羽縁の褐色部分に途切れがないこと、足の水かきがオレンジ色であること。メスの特徴は、ほとんどの羽毛にはっきりした褐色の羽縁があり、上尾筒の羽毛の一部にも羽縁があることです。それから、この個体は風切羽が換羽中で、新しい羽軸が生えてきています。いまは飛ぶことができません。

P1170603成鳥換羽中.JPG

次の二枚の写真は同一個体で、私には雌雄までの区別は付きませんでしたが、幼鳥です。胸の斑点が成鳥よりも細かく、縦長であること。足の水かきが灰色であること、脇腹と背の前方の羽毛が尖り気味で羽縁の先端が切れていること、が幼鳥の特徴です。脇腹より背の羽の方が特徴を見やすい個体が多いように思います。なお、秋になると第一回繁殖羽に生え替わるので、そうすると成幼は見分けにくくなります。

P1170547縦斑+灰ヒレ.JPG
P1170541縦斑+羽縁切.JPG

最後の二枚の写真は、上が幼鳥、下が成鳥オスです。幼鳥は背中と脇腹の羽が尖り気味で、羽縁の先端が切れています。成鳥は羽毛に丸みがあり、さらに雄の場合は背中後方の羽に羽縁が少ないので黒っぽく見えます。換羽中で風切りがないため上尾筒が露出していて、この部分の羽毛に羽縁がなく、色もメスより濃い黒色であることがわかります。

P1170484幼鳥肩羽小さい.JPG
P1170617羽縁ないのは雄.JPG

ところで、多摩中央公園にはコンクリートで作られた小池と、地面を掘って作られた周囲も土のままの大池があり、小池は10数羽、大池は20数羽のカルガモがいるのですが、小池は幼鳥が多く、大池は成鳥ばかりのように見えました。全個体を確認していませんし、成幼が微妙な個体もいるので断定はできませんが、幼鳥と成鳥は居場所が分かれているのかもしれません。

posted by ばーりさ at 10:05| 活動報告