2013年08月09日

ヤマガラは植物の生育時期にあわせて繁殖してる?

来週行なわれるモニタリングサイト1000の森林調査の会議のために,これまでのデータの整理をしています。これまでお見せしてきた以外に,1つちょっと興味深い結果が出てきたので,お見せします。

秩父でやっている巣箱を使ったヤマガラの繁殖時期のモニタリングの結果です。
2010年から調査をしているのですが,平均的な巣立ち時期と気象要素とのあいだの相関をとってみました。

ツバメやキビタキでは,その時期の気温が初認時期に影響するので,まずはヤマガラが巣をつくりはじめる4月と産卵する5月の気温との相関をみてみました。しかし,それらしい相関は認められませんでした。
それならば,と積算気温(日平均気温-5℃がプラスの日を積算)との相関をみてみたところ,積算気温が高い年ほど早く繁殖する傾向がみられました。まだ4年分のデータなので,もうすこしデータを蓄積しないと結論は出せませんが,積算気温とヤマガラの繁殖時期に関係があるのかもしれません。

積算気温は植物の開花開葉に影響する気象要素です。ヤマガラは気候変動で植物や昆虫の生育時期が変化しても,ちゃんとそれに対応して繁殖する能力を持っているのかもしれません。では,夏鳥のキビタキやコルリなどはどうなのか…。音声モニタリングの結果をつかってそのあたりはこれから明らかにしたいと思います。

秩父ヤマガラ巣箱.png
posted by ばーりさ at 14:04| 活動報告