先日、中央アルプスの木曽駒ヶ岳にてイワヒバリの調査をしてきました。予定よりも随分コースが西にずれてゆっくり緯度してくる台風の通過を待って、日程を調整しましたが、初日は台風に引きつられて寄せてきた雨雲の洗礼を受ける羽目に。
登っている時は小雨でしたが、これは織り込み済み。しっかりと雨具装備を整えて上を目指しました。調査地に着いた時には雨雲も切れて狙い通り。さっそく、山小屋の裏手で2羽のイワヒバリを確認して幸先の良いスタートです。
矢印の先にイワヒバリが1羽。
山頂付近で休息しながらイワヒバリを探していると、ライチョウの親子が顔を出してくれました。近くには夜の天敵からヒナたちを守るための保護ケージが設置されていましたので、昨晩はそこに入っていたのかな?などと考えながら見守りました。
ライチョウ親子のための保護ケージ
すると、カヤクグリの声の合間に、イワヒバリらしい声が遠くから一声聞こえました。最初に出会ったのとはおそらく別の群れのはず。声の方向が見渡せる場所に移りましたが、姿は見えず。歩みを進めると、裸地の割合が減ってハイマツが優勢になってきます。耳を澄ましても聞こえてくるのは、ホシガラスのしゃがれ声。時期のせいかやけに賑やかに鳴いていました。ホシガラスたちは、転々とハイマツの間を移動していて、なかなか球果にありつけていないご様子。
ホシガラス(左)と、数少ないハイマツの球果。写真の範囲では、うまく成熟していない1個しかなかった。
午後になると雨が再び降り始めましたが、気にもせず調査を続けました。やむかなと期待していたのですが、途中から本降りになってしまい調査できる状況ではなくなったので切り上げることに。その頃には、もう登山者は周りにほとんどおらず、すれ違った一人とずぶ濡れになりながらしばらく立ち話をして別れました。この日は設備のそろっている山小屋に泊まりましたが、悲しいことに登山靴の防水が賞味期限切れ?でしっかり浸透してきてしまっていて、靴下がびしょびしょ。ん〜。まだ十分使えるんだけど、買い替えないといけないのかなぁ。。
ところで、ふもとの駒ヶ根にはソースかつ丼があります。立ち寄ったお店でたらふく食べました。美味しかったですが、量にびっくりしました(笑)
この調査は、バードリサーチ調査研究支援プロジェクト2022年度のバードリサーチからの調査研究プランとして実施しています。