クマタカは国内に生息する森林性の大型猛禽類です。黒っぽい精悍なタカですが、翼が丸く愛らしくもあります。年に一度は観察しておきたくて、山の方に行くことがあります。短時間でも出会えるとうれしい鳥ですよね。
今年3月に刊行された『クマタカ生態図鑑』(著:若尾親、監修:山崎亨、平凡社)が、重版となったそうで献本していただきました。
クマタカに関することを徹底的に解説との通り、目次を見ると各部位の名称から、クマタカの概要や生態、食性、繁殖生態、行動、保全など関連するこれまでの知見が、全26章に記載されています。各章には、生態や行動の豊富な写真が添えられ、分かりやすい構成になっていて、また眺めているだけでも写真集のような楽しさがあります。
現在のクマタカのことを一から知ることができ、特に鳴き声と行動との関係、換羽、幼鳥の成長過程などは、今後調査や研究を行う人にとって役立つ情報でしょう。これを基盤にまた新たな知見が重なってゆくのではないかと思いました。
B5ぐらいの大きさで、厚さが3pほど。