去年,事務所にクモを食べにヒヨドリが来ていることニュースで報告しましたが,
ヒヨドリは蜘蛛の暮らしを知っている:バードリサーチニュース 2022年8月: 5
今年もヒヨドリがしばしばやってくるようになりました。
ただ,ちょっと覗いては,去って行ってしまいます。まだ看板にいるクモが小さいから,大きくなるのを待っているのかな? と思い,クモの大きさを測ることを試みました。
でも 1mmとかの小さなクモをどうやって測るのだろうと,クモの研究者に聞いてみたところ,ノギスをできるだけ近づけて測るか,等距離で撮影して,測るということをしているのだそうです。
ノギスは手が震えるぼくには無理な話なので,等距離の撮影を試みました。
つくった装置がこれ。かっこいいでしょ。
これを看板に押し当てて,撮影しようという企画です。そして,同様に撮った物差しと重ねると。
測れました。でも問題が2つ。
1つ目は,クモが網を張り始めるより前ならよいのですが,張った後だと,看板に棒を押しあてたときに網に触ってしまって,クモが逃げてしまうこと。9個体中3個体に逃げられました。網を張り始めるより前に撮るか,別の方法を検討した方がよさそうです。
2つ目は,時期を逸してしまったこと。どうやって測ろうか考えてモタモタしているうちにクモが大きくなってヒヨドリがクモを食べ始めてしまったのです。やろうと思った時に即座に始めないとだめですね。クモの成長が速いことを実感できたとともに,人生の教訓も得られました。
ということで,この検証は今年はできそうにありませんが,ヒヨドリとクモの関係はほかにも調べたいなと思っていることがあって,そのデータも取り始めていますので,結果が出ましたら,またブログかニュースレターでご紹介したいと思います。
2023年06月12日
今年もBR事務所にクモを食べにヒヨドリがやって来ました
posted by ばーりさ at 10:18| 活動報告