2023年4月からバードリサーチに入局した野村佳那子と申します。
この場を借りて、皆さまに自己紹介をさせていただきます。
私は一般企業での勤務を経て、オーストラリアに滞在し、帰国後は環境保全団体や人道支援団体でファンドレイジングと呼ばれる活動資金をつのる仕事をしてきました。
3年ほど前に自宅近所で初めてキビタキをみた時「身近にこんなに綺麗な鳥が渡ってくるなんて!」と衝撃を受けて以来、野鳥観察をするようになり、「野鳥の保全に自分も貢献したい」という思いから、この度バードリサーチで勤務させていただくことになりました。
私は、野鳥はもちろん生き物全般が好きで、オーストラリアに滞在していた時は、ベースキャンプでテント暮らしをしながらザトウクジラの生態調査ボランティアにも参加しました。
テント暮らしをしていた時は、みんなで海に子船を出してよく魚釣りにいきました。
釣りは、みんなで小魚の魚群を狙って集まる海鳥の群れ(海鳥の名前を聞きそびれてしまったのが悔やまれます…)を探し、そこへ船を移動させて行ったのですが、海鳥と同様に小魚を狙って集まる大型の魚が釣れました。
私はその際に、大きな魚が釣れたという喜びの一方で、
間近で見た、海鳥や鯨類、大型魚といった肉食動物と、肉食動物に狙われる小魚たちの命をかけた攻防の迫力と、水族館でのんびり泳ぐ姿とは全く違う、本気で躍動する姿のカッコよさに圧倒されました。
このような経験もあり、帰国後は環境保全団体に勤めたのですが、
そこでは、海洋資源の枯渇データを見たり、森林伐採が続くインドネシアのスマトラ島の現場視察を経験し、多くの生き物が暮らす環境が破壊されている現状に大変ショックを受けました。
そのような経験から、私は生き物の暮らしを見たり、観察することは、
環境保全に関心をもつきっかけにもなる大切な経験だと考えています。
野鳥観察をはじめてまだ間もない若輩者の私ですが、
会員の皆さまにご協力をいただきながら、野鳥観察通じて、野鳥の保全に役立つデータ収集や、
野鳥をはじめとする野生生物の保全に関心を持つ人を増やしてゆければと考えています。
2023年04月10日
新人スタッフ紹介(野村佳那子)
posted by ばーりさ at 11:45| その他