1月4日は恒例の渡良瀬遊水地でチュウヒ類のねぐら調査をしてきました。
この調査は、もう10年以上続く、栃木県のオオタカ保護基金とバードリサーチの共同調査です。
午後3時、集合場所の駐車場には栃木県内や埼玉県、東京などから10数名が集合。
その後、調査地点へ分かれてチュウヒたちの飛来を待つことに。
(調査中の様子 撮影:山ア優佑氏)
この日は、午後になると北西の強風が吹き荒れ、防寒着を着込んでも震える寒さ。
飛来したチュウヒは、ねぐら上空一帯を低く時に高く飛び周り、なかなか降りてくれません。
(ねぐら上空へ飛来したチュウヒ 撮影:山ア優佑氏)
双眼鏡で追跡後、寝床へ降りたのを確認すると、一息を付く間もなくまた次の1羽へ。
中には30分以上ヨシ原を飛びまわる個体も…。
腕が疲れ、涙と鼻水が止まらないほどのきつさ。
それでも日没20分後ごろにはすべて入り終わり、調査の達成に少し気分がハイに。
今年は、野火の影響で一部のねぐらが消失したため、分散して就塒。
結果は、4か所でチュウヒが約30羽、ハイイロチュウヒ約10羽を確認。
年末に北日本などで大雪が降ったせいでしょうか。
過去の最多個体数には及ばないものの、昨年や一昨年より多い数です。
寒風の中、頑張っていただいた参加者の皆さんに感謝です。
この結果はチュウヒ保護ネットワークの全国チュウヒ類個体数調査に提供されます。
今冬のチュウヒ類の生息状況はどうなのでしょうか。
渡良瀬と同じように記録数が多いのでしょうか。楽しみです。