シダレザクラやソメイヨシノの花がひと際鮮やかに輝いていました。

(今朝の公園の風景)
穏やかに晴れた公園。
日本庭園からウグイスの囀りが聞こえてきます。
さらに、サクラの枝ではシジュウカラのつがいが採食中。
忙しげにサクラの花を覗きまわっていました。

(シダレザクラの花にやってきたシジュウカラ)
さて、今日で2020年の調査も終わりです。
この冬の公園の鳥たちの記録状況を振り返ってみます。
今シーズンはやはり鳥たちが少なかったことがあげられます。
特にアトリ科の鳥たちで顕著でした。
マヒワはまったく記録されませんでした。
アトリも秋口に数回記録されただけです。
例年、春先には間近で姿を見せてくれるシメ。
今シーズンは1月ごろまでは3〜5羽が記録されました。
しかし、2月以降はせいぜい1羽です。
シメの少なさは下の図からも見て取れます。

(直近の3シーズンの10日ごとのシメの最多記録個体数の比較 赤が2020年冬)
公園でのシメの主要な食物はカエデやユリノキの種子です。
昨秋はカエデやケヤキの種子が不作でほぼ皆無でした。
ユリノキの種子も少なめでした。
シメが少なかったのは公園に食物が少なかったためと思われます。
他にアオジの少なさも挙げられます。
例年、冬の期間には2〜3羽がほぼ毎回記録されます。
しかし、今年は12月から3月まで皆無でした。
郊外の踏査地でも少なめでした。
とすると宇都宮市では渡来数自体少なかったのかもしれません。
さて、この調査も来週から18年目に入ります。
早くもハシボソガラスは抱卵中です。
シジュウカラも営巣場所を探して樹木の洞を覗いていました。
サクラの季節が終わるとササゴイたちの季節です。
今年は何つがい営巣するのか今から楽しみです。
今朝の記録種数:17種 記録個体数:97羽
参加者:6名
次回は4月3日、午前7時からです。ご参加いただく場合はマスク着用でお願いします。
担当:BR平野