2021年03月04日

コアジサシの繁殖時期にご配慮ください-大阪夢洲

残念ながら巣立つことはできなかったのですが、昨年大阪の夢洲でコアジサシが卵を産みました。
その後、地元の保全団体が中心となって要望し、大阪港湾局がコアジサシの生息環境の整備にご協力いただけるところまで漕ぎ着けました。
しかしながら、今年、コアジサシが渡来してくる5/4に大規模な花火大会が当地で計画されていることを知る事となりました。せっかくの環境整備が徒労に終わってしまうことを避けるため、開催時期の再考を要望し、バードリサーチも賛同しました。
http://www.nature.or.jp/action/yumeshimamirai/20210303statement.html

コアジサシは、冬はオーストラリアなどで過ごし、夏鳥として日本に移動してくる渡り鳥です。
広い河原、砂浜や砂利敷の工事用地などで、コロニーをつくり集団で繁殖します。近年は、繁殖に適した場所が減ってきており、環境省レッドリストでは絶滅危惧U類、大阪府のレッドリストでは絶滅危惧T類に分類されています。
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国際間を移動する渡り鳥は多国間で協力が必要です。生物多様性を保全するための配慮をお願いしたいと思います。
posted by ばーりさ at 12:53| 活動報告