昨日のセミナーに続いて、調査実習を三番瀬、谷津干潟で行いました。
○三番瀬
午前中は三番瀬でスズガモの群れの調査実習です。まずは20羽くらいの小さな群れを各自で数えてみました、すると20羽程度でもなかなか一致せず、カウントの難しさを実感しました。特に、スズガモの中に他の種も混じっていたので、そこに気づくかどうかや、重なっているところを気づくかどうか、が差につながったのだと思います。その後、いくつかの群れを数えたり、識別ポイントを習い、最後に1000羽以上いると思われる群れを数えました。
また、カウント練習だけでなく、調査をするときの時間帯や時期や天候などをどうやって決めているのかなど、調査をする聞いておきたいポイントも教えていただきました。
講師の箕輪さんのカウンター。一度に最大5種まで数えるとのこと。真似できる気がしませんでしたが、せめて3種は挑戦したいところ。
○谷津干潟
午後は谷津干潟で実習を行いました。初めに谷津干潟自然観察センターにて、谷津干潟の成り立ちについて、センターの方からレクチャーを受けました。なぜ、あの一角だけ干潟が残ったのか、などを教えてもらいました。なんと、現在の谷津干潟の部分だけ国が管轄していて、周りは千葉県の土地だったので、国の管轄部分だけが残ったのだそう。意図的に残したわけではなかったのですが、結果的に一部でも残されたのは幸いでした。
そして、実習へとうつましたが、なんとカモ類がほとんどおらず、カモのカウントの練習ができませんでした。苦肉の策として、箕輪さんから、谷津干潟にいる全種のカウントをしてみよう、と提案していただき、水鳥だけでなく陸鳥も含めたカウント練習をしました。これが意外と面白く、30分ほどの調査時間、おそらく全員が集中力を切らさずに探してカウントしていました。その結果、なんと40種にもおよぶ種が確認されました。ちょっとした競技のような調査になり、面白かったです。
帰りがけに、こういうイベントをもっとやりたい!という嬉しい感想もいただきました。楽しくスキルを身につけて調査に参加できるような仕組みができればいいなと改めて感じる1日となりました。
ご参加頂いた皆さま、講師の箕輪さん、ありがとうございました。
谷津干潟について真剣にレクチャーをうける人々