東京都鳥類繁殖分布調査で未調査コースが残っている奥多摩方面にほぼ毎週末、調査に行っています。6月21日は会員さんと共に日の出山の調査コースに向かいました(コースはこちら)。このコースはケーブルカーに乗っていく必要があるのですが、ケーブルカー乗り場に着くと、雨がひどかったので、このコースは諦めて、同じく未調査の日原のコースの下見に向かいました。
幸運なことに日原につくと、雨は降っていなかったので、そのまま調査する事にしました。この時期でもミソサザイはさえずっていましたが、繁殖期の後半で、少し遅めの時間帯というのも影響してか、開始直後は鳥の声はあまり聞こえませんでした。さらに渓流沿いのコースという事もあって、水の音で、聞き取るのが困難でした。こういう状況になると、(鳴いている気がする)、となって疑心暗鬼になってしまうことがあるのですが、複数人いたため、お互いに確認しながら実施しました。
渓流から少し外れると、オオルリやキビタキが頻繁に確認できるようになり、1000mを越えたあたりからはコルリのさえずりも確認できました。一方、いてもおかしくないセンダイムシクイの声は1回確認できただけでした。他の奥多摩方面の調査地でもあまり聞けなかったので、少し気になっています。来年の調査でも注意したいと思います。
だいぶ、繁殖も終わりに近づいているようなので、今年の奥多摩調査はこれで最後になりそうです。本調査にご参加頂いている方で、まだ2回目の調査を実施されていない方は、どうぞ無理せず、来年に回してください。