全国的に増加していると考えられるコブハクチョウ(参考)。越冬期の現状を見るために手賀沼に行ってきました。手賀沼のコブハクチョウは1973年に初めて記録され、1990年に繁殖も確認されました(斉藤1995)。その後、観察個体数は増加し続けています(小田谷 2019)。
我孫子市鳥の博物館の近くから手賀沼を見ると早速、数羽のコブハクチョウを確認することができました。その後、用水路(写真)や土手(写真)でも観察することができました。
また、下手賀沼ではコブハクチョウの群れを見ることができました(写真)。
この群れの周辺では、ユリカモメやドバトの群れもいたので、給餌場所と考えられます(写真)。
1日で手賀沼全体を見ることはできなかったのですが、今回の視察では思っていたよりもかなり広範囲で観察できました。
日本で観察されるコブハクチョウは観賞用などの目的で持ち込まれたものが増えてきたもので、今後も増え続けると、在来種や生態への影響が拡大される事が予想されます。まずは現状を知るためにもコブハクチョウの情報は今後も収集していきます。