毎年1月4日は渡良瀬遊水地でのチュウヒ類の就塒調査の日です。
現在、この調査はバードリサーチと宇都宮のオオタカ保護基金との共同調査となっています。
有志で始まった調査も今年で25年目です。
日中、ヨシ原などに広く分散して採食しているチュウヒたち。
夜は決まったねぐらへ戻ってきて就塒します。
そのため、正確な個体数を比較的容易に数えることができます。
今回は、神奈川県や東京、埼玉、群馬、栃木などにお住まいの22名が参加されました。
今年は4日が土曜日とあって、メインの調査地は一般の観察者の方も大勢来ていました。
15時30分ごろから5か所に分かれて調査開始です。
経験から穏やかな快晴の日は、遅くなってからねぐらに戻ってくることがわかっています。
今回も多くの個体が日没後30分ごろにヨシ原に降りました。
なかなかヨシ原に降りないため、この調査は結構疲れます。
(チュウヒの飛来を待つ調査中のメンバー)
夕暮れのなかヨシ原の上を飛び交うチュウヒやハイイロチュウヒ。
その姿は調査の疲れや寒さも忘れさせてくれます。
結局、今回はチュウヒが20数羽、ハイイロチュウヒが約10羽でした。
昨年よりチュウヒは少なく、ハイイロチュウヒは少し多いことがわかりました。
チュウヒが少ないのは北日本の積雪が少ないためでしょうか。
それとも台風の大雨による出水で渡良瀬遊水地のネズミ類が少ないためでしょうか。
なお、過去の調査から両種とも周期的に記録数が変動することがわかっています。
はたして、来年は増加するのでしょうか。
それともさらに減少するのでしょうか。
今から楽しみです。バードリサーチ:平野