秋ですね。関東でも、もうコガモがやってきているそうです。今年のガンカモ・シーズンの始まりに、昨年・一昨年(2017/18年と2018/19年)の初認・終認時期を調べてみました。と言っても、いちばん数の多いマガモと、渡去時期が遅いキンクロハジロの2種だけなのですが。初認・終認の早い・遅いは、記事の最後に付けてある個体数変化グラフから読み取っています。
マガモでは2018年の初認が早く、終認が遅い傾向があったようです。差があったのは北日本の越冬地でした。一方、キンクロハジロは調査地数が少ないので、何とも言いがたい結果でした。ただし両種とも、2年で差がない調査地がほとんどでした。
2019年は1-2月が昨年より暖かく、3-4月は逆に昨年より寒くなりました。マガモがいなくなるのは4月なので、宮城など北の越冬地では低温の影響があったのかもしれません。宮城より北の調査地は中継地で移動途中の個体が通過しているので、多少の気温の違いには影響されないのかもしれません。
マガモの初認・就任時期。最大個体数が300羽以上の地点を比較。
キンクロハジロの初認・就任時期。最大個体数が100羽以上の地点を比較。
季節変化のグラフです。両年とも観察頻度の高かった調査地を比較しました。グラフ右端が0羽まで記録されていない場合に、強制的に0羽の点が打たれているのでご注意下さい(作図プログラムのバグのようです)。