2019年06月14日

NZからのムナグロの渡り(守屋)

この春のムナグロの顛末。

すこし震えるような経験をしたので報告します。

ムナグロの越冬地であるニュージーランドのPukorokoro Miranda Naturalists 'Trust(以下:ミランダトラスト)が、ムナグロの保全のために衛星追跡発信器を装着した3羽のムナグロ(アマンダ、ジョジョ、ジム)を放鳥したことが始まりです。

4月にニュージーランドを出発した3羽のうち2羽が日本にノンストップで渡来しました。
うち、アマンダは千葉県で発信が確認されたとミランダトラストからの情報が環境省の市川さんに入り、その連絡をもらいました確認しようとしましたが、その後発信器に異常があるのかアマンダの連絡が途絶えてしまいした。また、ジョジョは新潟県十日町で発信が確認されたとのこと、個体は見つかりませんでしたが、周囲の環境についてTwitterやML、BRの会員に情報提供をお願いしたところ水田耕作や環境について多くの人が写真や情報を寄せてくれました。

そんな時、伊豆沼・内沼環境保全財団の嶋田さんの紹介を受けた城県の狩野博美さんから、標識付きのムナグロについて問い合わせがありました。Facebookのシギチドリ標識グループに掲載して問い合わせたところ、ミランダトラストのDavid氏が、行方不明だったアマンダと確認。David氏は再発見に大変喜んでいました。私は全く予想しておらず、こういう偶然もあるんだと驚嘆していました。後々よく見るとアンテナが出ていましたが気づけていませんでした

その後発信器の状況から5月中旬にジョジョはアラスカに向かい、アマンダもどうやら同じ目的地に向かったようで、現在、2羽はアラスカの繁殖地について70kmほどしか離れていないところにいるとのことです。ちなみに残る3羽目のジムは、グアムにしばらく滞在したのち、中国中部沿岸を経由しロシア北極圏の高地に向かっているとのこと。

東アジア-オーストラリア地域フライウェイパートナーシップの枠組みが我々をつないでくれましたまたハイアマチュアの多い日本のバーダーのすごさも垣間見えた気がします。

ムナグロの中継地として日本の水田地帯は重要な役目を果たしているとの報告もあります(水鳥通信7号)。
今後も国際間で協力してムナグロの生態解明や保全が進めばより良いと思いました。

彼らの移動についての詳細は以下のホームページにあります。
Pūkorokoro Miranda Shorebird Centre
http://www.miranda-shorebird.org.nz/

ムナグロ足環.jpeg
写真 狩野さんが撮影されたムナグロのアマンダ
posted by ばーりさ at 04:51| その他