バードリサーチでは鳥類の調査員を増やすために株式会社エイジスとの連携を始めています。今回は調査の研修を実施しました。
鳥類のモニタリングによる環境調査は、主に個人のボランティアによる調査によって行われていますが、調査員確保はどの調査でも課題にあがっています。そこで、これまでほとんどおこなわれてこなかった、NPOと企業の社会貢献活動によって、鳥類のモニタリングによる環境調査の実現を目指しています。
エイジスは、国内棚卸ビジネスを展開している、いわば「カウントのプロ集団」です。エイジスのカウントのノウハウと,バードリサーチの鳥類調査のノウハウを合わせることで、「鳥類調査の調査員不足」の解消を目指しています。
今回の研修会は、まずエイジスの本社で座学を実施しました。カモ類や鳥の生態や双眼鏡の使い方などをレクチャーしました。
続いて、本社近くに流れる花見川河口でカモ類のカウント練習を実施しました。
腰につけている機器は棚卸の際にカウントするときに使用してるもので、今回もこの機器を使って鳥をカウントしてみました。バードリサーチの神山、佐藤と、エイジスの社員でそれぞれカウントしましたが、初めてのカウントとは思えないくらい、皆さん数がほぼ一致していました。続いて、白鳥の郷に行って、ハクチョウ類のカウントの練習をしました。この日は600羽近くがいましたが、こちらも早さ、精度共にバードリサーチのスタッフとほとんど変わりありませんでした。
研修をしてみて、これまで考えていた以上に新しい可能性を感じました。企業とNPOのそれぞれのノウハウがうまくマッチすれば、今までの課題を解決できるはずです。
次は1月31日に宮城県の鳴瀬川でバードリサーチと共同で、ガンカモ類の調査を実施します。
調査の詳細は、株式会社エイジスのニュースリリースでご覧いただけます。