2018年09月25日

下村兼史 生誕115周年− 100年前にカワセミを撮った男 本を頂きました(佐藤)

村兼史 生誕115周年− 100年前にカワセミを撮った男 写真展に行ってきました。
100年前の写真だと侮っていましたが、現在の機材を使っても容易に取れないような写真が数多く展示されていました。
特にすごいと思ったのは、ジュウイチがコルリの巣に産卵する瞬間をとらえた写真です。

私はカッコウ類の托卵の研究を10シーズンしていたので、産卵の瞬間の撮影がどれだけ根気のいる事かを知っています。
現在では同時に複数の巣を長時間、撮影する事ができるので、私たちのグループでは数千時間、仮親の巣を撮影してきました。膨大なビデオデータの中で、托卵の瞬間をとらえたのはわずか1回です。
産卵の瞬間を撮影する目的でビデオを撮影すればもう少したくさん撮影できたかもしれませんが、それでも簡単に撮影できないこの行動を、下村さんは3年かけて撮影したそうです。

実はこの写真について、展示の前に問い合わせがありました。大した有益な情報を提供できなかったのですが、ご厚意で写真展の本を一冊頂きました。ありがとうございます。

展示会は明日まで開催しています。お時間がある方は是非行ってみてください。
http://www.yamashina.or.jp/hp/hyohon_tosho/shimomura_kenji/shashinten2018.html

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posted by ばーりさ at 16:38| 活動報告