電子工作戦隊です。
さて、自宅の庭に設置した水場に訪れる鳥を自動観察しようと、前回ブログで紹介した水場カメラを試運転しています。
台風や豪雨などで止まったりもしましたが、最近(多少?)安定して来ました。
前回ブログで紹介したシステムにセンサーによる計測を加えています。
[AE-BME280]とうモジュールで1.0×1.5cmと小さな温湿度気圧センサーです。
現在は、二つのスクリプトが作動するようになっています。
〇焦電型赤外線センサー(人感センサー)で鳥の訪問を感知しカメラで撮影、同時に温湿度気圧を計測し、データを蓄積、Twitter(@cameramoriya)に投稿。
〇1時間ごとに温湿度気圧を計測し、環境データを蓄積。
鳥が訪問した時の環境データと、1時間ごとのデータの2通メールが毎日届きます。
自宅庭は公園に隣接していて、水場(バードバス)はお皿状の器に水を入れ5cmほどの石を二つ置いています。
水場カメラはタッパーに入れ、20cmほど離し三脚上に固定してあります。
さて、送られてきたデータから8月25日~8月30日までの訪問状況をグラフにしてみました。
赤線が気温(℃)、青線が湿度(%)、黒い点がシジュウカラが訪れた時間の温度と湿度です。
訪れたのはすべてシジュウカラでした。メジロやヒヨドリ、エナガなども周囲にいますが、今回は水場ではとらえられませんでした。春先はエナガも来ていたので、季節にもよるのかもしれません。
シジュウカラは午前中の訪問が多く、雨模様の27日は訪問がありませんでした。雨の日は乾かないから来ないのでしょうか。
また、暑いから来るというわけでもなさそうで、毎日お風呂に入るといった習慣的なもののような印象です。
今後も継続して年間の利用する種や状況を確認してみようと思っています。
改良点として、
赤外線センサーは、暖められた木や葉が動くと作動しますので誤作動も多く、上から下向きにカメラを向け葉などが写らないように工夫するか、何も写ってない場合に送信しないなどの工夫をしてみようと思います。
センサカメラは巣箱の観察にも応用できると思うので、初冬には巣箱カメラの工作も紹介したいと思います。
ーーー参考ーーーーー
〇材料や設置場所〇
【材料と材料費】
材料費が合計で5000〜10000円ぐらい。様々に組み合わせることができるので工夫次第といったところです。
Raspberry Piも最新モデルは6000円程するのですが、性能がいいので設定は楽です。
最新モデルで設定して、野外で動かすときには安価な小型モデルというのが扱いやすいかもしれません。
カメラもいろいろなものが販売してあります。夜間撮影できるものもあります。
Raspberry Pi (小型のマイコンボード)ZERO WH 1800円(小型モデル)
MicroSD 8GB Class4以上 800円〜(各メーカ)
Raspberry Piのカメラ 1200〜4000円(アマゾン)
焦電型赤外線センサー 500円(秋月電子通商:[SB412A])
温湿度気圧センサー 1080円(秋月電子通商:[AE-BME280])
ジャンパーコード、ブレッドボード
防水ケース(タッパー利用)
三脚
【初期設定に必要なもの】
私は家にあったものを利用しましたが、以下のものが設定に必要となります。
USBキーボード、USBマウス、USD電源アダプタ、HDMIコード、ディスプレイ、パソコン
【水場を置いた自宅庭の環境】
電源が必要なので屋外の外部電源から15mほどコードを引きました。
データや映像を送るために自宅Wi-fiが届く所に置いています(MicroSDに溜めていくこともできますが回収が必要です)。
水場カメラを作製したい方がおられましたらご連絡ください。協力します。