2018年07月06日

カワウのコロニー調査 in 淡路島(高木)

 関西広域連合(近畿圏の府県市の行政の集合体)から委託を受けて、6府県のカワウの生息状況を調査しています。実際の調査は、地元におられる会員の方や調査協力者の方に実施してもらっていますが、中には調査が難しいねぐらやコロニーがあります。そこで、調査方法の改善などで、より正確に調査できるようにしたり、調査者の負担を減らしたり、というバックアップをしていく予定です。

 今回は、夏は薮が深く観察地点まで到達するのが大変で、調査ができないと報告を受けていた淡路島のコロニーに行ってきました。そのコロニーは、確かに、周りを住宅や、不法投棄のゴミや、トゲのある木や、濃い茂みが取り囲んでいて、どっから新入したらいいか悩む場所でした。事前に、現地の情報を、日ごろ調査していただいていた方から受け取っていたので、何とか、ねぐらが見える場所まで、行くことができましたが。。。近くを通るだけでは、こんなところに池があるとは思わないですし、カワウのねぐらの存在にも気づかないかもしれません。
 苦労して眼前にカワウのねぐらが見えた時、ちょっと感動しました。最高の立地です。彼らにとって。海に面していて、誰も人間は接近できない場所で、程よい開放水面、岸にせり出す樹木。まさに、楽園です。ここ、当然選ぶよね〜。と思うようなところでした。


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右手奥が海、写真左の池の対岸画面から外れた位置にカワウのコロニーがありました。

調査した日は、豪雨が始まる直前で、雨で調査はできないかもしれないという
可能性もある中、乗り込みましたが、幸運にも雨はほとんど降らず、
陽ざしが陰って、かえって涼しくて助かりました。
(調査後、神戸の宿では、携帯がけたたましく、避難勧告のアラームを
 響かせていましたが。)
そんな、好条件だったので、ついでに、個体数と巣数もカウントしてきて
しまいました。そのせいで、同行してもらった同僚の加藤貴大君は、
ほぼ最終の新幹線で帰宅、家に着いた頃には日付が変わっていた
そうです。ごめんね。(私は翌日大阪で会議のため、宿泊)

さて、本来の目的の、今後の調査のための、改善策ですが・・・。
ちゃんと仕事をしてきました。今まで使っていた調査ルートとは別に、
もう少し楽に観察できる地点に到達できるルートを発見してきました。
これで、少しでも、調査していただいている方の負担が減ると良いのですが(^^;

この冬には、別の場所のバックアップを予定しています。



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明石海峡大橋は立派でした。加藤くんは、お土産にたまねぎをたくさん買って帰っていきました。



posted by ばーりさ at 00:00| 活動報告