【フィールドノートの使い方 第5回】
野鳥記録を入力する画面にある「周辺でよく見られる種」ボタンは、これまでは過去の繁殖分布調査などのデータベースを元にして、その地点の予想種リストを表示していました。この従来の予想方法に加えて、観察地点から半径10km以内で記録されている種を近くから順にリストの上位に表示するようにしました。
現在は入力している月の記録(いまだと4月)から予想種リストを作っていますが、次回の更新では、4/15-8/30を繁殖期、9/1-4/14を越冬期として、同じ季節の記録からリストを作る予定です。なお、予想種リストに表示されるのは1日前の記録からです。非公開設定された調査地や種の記録、システムが非公開にしている希少種は、周辺の記録から抽出されることはありません。(環境や標高などから予想して表示される種に希少種が含まれる場合はあります)
追記(2018-05-30):繁殖期・越冬期の記録を使って予想種リストを表示するようにしました。ただし、日単位の抽出にするとプログラムの変更が多くなるので、月単位にしました。繁殖期は5-8月、越冬期は9-4月です。各期間内の日付で入力すると、繁殖期または越冬期の記録種から予想リストを表示します。
下の画面は、私がこの土日に行ってきた富士山の須走の予想種リストですが、このように周辺の記録がある場所ではドンピシャの種リストが表示されます。全国の主な探鳥地でみなさんに記録をしてもらえたら、使い勝手がよくなりますので、ご協力をよろしくお願いいたします。
ところで、皆さんの調査地のアイコンが増えていくと予想種リストの精度は高まりますが、データの閲覧に困ることになってきます。自分が行きたい場所にどんな種が出ているのか、ひとつひとつ調査地アイコンをクリックし、さらに各日付をクリックしないと見ることができません。対策として、全国で主要な探鳥地のポリゴンを設定し、その内側で記録されたデータを集計して表示するということを予定しています。便利な探鳥地ガイドになるはずですので、ご期待下さい。
各調査地アイコンについても、閲覧モード(青いアイコン表示)では日付ごとの記録ではなく、記録種の一覧を出すように変更する予定です。
追記(2018-06-07):周辺で記録されている」種を予想リ種リストに表示するとき、次のようなルールを使っています。
・半径10km以内で検索した地点からの距離が近い種の順位が高い・記録回数が多い種の順位が高い・数の多い種(記録にある個体数ではなく一般的に多い種)の順位が高い
(神山)