2018年04月26日

登山者に鳥の調査に興味を持ってもらうために 〜モンベルクラブフレンドフェア横浜に出展してきました〜

3月17日(土)と18日(日)にパシフィコ横浜で開かれたモンベルクラブ・フレンドフェア2018春 横浜でホシガラスの調査の宣伝のため出展してきました。9名もの会員さんに協力していただいたおかげで、たくさんの方に宣伝や紹介、鳥の分布や個体数を調べる活動の意義を伝えることができました。2日間で442家族(お一人の方も含む)の方に立ち寄っていただき、その多くの方が話を聞いていってくださいました。ホシガラスになったつもりで上空から見たハイマツの森の中から球果を見つけるゲームや、ハイマツの球果の実物、鳥の写真やホシガラスの分布図の映写などで集客する工夫もしました。この出展を機に、調査に参加してくれる方が増えればと願っています。

モンベルイベントcollage.jpg

ホシガラスの目撃情報募集の宣伝
 絶滅の危機に瀕しているわけではない鳥を調べることを不思議に感じる方が多かったと思いますが、今、どれくらい生息しているのか調べてデータを持っておくことの意義は、少し説明するとすぐに理解してもらえました。最初は怪訝な顔をされていた方に「良い活動ですね」と言ってもらえることが何回もあり、このイベントに出展して良かったと感じました。
ボランティアで出展に協力してくださった会員の方も、調査の意義を上手に来客者に話してくださっていました。パンフレットを持って帰ってもらう以上のことを多くの来客者の方に伝えられたのは、ボランティアの皆さんのおかげだと思います。本当にありがとうございました。
 バードフェスティバルのような場所だと、参加している方の多くが鳥の調査の意義を知っています。一方、普通のイベントだと自然や生き物に興味がない人が多く、こちらが伝えたいことが上手く伝わらない場合もあります。今回のモンベルのイベントでは、登山など野外活動を楽しんでいるバードウォッチャー以外の方が多く参加されているようで、良い宣伝になりました。

ホシガラス調査パンフcollage.jpg
配布したパンフレット。表面はホシガラスの目撃情報を集める調査の案内。裏面は、ライチョウやイワヒバリ、ルリビタキなど、高山の鳥の中でも目撃する可能性の高い種をピックアップしてその生態などの解説を載せました。調査案内だけのパンフレットよりは、受け取ってもらいやすくなっていたのではないかと。

缶バッチやゲーム、ホシガラスの食痕で集客
 パンフレットを配ったほか、「いきものパレット」さんにデザインしてもらったマグネット式の缶バッチを販売したり、缶バッチを景品にゲームもしました。上空から撮影したハイマツの写真の中から、自分がホシガラスになった気持ちで球果を探し、全部でいくつあるか当てる、というゲームです。オトナにはしんどいばかりのゲームですが、子供はみんな夢中で数えていました。正確に数えるには、どれを数えたか記憶しておく力と数をカウントし続ける集中力が必要です。難易度は高かったのですが、十数名の子がピッタリの数字を答えていました。
 また、ホシガラスを研究されている西教生さんからお借りしたハイマツの球果(国立公園などからの持ち出しは基本NG。許可をとられているものをお借りしました。)の実物と食べ痕を展示して、実際に実の詰まっている球果と食べた痕を持ってもらい、重さの違いを感じてもらうということもしました。これは、大人も子供も興味を持ってくれて、生き物への興味を引き出すことができたように思います。バードリサーチの調査の紹介パンフレットも台に置いて配っていたのですが、思いのほか、これを手に取り、中を読んでから、持っていく方が多かったのも驚きでした。今も定期的に入会してくれている方がいますが、モンベルクラブフレンドフェア横浜がきっかけで入会したり、調査に参加してくれるようになった方がたくさんいるとしたら、うれしいです。

調査プロジェクト ホシガラスを探せ!!
http://www.bird-research.jp/1_katsudo/hoshigarasu/

posted by ばーりさ at 15:44| 活動報告