2018年03月07日

市町村の役割が高まるカワウの管理(高木)

 2月27日に環境省の業務でカワウの管理についての検討会を開催しました(環境省報道発表資料 平成29年度特定鳥獣(ニホンジカ、イノシシ、クマ類、ニホンザル、カワウ)保護及び管理に関する検討会の開催について https://www.env.go.jp/press/104838.html )。テーマはねぐらの分布管理でした。
 近年は、ねぐらが住宅の隣にできて住民が市に相談したり、水産被害に悩む漁協が県ではなく直接市にかけあうことで、地域単位の判断でねぐらの除去が行なわれることが増えてきています。広域で考えなければいけないカワウのねぐらの分布管理ですが、「事件は会議室で起きているんじゃない。現場で起きているんだ」という古いネタのジレンマに直面しているわけです。
 背景には、鳥獣害などの対策予算を市町村が持つようになったことも関係しています、たぶん。そのため、分布管理に限らず市町村の役割が増えてきているのでしょう。都道府県と市町村が上手くタッグを組んで取り組んでいけるかどうかが、実効性のある保護管理を続けていけるかどうかの鍵を握っているのかもしれません。
 そんな意味で、一昨日専門家として呼ばれて行った広島県カワウ対策協議会の一幕は未来を感じさせてくれるものでした。県のカワウ対策について協議する場で、市の担当者が市が実施しているカワウ対策について事例発表をしてくれたのです。往復10時間の日帰り出張が報われた思いがしました。
 カワウの仕事は生息状況や行動圏の調査から、行政のバックアップに主軸が移っていますが、行政の求めていることに応えるのが仕事だとは思っていません。カワウたちのために、こうあるべきだと思う管理の方向へ、行政を上手く促していくことが大事だと思っています。「都道府県と市町村が上手くタッグを組んで」を形にしていくために、どんなことが必要か、もう少し思案を重ねてみようと思います。

15203988701930.jpg
posted by ばーりさ at 14:51| 活動報告