2017年12月26日

都立高校で野鳥の授業をしてきました。(守屋)

先週末に、昨年に引き続き都立科学技術高校の生徒たちに野鳥観察と野鳥調査の授業を行ってきました。

3日間のコースなのですが、私と奴賀さん(日本野鳥の会レンジャー&BR嘱託研究員)は2日目から参加です。

この授業では、1日目に科学技術高校の近くの猿江公園、2日目に新宿御苑で野鳥を観察します。
お父さんが野鳥観察が好きという経験者もいましたが、バードウォッチングほぼ初めてという生徒が多かったようです。
私達が担当した新宿御苑では、定番のヤマガラやハクセキレイに加え、オシドリやオオタカ、カワセミなどなかなか内容の濃いバードウォッチングになりました。一羽一羽の鳥に感動する生徒たちを見ると、もう親の目線ですね。
普段これほどの鳥が身近にいるということに気づけてもらえたようです。
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そして、生徒たちは最初の二日間で鳥に関する疑問や調べてみたいことを観察の中から考えてもらい、3日目の座学で研究計画案を作って発表してもらいました。
座学のテーマは”研究目線で考えよう”です。まず、問題の設定や疑問の解決の方法、仮説を立てたり、それを証明する調査や研究の計画についての概論を説明し、個々のテーマをグループワークで話し合いました。

先入観がないところから来る個性的な視点!のテーマを、漠然としてるので焦点を絞ったり、比較するための対象はどうするのか考えたり、その調査は実施可能なのかなどを話し合い、また我々もアドバイスなどして議論を深めました。

既存の文献にあたる時間もないので、簡単な仮説検証を考えてもらったのですが、
”疑問→なぜだろうと理由を考える→仮説をたてる→証明する→調査方法を考える”
といった上記のような流れで、みんな考えをまとめることができ、各自が面白い研究計画を立ててくれました。
実際の研究計画とする際には、既存の文献を調べたりアドバイスを受けたり、よりブラッシュアップする必要がありますが、なかなか面白い発見がでてくるかもしれません。

生徒たちには、意見を出し合って議論し合うというのも、新鮮だったようで感想も好感触でした。

私達にとってもこのような授業の機会を与えてもらって、非常に勉強になりました。
詳細な野外の観察結果から疑問を見つけるようなプロセスも入れられると、もっと生態学に親しみを感じてもらえるかもしれないなと感じたので、今後も改良していきたいと思ってます。

疑似科学という言葉が巷を騒がせることが多いですが、証拠がないものを盲信せずに論理的な考え方を身に着け、大研究者となって将来バードリサーチニュースを飾ってほしいなあと思ってます。わりと本気で。
IMG_2513.jpg御苑のカワセミ
posted by ばーりさ at 14:07| 活動報告