シギチドリのモニタリングは、干潟や砂浜など海辺の場所と沼や水田などの内陸の場所があります。
今日実施した水田の調査地は、徐々に稲刈りが終わり水田が広く切り開かれてきました。
シギチの中でも淡水の環境を好む種を期待していたのですが、今回は、ヒバリシギの幼鳥とジシギ類が観察されました。
ヒバリシギ(photo by 柴田絵里)
広大な水田地帯に1羽のみとは寂しい限りですが、よく見ると赤っぽい色や白色や黒い羽軸の背面のカラフルさ、お腹の白さなどが美しいです。シギは開けたところでじっくり観察することができます。
10月初旬ごろまでは渡り鳥の季節が続きますので観察にお出かけしてはいかがでしょうか。
また、このちょっと前の時期から水田地帯でよくいるのがジシギ類です。
識別の困難さから避けられることも多いのですが、この時期数種がいてまたとない観察のチャンスです。
さらに、見てもよくわからないという方のために朗報もあります。
今年の日本鳥学会大会で、「みんなで調べるジシギの渡り」(筑波大学総合研究棟A:9月15日 18:30-20:30)というジシギ類の自由集会があります。興味のある方はぜひ参加してみてはいかがでしょうか。