2017年05月31日

ウグイスに次いで,コルリ・ソウシチョウも消失 秩父大山沢1回目調査(植田)

「ピッ ピピピ ピピピ」昨晩ダイソーで買ったばかりの目覚まし時計の音。
深夜2時半。車の扉を開けると東京では見られない天の川,そして,冴えたトラツグミの声が響きます。今年も大山沢の調査スタートです。
ヘッドライトを頼りに,調査地へと登っていくうちに空が白み始め,星が少なくなってきます。そうすると聞こえてくるのがコノハズクとヨタカの声。朝早くから登らないとたどりつけない大山沢だけど,これがいいんですよね。

大山沢の森で年々すすむスズタケの消失。今年はさらに進んでいました。昨年は枯れてしまい,葉もなくなり「茎の林になってしまった」と報告しましたが,それがさらに疎らに。
去年記録できなくなったウグイスは今年も聞かれず,そして去年は記録されたコルリとソウシチョウも,今年は記録できませんでした。コマドリは調査範囲外でわずか1羽のみ。藪の鳥たちは壊滅状態です。2回目の調査でもう一度探そうと思いますが…。

大山沢には昨冬にシカ柵が設置されました。いち早く設置した秩父演習林では,地上に草が生えはじめ,かなり前に設置したところは低木が繁茂しています。
大山沢もだんだんスズタケが復活してきて,藪の鳥も復活してくれるのでしょうか?
シカ柵.jpg 秩父のシカ柵内の植生の様子

今回は,帰りに青梅をまわってきたので,そちらでカツ丼。普段の倍くらいの値段のするカツ丼でしたが,それだけの良いお味でした。
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posted by ばーりさ at 19:55| 活動報告