2016年12月25日

新型ドローンでガンカモ調査に行ってきました

先月のバードリサーチニュースでご紹介したように、ドローンで空撮した写真を画像処理ソフトに読込んで、ガンカモ類を自動認識させて数をカウントする実験をしています。今月購入した新しいドローン(Phantom4 Pro)で、初めての撮影をしてきました。このドローンは飛行時間が長くなり(仕様では30分)、カメラは1インチセンサーを搭載しています。ガンカモ類の空撮カウントは、モニタリングサイト1000の一環として実施しています。

白鳥の自動カウント
伊豆沼白鳥カウント.jpg上記のバードリサーチニュースでは真上から撮影したオオハクチョウの自動カウントをしていますが、ハクチョウのように大きくて色の目立つ鳥は遠方から撮影した写真でも自動カウントができそうに思えたので、今回は高度90mから斜め方向に撮影した写真で自動カウントをしてみました。撮影は12月19日に宮城県の伊豆沼で行いました。写っているのはほとんどがオオハクチョウで、コハクチョウがわずかに混ざっています。自動カウントの結果は537羽で、もとの画像に自動認識した黄色い輪郭を重ねてチェックしたところ、ほぼ正確にカウントができていました。撮影場所の助言を下さった伊豆沼・内沼サンクチュアリセンターの嶋田さんと高橋さん、ありがとうございました。

真上からの撮影だと写せる範囲が狭いため多くの写真を撮らないといけませんが、斜め撮影だと広い範囲を1枚に写せるので、効率よく撮影することができます。すごく高い高度から真下を撮影しても広範囲を撮影できますし、その場合はハクチョウの体が同じサイズにそろうので自動認識もしやすいのですが、ドローンは航空法の制限で高度150m以上を飛行するのに特別な許可が必要ですし、さらに高空を飛ぶことは安全上も不安がありますから、低空からの斜め撮影は有益な方法です。

オナガガモの自動カウント
さて、これまでの実験でマガンとハクチョウ類の空撮カウントの目処が立ってきたので、次はカモのカウントに挑戦です。12月22日に茨城県の北浦でオナガガモの群れを撮影して、自動カウントを試みました。現地では、モニタリングサイト1000の調査をして下さっている岩本昌憲さんにお世話になりました。

自動カウントはというと・・・・、水面の反射がカモと紛らわしくて、うまく認識できませんでした。カメラに偏光フィルターを付けると反射光をカットできるようなので、フィルターを入手して再挑戦します。撮影の飛行コースも失敗で、すき間だらけになってしまいました。写真同士をややオーバーラップさせながら、対象範囲を漏れなく撮影しないといけないのですが。

今回は新しいドローンのカメラの使い方がよく分かっていなくて、ピンぼけ写真ばかり撮影してしまいました。旧ドローン(Phantom3)は固定焦点カメラだったのが、新型ではオートフォーカスに変わっていることに気づいていませんでした。撮影するのが薄暗い時間帯だったり、きらきら光る水面だったりするためオートフォーカスが働きにくいので、自分でピント合わせをしないといけなかったようです。
北浦オナガガモ.jpg
北浦の湖岸から撮影したオナガガモの群れ。遠くはカモどうしが重なって見えるので、岸からのカウントが難しいのです。

オナガガモ自動カウント.jpg
自動カウントでは、オナガガモだけでなく水面の反射も間違って認識されてしまいました。
写真はちょっとピンぼけ。

北浦位置合わせ.jpg
GoogleMapsの航空写真に撮影した写真を重ねています。いつもは北に向いて平行に飛びながら撮影するのですが、それと同じ撮影間隔で斜めに飛んだために写真がすき間だらけになってしまいました。

posted by ばーりさ at 13:01| 活動報告