バードリサーチの研究支援プロジェクト(2014)で、皆様からご支援いただいている研究の近況報告が届きました。
植村慎吾さんによる「ヒバリ 秋のさえずり解析!?」です。
繁殖とは関係のなさそうな秋のさえずりにも、つがいの再形成や、翌春のなわばりの確保といった春のさえずりとは異なる機能があることが、いくつかの鳥の研究からわかってきています。植村さんは、複雑な歌構造を持ち、成鳥になってからも歌が変化するヒバリに注目し、春のさえずりと秋のさえずりの複雑さの違いを調べることにしました。秋のさえずりは、歌の構造を複雑にする効果があるのではないか、それによって歌が複雑になれば、春にメスを獲得しやすくなったり、婚外交尾の可能性を高めるのではないか、と考えて着手した研究です。(詳細はコチラ)
いただいた中間報告をご紹介します!
(写真3をクリックすると、ヒバリの調査地を体験できるパノラマ風景が広がります!)
===============================================
ヒバリ 秋のさえずり解析!? (近況報告)
10月に、さえずりの録音と行動圏調査を行ってきました。
調査地では予定通りさえずりが観察されて、録音は順調でした。
今回、追加調査として予定に加えた行動圏調査では、ヒバリの足環が草や畑の凸凹で見えづらくて苦戦しましたが、最低限の記録は取れたと思います。
写真1 地上さえずりをしている足環付き個体
写真2 採餌中の足環付き個体
調査中にはタマシギ3羽や農場横で繁殖するカササギ、渡り途中のノビタキなどにも会えました。
写真3 原町農場のパノラマ写真
現在は、大学でデータ解析と取りまとめをおこなっています。
2015年12月09日
近況報告2014≫ヒバリ 秋のさえずり解析!?
posted by ばーりさ at 12:03| 研究支援(近況報告)