山形県のなつみずたんぼ(生き物のために水辺を作る夏期湛水圃場)に、農水省の環境担当の方、NPOオリザネットさん、佐渡生きもの語り研究所さんで見学に行ってきました。
日帰りで!
水を入れてから約2ヶ月、良い感じの湿地ができていました。当日は、アオアシシギ、コアオアシシギ、ヒバリシギなど、7種類ほどのシギが採食していて、通算では、今シーズン16種類ぐらいのシギ・チドリが来ているそうです。短期の湛水が水鳥達の生息地になっています。
もう4年ほど実施ているそうで、湛水していない時期のムギや菜種も収量よく収穫されているそうです。
実施している農家の方の環境への関心が高く、お聞きすると水利の問題や周辺農家の理解など様々な問題もありますが、農業生産の魅力の一つにもなるととらえられていて、生物多様性、農業生産の両立は可能ではないか思いました。
農家や町の方も、これほど多くの種類の水鳥が来ていることに驚いていました。
野鳥観察者は、この部分(なにが来ているか調べたり、生物多様性の普及啓発)で協力できるのではないかと思いました。
農家とのトラブルは昨今どこでも耳にします。つねづね野鳥観察者やカメラマンは、鳥のために何かできているんだろうか?様々な人が提供してくれている環境サービスを享受しているだけではないか?ともやもやしたものがありました。
今後、農家の方々から、場を提供してくれるチャンスができそうです。マナーを守った利用で、なつみずたんぼの普及に協力していけないでしょうか。
後進になにも残せないで、褪せていく写真を自慢する世の中にしてはいけないと思っています。
町のバックアップもあり、よくできたパンフもありました。許可頂いたので掲載します。
職員の方が作成したそうです。才能ありますよねえ。
2015年08月28日
山形のなつみずたんぼ(守屋)
posted by ばーりさ at 15:03| 活動報告