台風が近付く中,ガスがかかった森だったので,暑くはなく,セミの声はまばらでしたが,鳥ももう繁殖期は終了しかけているようで,盛んにさえずっているのはキビタキ程度。カラ類やアカハラなどの巣立ちビナも見られました。
鳥の声がさびしくなっていく中で,目立ったのがキノコ。
蛍光キクラゲ,リンゴタケ,ジャンボシイタケ・・・。本当の名前はわかりませんが,たくさんでていて,楽しめました。




上までが植田さんの記録、ここからは笠原のおまけです。
秩父の山は霧がかかっていて、何とも幻想的な雰囲気でした。
梢で囀るオオルリも声が霧の中によく響きます。

霧が晴れると、今度は梅雨時期の美しい山の緑が見えました。

途中、ブナの葉の中にいる菌の調査をしているという研究者の方にお会いしました。
え!葉の中に菌!!?・・・と思って後で調べてみましたら、内生菌というらしいです。
"内生菌(endophytic fungi)は,「生活環のある時期において,病徴を現すことなく,生きた宿主植物の組織内に生息する生物」であり,真菌類を指す"(松村・福田 2014)
この内性菌の感染が利益的な例としては、主要な内生菌が病害や虫害の発生に抑制的に働く、という報告があるようですが、まだよくわかっていないことも多いようです。
菌類というと、とてもミクロな研究に思えますが、なぜかその背景に宇宙並みのスケールを感じてしまいます…菌類、ミステリアス…。
身近な菌類、きくらげの仲間を見つけました。
*植田さんの写真にある黄色いきくらげはツノマタタケかもしれません。
キノコもしっとり。梅雨の山でした。
