バードリサーチの研究支援プロジェクト(2013)で、皆様からご支援いただいている研究の近況報告が秋田県から届きました。
立教大学の橋間清香さんと、総合研究大学院大学の加藤貴大さんによる「アリスイの首ふり行動に迫る」です。
この研究は、アリスイが誰に対してどんな行動をとるのか、を明らかにすることを通して、アリスイの首振り行動が、本当に敵に対して行われるのかを調べようというものです。
(詳細はコチラ)
いただいた近況報告をご紹介します!
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アリスイの首振り行動の謎にせまる(近況報告)
繁殖状況
4月初めに巣箱をかけ、中旬から調査を始めました。
調査ではまず、アリスイの繁殖状況を確認するため、巣箱の中を見て回ります。
巣箱を覗く加藤さん
運が良いと、巣箱から顔を出しているアリスイを見ることができます
6月に入り、3巣が繁殖、抱卵しています。今年はコムクドリが例年以上に多く、巣箱を取られてしまったようですが、アリスイは頻繁に鳴いているので、これから増えそうな感じです。
剥製準備
誰に対して首振りを行うか調べるために、イタチ、カラス、スズメ、アオダイショウをアリスイに見せる予定です。
イタチ、カラス、スズメでは剥製を使います。イタチの剥製は立教大学理学部の上田恵介教授に作成して頂きました。
上田先生作! イタチの剥製
カラス、スズメの剥製は、国立科学博物館から貸して頂きました。
お借りした剥製
アオダイショウは梅雨明けに捕獲し、アリスイの雛が出てから、それぞれを見せる実験を行います。
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加藤さん、橋間さん、近況報告ありがとうございました。
アリスイも繁殖が始まって剥製もできつつあり、準備万端、といったところでしょうか。
どんな行動が観察されるのか、実験結果が楽しみですね!
東京では、梅雨で湿度も上がって蒸し暑い日が続いていますが、秋田はまだまだ涼しいようです。
正直、ウラヤマシイ。
アオダイショウは現地調達のようですが、ケガや事故などないように、調査が順調に進むことを願っています!
2014年06月18日
アリスイの首ふり行動の謎に迫る!の近況報告が届きました
posted by ばーりさ at 16:47| 研究支援(近況報告)